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落陽、その時に見えたのは希望でも何でもなかった
羊を数えた夜が明けないから
一匹ずつ撃ち殺そうとして
銃創、その時に知ったのは暗闇でも死でもなかった
{引用=捨てないように ....
{引用=
あのひとのなまえをよぶ
はろー はろー はろー
せつなくなるきもち
きみにもわかるかい
ちぎれそうなよるを
ぼくはいきていて
はくいきがしろくないことを
しってし ....
向こう岸のビルの群れ
肉色の雲の腹がひろがり
黒い飴色をした東京湾が凪ぎながらゆれて
高速道路が時間のように巡っている
血だらけな手も足もたくさんあるのよ
あたしたちみんな輪郭を共 ....
切っておとした
年月がそこには
ねりこまれていて
しみこまれていて
一部が一部じゃなくなる日
わたしから切り離される日
掃かれるだけの、それ
気に入り顔たちを鏡は映し
颯爽と
....
陸があって
呟きがあって
知り合った
冬の夜に
繁華街の路上に
落ちた割り箸の
片割れみたいな
よごれ方は
気に入ってる
夏の
失明する真昼に
無数の甲虫が光って
あぶらぜ ....
* 1
愛無しには生きられない
わたしは本気でそう思っていた
* 2
あの水着もそうなんだけど
これもなんだよね
目新しさは常に外側からやってくる
そんな時代になった ....
{画像=080717222534.jpg}
心
静か
に、耳を
傾けよう。遠
くに聞こえて来る
....
止まっていた半年間が
今日 大きく動いた。
この日を待っていた、
ずっとずっと。
泣きながら。
笑える気がしたから。
同じ時代を生きている
そんな奇跡のような現実が愛しい ....
夢と過ぎた城をぬける
荒れた田畑を
古い鎧が肩におもい
切り捨てた刀身の血のりは
悔いの闇
あるいは
執着の炎
生きるために
切り捨てたのだ
畦のむこう
暗い林のかなたへ
ゆるや ....
一体何を記そうとしているのか
いずれは私も煙になり空へと昇り
この魂は宇宙へ還り
星になる
しかしながら
生きている
今を
乗り越える力が少し
少し足りない
眠れずに
今日を否定しようと ....
明日で一学期が終わるので
仕事用のパソコンを持って帰る
念のため個人データはすべてロック
ああ、重い重い…肩が外れそうだ
エスカレータ登ったら
電車 行っちゃったよ く、くやしい
肩が痛い ....
(心、あつく)
。
なつの海のふちに
哀しさがあつまる
はげしさの内情
イベントの回転ドアだけ
とても窓が蒸してる
波があつい
涙つめたく
背景にはラテン
砂で ....
寂しい時は
僕の所へ
戻っておいで
いつも
君のことを
思い出すんだ
ひとりで
いる時
君の素直な横顔が
恋しくなるんだよ
愛しくなるんだよ
かわいい
君の笑顔も
....
この夏を
挑戦と挑発で 飾れ
(自身へ 挑戦状を叩きつけるのだ)!
秀麗な高山への登山のごとく
重い負荷を背負いつつ
清い汗を流して
トルストイ ロマンロラン ユーゴ 池田大作 ....
日を追う毎に
重く重く垂れ込める雨雲
常に僕は、問う。
そこでしか生きられないのか?
ここじゃないどこかへ行けばまたやり直せるじゃないか?
でも、どうやって… ....
今日は中日が逆転勝ちだ
あの娘はラグビーボールみたいに跳びはねているだろう
あの娘を好きなあいつは
一緒に見ている気になってテレビにかじりついてるかな、今日来なかったし
なんて ....
鏡で
からだのまんなかを
映してみる
無意識の下のほうで
こわかったのに
やっと気づく
安心する
一緒にいてくれた人の
声を
10年以上ぶりに
聞く
カセットテープを ....
きみと、抱きしめあう夢をみたよ。
ふたりして笑いながら
あついねって。
でも、どうしてもはなれたくなくて
きみはそんなわたしの気持ちに
やさしく、こたえてくれてるようで。
....
そこから
すべてがなくなりつつある
流しの前に立つもの
窓からの鋭い陰が
刺すように滑る
残されたのは
貴重品、
だったという塩
たぶん、
きっと、
大丈夫
ふりかけてみ ....
北区にあるショッピングモールに移転することになって
先週末をもって閉店するはずだったエスニック衣料のお店
何故か今日も店を開いている
お店の移転を告げるポップ
その「6月末日を ....
女の人がつけている赤いレーシーな下着が、
愛だと俺は思うんやけど。結局はそういうもんなんやろ。
黒のハイソックス、黒の学校指定プリーツスカート夏仕様。
白 ....
あらゆるまがりかどの公園の
無人のブランコ
ばかみたいにゴミ箱の中身はちらかったまま
カラスが群れる
夜道切り分けて曇り空は進む
ガラス窓が割れて
流線型で情報が流れ込んでくる
ひき ....
人肌が
恋しくて
輪郭がなくなるくらい
とろけて
‥満たされた。
ふいにかすめる不安混じりの溜め息
....
春にまいた種が
いつのまにかもう
つぼみをつけていたことに
気づいていなかった
「先生と会えるのは今日が最後なんだよ」と
ひとりの生徒が言ってきた
本当は
知っていた
....
ゆれる
ねんだいがゆれてる
かこたちが
こおるこおり
ぐらすにひとつ
とけてゆらゆら
しずむまで
ひみつ
わすれたふりして
レディオから
あの日もたしか
げつようび
....
六月のうちに、
してしまわなければならないことがあった。
思い出そうとして思い出せないまま、今、雨を見ている。
湿気が増して空気が濃くなると
呼吸しにくくなるからね
だけどそ ....
思い込みから想像妊娠をした女の 子どもは
一体 どんな顔をしているのだろうか
上目遣いの鋭い瞳をしているだろうか
それとも
夢見がちな丸い瞳をしているだろうか
いいや
きっと
焦点の ....
タンゴの旋律に
呼吸を合わせるように
茜色のロウソクの火が
ゆらめいている
凪だった{ルビ水面=みなも}を掻き立て
眠っていた感情に爪を立て
ゆさぶりながら
身体の中を貫 ....
疑った。
生まれたての やわらかな命に
答えは用意されていないのだ。
この地へようこそ。
君は もうすぐ
光を見つけるんだ。
今までの闇を忘れて
ニコニコと。
....
月曜日
仕事から帰って
メイク落としシートで顔を拭いた
ゴミ箱に捨てる瞬間
シートがため息を吐いたような気がした
火曜日
上司に怒られた
理不尽なことが世の中には詰まっていて
....
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