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喜び
それは毎日の中の平凡な暮らし
喜び
それは生きているとゆう幸せ
喜び
それは与えられた環境の中の幸せ
喜び
それは助けてくれる友が居るとゆう幸せ ....
また独りぼっちになってしまった
ただ時だけが漫然と過ぎてゆく
花たちが一斉に咲き
町をにぎわせてくれる
朝、トランペットの音
気持ちのいい朝
いつも寝坊をして
外はほっかほっか
....
ねぇ
キミは今更
なんて言葉を吐いているんだろう
キミを傷つけるくらいならなんて
そんな段階はとうに通過してるじゃない
ねぇ
アタシたちはすでに
十分傷ついているじゃない
満身創痍 ....
鏡は自分にだけは
正直でありたいと思った
常に見るものに
反対のことを教える自分に
罪の意識を感じていた
だからせめて自分だけは
正しいものを正しく見たかった
だがそれは
自分が逆さま ....
白く鮮やかに咲きほこる、
一本のモクレンの木の孤独を、わたしは、
知ろうとしたことがあるだろうか。
たとえば、塞がれた左耳のなかを、
夥しいいのちが通り抜ける、
鎮まりゆく潜在の原野が、かた ....
ひりひりとした皮膚の隙間から
言葉や感情が飛び出していく
熱を帯びた体はなすすべもなく
意識の遠のきかけた瞬間にまた
大事にしていた言葉一欠 飛んでいった
空に溶けていった ....
たかいとてもたかいところで
鐘が鳴って
響いてふるえ
始まったんだろ
どんどん共鳴して
音があたるから
どんな形かわかって
反響して
わかってきて
まだ目もひらいてないけど
柔らか ....
「あれ?黒髪に戻したんだ?」
「うん、就活が忙しいからね…」
オシャレに余念の無かったあいつも
忙しさのあまり我を忘れている
「あれ?ピアス塞いだんだ?」
「うん、そろそろ卒業 ....
やさしさもみんな抜け落ちて
そいつはセーヌの流れに消えた
キリストマリアを引っかいて
破れた爪で十字を切った
....
隣の部屋からヒュー ヒュー ハー と星の荒い呼吸が聞こえてくる
丘で傷ついた星を偶然見つけて家まで運んできたのだ
この時間だと病院は開いていないので 家で看病することにした
手当を済ませ ....
三月も残り僅かとなり
ほころびかけていた桜の花も
一輪また一輪と開き始めてきました
桜の花が満開となり
その花が散り始めると
思いだす事があります
由美子姉さんとは実家も近所で ....
夜の畑の前にふと立つ
まだ種しか植えられていない
土だけの畑
奥の方まで目を凝らしてみても
どこまでが畑で
どこからが空なのか
何の区別もない
ただ真っ暗な風景しかない
けれども畑は命 ....
先週末は雨だった
今朝は誰より早起きをした
窓が光るみたいに明るい
今日は春らしい陽気になるでしょう
テレビ画面にはもう成人した最高気温
卵の焼ける匂いが
部屋のく ....
午後から雨
そうだね
草丈より少しばかり高いだけだよ
寝転んで空を覗けば
透き通ってくどこまでもずっと
背中がくすぐった痛いね
午後から雨だね
蟻が不器用な列を作って
ゆっくりと夏 ....
夢見て追い掛けた
君の背中
夏雲
鮮やかに
生きた日々を照らすよ
僕等それぞれ
描いた未来を
確かめ合いながら
風を追い越そう
幻が永遠というなら
重ねた日々の
虚しさもきっと
空へ還るだろう
....
これは誰かのためではなく
レコードの向こうで膝を抱える
あなたのために作った歌
世界中の人が幸せでも
あなたの涙が乾かないなら
少しも満たされることはないよ
もう一度あの笑 ....
生まれた時から
ぼくには父親がいなかった
母からは
父は遠いところで仕事をしている
としか言われていなかったが
ぼくは父の写真を一度も見たことがない
子どもの頃
母に連れられて
どこか ....
表と裏は
本当は裏と表かも知れないって話を
当たり前の事だけど
生き物は羽だとか羽根だとか
落としたりはするけどいきなり生えたりはしないって話を
引力に掴まえられて
土に還 ....
らっきょの「ら」
らっぱの「ら」
つるつるって食べるのも
あったよね。
そばぢゃないよ
わたしって。左利きで
不器用すぎるから
はさみさえ上手く扱えなくて
型紙から
あなたを ....
{ルビ鈍色=にびいろ}の鉄を見ている
あくまで照り返しでしかない光が
滑って離されて放たれる
今目の前にぎっしりと詰まった木々を越えた
越えてうんざりする
体温よ ....
まちがえることを
素直におそれた日々は
だれかのきれいな蝶々結びに
たやすく揺られる花だった
あの草原で
かぜを追いかけてゆくことに
不思議はどれほど
あっただろう
....
君が読みたいって云ふのなら
書かないことはない。
書けないこともない。
愛は 込めておこうか?
一
日々を連写して
間違い探しをする
遠浅の青に
いつもの魚が溺れている
鱗がまた一枚なくなったこと
それを除けば
昨日と今日の境界線はゆるい
魚は、な ....
あなたが通り抜けた改札で
何故か
わたしは置いてけぼり
あなたが買えた切符
何故か
わたしには買えなかった
人生には幾つもの
改札があって
選ばれたひとと
そうでは無いひ ....
悲しいを隠したくて
泣いてるのを隠したくって
目をとじる
ただ
目を閉じる
こころを とじる
見えない世界は
確かに美しくて
悲しいほどきれいだけど
君 ....
3月10日に歌った「巣立ちの歌」
たくさんの泣き声の中、わたしは泣かずに最後まで歌った
以来、あの歌がきこえると、涙ぐむわたしがいる
すきな人を見た、最後の日 ....
私が歩く
貴方が歩く
私がとまる
貴方がとまる
どうしてかしら
同じ行動
涙を流して叫んでみても
届かないと思っていたのに
どうして貴方が悲しそうに
川を見ては佇 ....
目を閉じると
ざわざわとした瞼の光がある
生き死にとは関わりのない所で
夜に終わっている
大変な引力で
言葉が土に還っていく
無音とはそういったもので
雪でも降ったりするんだろうか
....
梟の反転する
新月の晩
張りつめた
輪郭をなぞる
三日月の指先
少女の
祈るためだけの
やさしいかなしみ
揺れる
唇から零れる
夜の羽音
葉擦れ
白昼夢 ....
山の中の坂道に出来た町のなかで一人だった
夜
五年も前
五年も経ってない夜
秋
マスターがアブラムシと言い張る茶羽ゴキブリだらけの木造りの飲み屋
別名だとはわかるけ ....
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