すべてのおすすめ
この草のにおいを意識し始めたのは、
いつからだろうか。
翳る当為が、こおりのように漂い、
透きとおる幻視画のような混濁のなかで、
きみどりいろに塗された、切りたつ海岸線が浮ぶ。

冬の呼吸 ....
ウサギのダンスが始まるよ

可愛い可愛いウサギのダンス

僕は見たくないからね  ちょっくら遠くに出かけるよ


帰ってきたら黒ウサギ 汚れた汚れた白ウサギ
昨日友達と会ったら 友達じゃないことが分かった

剥げ落ちた友達の抜け殻は 少し目を離した瞬間にどこかに行ってしまった
目の前の元友達は 公判中の元少年みたいで 何者か分からない存在に思えた
 ....
わたしは生まれて初めて牛をかっこいいと思った
君は赤い牛が真ん中でにらみをきかせた黒いTシャツを着ていた
いいだろ マイケル・ジョーダンがいるシカゴ・ブルズのだぜ
得意そうにTシャツを広げると  ....
てのひらから
指折り数える時間の粒があふれ出す
指の間からぼろぼろ零れ落ちる速さは増し
掴み取るのが追いつかなくなる
焦って
その姿を子供たちに見られていることに
また焦って
わたしの欲 ....
      僕を支えてくれる柱
   小鳥が運んできてくれた 一本の枝

あまりにも短すぎた夏 あまりにも短すぎた夜 


     僕らを邪魔した虫達は今 
 小さいけれど美しい羽 ....
朝霧の蒸発してゆく速さに
子供たちは
緑色の鼻先をあつめて
ただしい季節を嗅ぎわける


くったり眠っている
お父さんのバルブを
こっそりひらいて
空色を注入する
うん、うんとうな ....
愛してる 
こんな陳腐な言葉をお互いに言い合えていた時が 
実は一番幸せだったのかも知れないね

今じゃもう 小説家や詩人や偉人やらの名言が詰め込まれた分厚い本を
蛍光ペン片手に必死になって ....
鬼がやってきて
かくれんぼをしようと言った
僕たちはちょうど
何をしようかと考えていたところなので
いいよ、いいよと
鬼に賛同した

鬼が百まで数えている間に
僕は境内の ....
食べるのならあげるけど
おそるおそる声をかけられた
手に持っていたのは 漬物のようなお菓子

中国の方から戴いたものだという
仕事がらみのおみやげで
自腹でせっかく持ってきてくれたものだけ ....
君のアドレスを消去することにした


一件消去しますか

イエス

一見消去しました


僕は 君を忘れることができるだろうか
近頃恋愛がどんなもんだったか
忘れてしまってる 分からなくなってきてる
とりあえずキスをして 長いキスをして
目を開けるまでに考えてみるよ

僕の腕の中で力が抜けていく
演技か本当か どっ ....
ココハドコダ

雨が降っている
気持ちいいぞ
もっと降ればいいと
空を見上げて

太陽はあまりにまぶしくて
手をかざすと色が失せ
黒い輪郭に透けた悲しみが揺れる
だから ....
いつか忘れる日が来るのだろうか
あの夏の空を

苦しいのに意味はなく
それでもただ続けた夏

なのに今は
二度と戻っては来ないと決めた
あの空を忘れる日は来るのだろうか

自分で決 ....
涙色 空は蒼くて
水音がきらきらしてた

今日の後悔は明日には持ち越さない
反省、後悔は少なめの人生がいい 難しいけれど

だって明日死んだら困る
今日でも困る すごく 困る

毎日 ....
少し遅れて咲いた花 細く白い後ろ姿

  ポロポロ雨に打たれます
  静かに沁みていきました
  鋭利な雨に打たれます
  窓の外は晴れていても


傘はポケットにあったのに 落ち ....
ふたりでいる孤独とひとりの孤独
前者は後者を凌ぐと誰かが言っていた
ふたつはひとつになれない それを思い知ることになるからだと

隣の部屋から漏れていたふたつの声は 
いつしかソプラノとバス ....
すり減るばかりのラバーソウル 



「もういいかい」



「もういいよ」
と言えず咬みつく爪は 



ずらるらり ずらるりら
ひとりで食べる夕食は
いつものように
電子レンジでチンして3分

たった3分
それでも3分

どうにも待ちきれなくて
電子レンジの前で腕組みしながら
ながめるタイマーは
永遠にカウ ....
五時限目の
けだるい
プールサイド
微熱の
水飛沫と
君の呼吸が
うまく
混ざったら
わたし泳いでも
いいよ

反射していく夏
十七歳のまま
立ち止まって
しまえたら
ど ....
いつも目の前に
「もしも」
を二つ用意する

願っていない方の
もしも
だったとしても
驚きすぎたり
悲しみすぎたり
しないように

少しでも
耐性を持っていようと
思って
 ....
蒼白な表情を
死体の父は脆く浮かべた


体から湧き出る日常が
沢山の汚いを表現していて
宇宙の屑のように感じた


(からだの なかの

優しい、濁毒が


ピアノ ....
手作りの街並みは
連続的な曲率を忘れてしまっている
その中に欲しいものはなく
わたしは
資格参考書と
一握りの雨粒と
友人にお裾分けしてもらった溜め息の入った
鞄を提げて

求めたい ....
わたしを束ねてください

かなしみに もれなくついてくる ささやかな希望と

私とを束ねてください



わたしが集めたささやかな希望を

あなたの手で束ねてください
 ....
無制限自己満足 個性注入散射乱配
当然一蹴自己啓発 単刀直入銃撃戦

妄想世界自己完結 反逆嗜好種子保存
攻撃補完理想風景 電子変換洗練昇華

逃亡無難真骨頂 一寸先闇迷曲多発
上昇志向 ....
フラットしたまま
夕暮れていく
音楽室からは
いつも
音のない
演奏会

放課後に
わたしたちは
どうしようも
ないほどに
透明で
同時に
不器用な
温度で
つま弾いてい ....
言葉は、時々、海に似ている。ひとのそれへの扱い方が。

何でもかんでも投げ込んだり引っ張り出してみたりした挙句
何かあるや否や「言葉って難しいですね。」

ひとよ、それは言葉のせいなのか。
 ....
おはよう

うん おはよう


おはよう

もうこんな時間だよ


おはよう

白々しいね


おはよう

誰に向かって口聞いてんだよ


おはよう

なん ....
窓辺にそっと思うは過去の日々
風に靡くレースカーテンに
ひらひら揺らめく影のコントラルト
この四角い世界の外側へ行ってみたくて
思いをあの大樹に馳せては瞼を閉じる

知らぬ街へ駆け出す脚は ....
たまに
思い出す
ふと
きみのゆびさきの
深爪のやさしさ

買い物帰りの
坂道や線路沿い
二番目の
小さな交差点
そんな場所に
沸き立つ
やさしさ

ひらがなを
好むきみ ....
プル式さんの自由詩おすすめリスト(1857)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
感傷的な夏より—連弾する午後の夢- 前田ふむ ...自由詩33*07-7-26
ウサギのダンス_xxx_/(≡‾_x_‾≡)\- 北大路京 ...自由詩5*07-7-25
君は友達- 楠木理沙自由詩4*07-7-25
牛の魔法使い- 楠木理沙自由詩6*07-7-25
置き去りカンバス- 悠詩自由詩6*07-7-25
- 北大路京 ...自由詩13*07-7-24
海の日- 佐野権太自由詩38*07-7-24
ひとつの終わり- 楠木理沙自由詩5*07-7-24
かくれんぼ- なかがわ ...自由詩7*07-7-24
困る- 砂木自由詩11*07-7-23
消した後に残るもの- 楠木理沙自由詩8*07-7-23
アイスコーヒー- 北大路京 ...自由詩10*07-7-23
濁流- shu自由詩507-7-23
昊天レインドロップ- 零椅自由詩4*07-7-22
008- 朽木 裕自由詩5*07-7-22
夏到来- 北大路京 ...自由詩8*07-7-22
X回目の/への自慰- 楠木理沙自由詩5*07-7-22
摩耗- ムラコシ ...自由詩5*07-7-21
くるり- 恋月 ぴ ...自由詩39*07-7-21
プールサイド- 夕凪ここ ...自由詩707-7-21
サイン- 藤原有絵自由詩5*07-7-21
父の死- ゆるこ自由詩8*07-7-21
グラデーション- 悠詩自由詩15*07-7-21
わたしを束ねてください- るるりら自由詩907-7-20
- 北大路京 ...自由詩6*07-7-20
メロディッシモ- 夕凪ここ ...自由詩1707-7-20
我に光あれ- 小池房枝自由詩11*07-7-19
おはよう- 楠木理沙自由詩3*07-7-19
まだ見ぬ街へ- AKiHiCo自由詩207-7-19
かなしみをもたない- 夕凪ここ ...自由詩1207-7-19

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62