膝小僧たちの歌
るるりら

うずくまる腕に ひざこぞう、ふたつ
私の体に わんぱく坊主が 
ふたり

そっと「膝小僧…」って 呼びかけると
ひとりだけじゃあないことに ふと きずいたよ

どこかになにかを預けて いいよ
怪我したら 重みは うつしあいこ
ひとりでいるようで
ひとりじゃない
声も出さずに うずくまっていた繭ごもり


「踏み出すとき 踏み出せば 踏み出せるよ」
膝小僧の歌をしずかに 歌おう
もつれてる足にも 膝小僧たちの やんちゃな歌を囁こう

腕をほどいて
胸を開いて
踏み出すとき 踏み出せば 踏み出せるよ

ほら 晴れた日には永遠が見える
どこかになにかを預けて いいよ




自由詩 膝小僧たちの歌 Copyright るるりら 2007-07-01 15:55:25
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