休日
小川 葉

日曜日の午後は
ここからはじまる
たくさんの
命の庭

話したり
話しかけられたり
平日とは違う
あんパンを
ほおばってみたりした

午前中
僕は眠っていたので
午後は
知らないことばかり

夕暮れ
それも知らない
僕らの休日は
あっけなく
はるか懐かしい
草原のかなたから
生まれては消えていく
地平線

けっきょく
僕らは
何かをして
何もできないまま
終わりゆく
休日の断片の
沈みゆくあの
太陽のてっぺんで

明日もきっと
燃えて
焦がれて
焼かれつづけている


自由詩 休日 Copyright 小川 葉 2008-07-21 00:33:06
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