すべてのおすすめ
こんなはずじゃなかったんです
私の計画ではもっと輝いて
誰よりも何よりも美しく佇んでいる
革命さえも起こせるような麗のはずでした

毎日少しずつ身体は毀れてゆくようです
一生懸命に守ろうと ....
ほとほと不精な私たちは
晴れると食事をするように
公園まで手を繋いで散歩する


生活が溢れている雑貨屋で
私が夢を集めている事は
この間打ち明けたばかりで

それは未来を強要したい ....
自分が肉の一片に成ってしまう夢など
誰が望んでみるものですか


(けれど毎夜、私はふつりふつりと千切れていく)


私以外の誰かが望んでいるとしか思えませんね

この体たらく この ....
十分ほど歩くと海がある

そこに行くまでに魚屋がある

食べられるための魚が置いてある

あなたはきっと

今でも

魚の目を見れず

逸らして自転車を軽やかに(でも重々しく) ....
生まれてはじめての雪に
子どもは小さな手を伸ばす
白い雪花をつかもうとする

指を開いても花はどこにもない
黒々とした丸い目が
さらに丸くなる

降る雪を
つかんではひらき、ひらいて ....
ねえ、まだ起きてる?
くたくたに疲れたよ

朝から晩まで働いて
晩から夜中まで働いて

もう限界

目が見えないよ
耳が鳴るよ

腕が震えるよ
足もがたがただよ

何もいら ....
新宿
の高層ビル群に挟まる
日曜どこに行くあてもないまま
無気力な形で歩いていたら
信号機に拒絶されたので
小さな「あ」を呟くように口を開けていると
機械化されたすきま風ばかり流れ込んで
 ....
それって秘密だよ
思わせぶりに微笑んだ
あなた
ドラえもんじゃないくせに
ポケットから何やら取り出しては
桜の木に振りまきはじめ
(まだまだ寒いよと眠ったままなのに
まだかまだかと貧乏揺 ....
二十三年間生きてきたのに
おめでとうのひとつも
満足に言えない
そのことについて
頬杖をついて考える
一人で
室内で吐く息は白い
ストーブは足元ばかりを熱くする

家 ....
終電が過ぎて真夜中
ひとりきり家路を辿れば
無音ばかりがこだましてやるせない

呼吸をするたびに白い息は空に溶けていくのに
うまく言葉にできない気持ちは
もやがかかったまま解けてはくれない ....
たまねぎを刻むと涙が出る
それにかこつけて
少し本気で泣いてみる
そうして
矢張りわたしは
要らない子かも知れないと思う
だけど午前の台所は
悲劇ごっこをするには明るすぎるし
誰かを想 ....
おはよう
いつものように自分に挨拶
心の中で声に出さずに
独りで目覚めた朝はいつも寂しさが襲う
誰もいない僕しかいない

まだ薄暗い部屋の中で
たまに深呼吸すれば
純白の ....


そろそろ着陸する
と云うので
五人の宇宙飛行士たちは
めいめい
色鉛筆や携帯電話や文庫本やマニキュアなどをしまい
いやいやながらも手をつないで
着陸に備えた

しかしそれ ....
年明けからこっち
どうも調子がよろしくない
いったん種子から出たやわらかな芽が
地上の冷気を恐れて
土の中でぐずぐず躊躇うような感じで
段々衰弱してきたのである

それは君に逢わなかった ....
車窓から眺める景色は
ゆっくりとスピードをあげながら
めまぐるしく通り過ぎていく
あの夏が加速するのと同じように

このまま行けば海に出る

何の脈絡もないまま
手ぶらで電車を乗り継い ....
ビルディングの屋上で爪先立ち
両手広げて風を感じるんだ
髪を撫でられたら
優しい心地になれるよ
ほら自然と笑顔になるでしょう

えへへキミが思う程
僕って優しくないからね
でも嫌われる ....
真夜中
のどの乾きに目を覚ましコップの水を飲み干すと
小さな波音が聴こえて不安定になる

部屋の隅で水槽は
溺れそうなほど満水で

薄いガラスを軽く叩くと
魚は眠るのを忘れてため息によ ....
私だけを見つめていて
お願いよ
その瞳に私だけを映していて
他に何も誰も映しては駄目

キミを私以上に思う人なんか
誰もいないんだから
愛しているの憎んでいるの
恋はいつも紙一重なの
 ....
 青々微のアラン・ギット青年は、側女のヘンリエッタ・イワノア嬢に昨晩、手の甲を噛まれ負傷しました。
 おかげで彼の深い灰色の目は、いつもにも増して憂いが見えるようです。

 カフス釦やら珍しい魚 ....
君がいるから僕は存在する
誰もが羨望する
誰もが欲しがる君の姿
ショーウインドの特等席で
いつも輝いている
値札なんて不要だよね
君の価値はお金にはかえられないから
要はハートだってこと ....
職場にとても変わった人が入社してきた。
出張者の手配をする仕事。
ひたすらJRや飛行機の発券をする仕事。

そして彼女は
聞いてもないことをよく言ってくる。

「わたし、電車が大好きなん ....
どうやら先日から
天井裏に
ねずみよりも大きくて
鳥よりも小さい何かの動物が住みついたらしい
夜になるとばたばたと走り回って
うるさいことこの上ない
ただ不思議なのは
わたしの真上で必ず ....
小さな呼吸で空気を振るわせて
目の前の背中に当たり 返る

真っさらな少女に
闇を吹きかけ
夜を越えた時

昔掛けた
馬鹿馬鹿しい枷が
砕けて熱い塊に変わる

それ一つ
抱きし ....
やさしいけもの

おんなじ日に生まれて
いつでも一緒
やさしいけものは
決して箱の中から出してはいけない
それが母親との
唯一の約束であったし
幼いわたしは
約束の文字が
なんだか ....
左手しかポッケットに入れられないのは
右手で傘を持っているためで
少し泣きそうな顔をしているのは
暗くなると君を思い出すからである

急ぎ足なのにけして駆け出さないのは
帰り道の途中に墓場 ....
永遠の愛をここに誓いましょう
出会ってから四年以上が経ちましたね
沢山の思い出を箱に詰めて
幸せの数だと笑っていたものです

来月からは同じ苗字になり
新しい時間が動き出すのですね
お揃 ....
貝の髪を洗う

肌は、染め抜いた青、水底の。

腰まで伸びた貝の髪を洗う

細く深緑色の長い髪は強い潮のにおい

油の膜が

綺麗に見えて

暗い底からは綺麗に見えて

 ....
「あ」と声に出そうとして
うまく発音できなかったそんな目覚め
冬はもうすぐ終わるというのに
まだ春は土の中であたたかな夢を見ている
喉が掠れて泣いているみたいだ
裏返って仕方ない。
空はな ....
輪の裏で
小人の群れを掴み
握り潰す
手の端から
零れる体液を頬に塗ると
始まりと終わりの境界を見ることのない
私たちが
夕日を捕らえ
夜に
引きずり込んでいく
えりくすま、え ....
アルドレイドは星を見る
オルドランを探して、もう幾日たった

南のほうから音がして
彼女には
それが予兆だと分かる

オルドランは橋を架けて
ひとり、地平を目指す
ただの涙に急き立て ....
プル式さんの自由詩おすすめリスト(1857)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
現実- AKiHiCo自由詩2*07-1-15
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肉一片- 朽木 裕自由詩6*07-1-14
花は摘むもの- フユナ自由詩807-1-14
創書日和「雪」_初雪- 北野つづ ...自由詩9*07-1-13
ロングキス_グッドナイト- うめバア自由詩907-1-13
日曜、新宿にて- 夕凪ここ ...自由詩6*07-1-13
さくら- 恋月 ぴ ...自由詩43*07-1-13
おめでとうの仕方- 吉田ぐん ...自由詩2407-1-12
春待ち人- 夕凪ここ ...自由詩11*07-1-11
午前十時のクリームシチュー- 吉田ぐん ...自由詩2907-1-11
朝を教える天使- AKiHiCo自由詩307-1-10
家族制度(又は宇宙旅行)- 吉田ぐん ...自由詩1307-1-9
恋あるいは衰弱について- 吉田ぐん ...自由詩607-1-9
影追い- 夕凪ここ ...自由詩6*07-1-9
レプリカダンス- AKiHiCo自由詩707-1-8
さかさなみだ- 夕凪ここ ...自由詩12*07-1-8
箱の中- AKiHiCo自由詩207-1-8
獣、然としてアイラインを引く- ミゼット自由詩4*07-1-7
Face_2_Fake- 恋月 ぴ ...自由詩36*07-1-7
トーマス- ごまたれ自由詩69+*07-1-7
かまいたちを一匹。- 吉田ぐん ...自由詩1207-1-7
宵待ち- 藤原有絵自由詩707-1-7
はぐ- 夕凪ここ ...自由詩8*07-1-7
種々の理由- 吉田ぐん ...自由詩2107-1-6
結/喜- AKiHiCo自由詩4*07-1-6
髪を洗う- ミゼット自由詩4*07-1-5
散歩道- 夕凪ここ ...自由詩8*07-1-5
美しいミサイル- いとう自由詩3107-1-5
五号惑星- ミゼット自由詩7*07-1-4

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