すべてのおすすめ
「ありがとう」
「いただきます」
「ごちそうさま」
ちゃんと気持ち込めて言う
感謝とか 幸せだとか
「まいど」
「おおきに」
「どこ行かはりますの ....
いつもそうだった
冷えたビールの缶をちびちびしゃぶり
歯のあいだをぬって通るアルコールに
心任せ
自我に負け
全てが油絵の具で書かれた、繊細かつどろどろな
そんな毎日
ぼろぼろなスリ ....
誰が決めるのか
人生には勝ち組と負け組と
そんなのがあるらしい
私は何組でもいいけど
可愛いおばあちゃんになれたら
それがなによりだなぁって
そう思う今日この頃 ....
今日 気持ちに
濁点がつきました
かぞくも
こいびとも
ともだちも
じぶんも
爆発しそうなかんじょうが
生々しい濁点の上の
現実的な関係です
....
また会えるからサヨナラと言った
雪の残る街
いつものように見送った僕を
覚えていますか
赤いコートの裾が揺れ
乾いた風に凛と鳴る
あしたもきっと青空だね
ふたり信じていた
....
夏が揺れている
真っ暗な部屋の中で
一本のロウソクの火だけが
ゆらゆらと静かに
揺れている
ゆらゆら ゆらゆら
揺れている
なぜかこの小さな光は
夏を表している
夏に咲いた人の魂 ....
「貴女はご自分に酔っていらっしゃるのです」
思いがけない言葉に顔を上げた
彼は静かに私を見つめて煙草に火をつけた
(どういうこと?)
いぶかしげな眼差しの私に彼はこ ....
六月の香りの入った
お手紙
あなたから
お久しぶりです
から
始まって
麦わら帽子をかぶった
七月の夜に
なぜか さみしかった
その日の
星がひとつだけの夜に
かわい ....
よく見てごらん
雨がまっすぐに降ってくるだろ
時折り銀色に光るのが
あれが雨の涙さ
空の悲しみが見えるだろ
よく聞いてごらん
雨が小さく跳ねるだろ
時折り痛そうな音がするのが
あれ ....
夜はネンネコリン
お月さまのすべりだい
つるつるすべって夢の中
坊やは銀のお船にのって
夜の国へまいります
夜はネンネコリン
お星さまのガラス窓
きらきらひかって夢の中
坊やは銀の ....
緑の茂る丘に
白いワンピースの少女が一人
遠い 遠い
どこか遠くの星見てた
まだ星は見えないだろう?
いいえ ちゃんとあるの
みんな見ようとしないだけ
星は いつも私たちを見てい ....
世界平和
景気回復
環境保全
明日のテスト
考えなきゃいけないことは
たくさんあるのに
僕の心は
君のことしか考えさせてくれません
なんで??
僕は早送りの緑色の蛙の残像見えるの可能になりましたか??
いつもいつも、幻覚幻覚、勘弁勘弁してください。
ソイツらは2006年5月27日ピーズの野音ライブの後の日比谷公園の森の中にて ....
わたしはさがしているのです
この世に生まれおちる
その前の
母のナカで見た
あの光を
わたしはさがしているのです
わたしが生まれおちる
その時の
慈愛に満ち ....
あ。あ。ある。どこか。海の上、
茫漠の船中。穢れを知らない姫
ひとり。口から汚物を出す姫の
歌声の波間。いななき、いなな
き、否、泣くのは最後にしてお
く、真珠いろの涙。沖を包むパ
ラフィ ....
雨 そして静かな脱力
歩道は しみじみと 打たれ
灰のあでやかな 輝きが増す
商家 商家のイルミネーションが
反射し 歩道を潤し
曇天の薄ピンクに 街は灰
唸る都市は 午後へと突入 ....
星月夜
銀河の 煌めく季節
いくつもの星が連なり
架る星の橋
星二つが結ぶ恋
澄みきる空を見上げると
星達が祝う
恋の物語
星降る夜の ファンタジ〜
....
層になった雲が
ゆっくりと、重さを増して
僅かに酸を帯びた
涙を流す頃
私は
地に足をつけながら
それを、一粒ずつ
掬いとっている
指で跳ねる雫に
唇を寄り添わせる ....
あなたが灯台になった
と
囁く波の声が聞えた
から
私は書きかけの手紙を放り出して
服のまま海へ飛び込んだ。
きっと
あの人工岩を越えればあなたに会え ....
お願い
夜の空に
散りばめた星ひとつ
叶えて欲しい
願いがあるの
どうか
あの人が
真っ直ぐに
歩んで欲しいと
いつもごめんね
余裕がなくて
あなたに求めてば ....
生きることを拒むには
この場所は少し寂しすぎて
僕は死ぬことに
ほんの少しだけ恐怖を憶えた
喜びと哀しみと
憂いと切なさと
そして怒りや嘆きの類さえも
此処ではそんなものでさえ無益で ....
死によって別れるいがい
ひとと別れるとは
公共と自我の
ぶつかりあいいがいない
別れたひとからメールがくる
手術まえの胸を
目で、指で、記憶しに来てくれ
....
祝福のことばには
飾りたがりの
性分があり
僕はまだ
あこがれの盛り
あなたの階段が
あたらしくなった日も
僕は
初夏の匂いだっただろう
あいも ....
うずくまる腕に ひざこぞう、ふたつ
私の体に わんぱく坊主が
ふたり
そっと「膝小僧…」って 呼びかけると
ひとりだけじゃあないことに ふと きずいたよ
どこかになにかを預けて い ....
いつまで続くの
この闇は
時々光が差し込み
闇はあけたと
両手を開いたら
その手はまた
闇へと引きずられ
繰り返す
闇と光と闇と光と ....
俺の君へ
すごく強い俺がいて すごく弱い俺がいて
すごく恐い俺がいて すごく優しい俺がいて
すごく甘い俺がいて すごく辛い俺がいて
すごく明るい俺がいて すごく暗い俺がいて
....
くろに燻ったぼくのいかりと、きのうのゆめが
ちらかったなつのよる、小さなさんぶんをぬりつぶします。
くれよんとかえんぴつをなめて、蛍のうみをえがこう。
あじさいのはなびらが、 ....
毒薬のような願望を散りばめた、
陰茎の夕暮れが、
いちじく色の電灯のなかで燃え尽きると、
ようやく、わたしの夜が訪れる。
静寂をうたう障子は、わたしのふるえる呼気で、
固く閉ざしてある。 ....
さようなら
なんて
言わないはずだったのに
さようなら
ふたりで作った
桜のしおりは
あの日以来 挟んだまま
日記には
もう あなたのことを
書 ....
好きなあの子が
綺麗になった。
嬉しかった。
悲しかった。
好きなあの子が
体調不良で
会社休んでいる
悲しかった。
好きなあの子が
勇気をくれた
いったい誰が
好きなん ....
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