すべてのおすすめ
薄日
午前と午後のはざま
直径8mmの無数の穴から私は
偽物かもしれない平穏を覗き見ている
こんど メールを送ります
そういっていなくなってしまった人たちや
畳に敷かれた二枚のお布団のこと ....
おそろしいことの予兆は楽しいマーチでくるはずだから、きっと大
丈夫。ヒーローアニメの最終回で主人公が悪役にやられても、ハッ
ピーエンドはドタキャンにならない。愛すべき味方が空から飛んで
きて ....
昔々、虔十さんという風変わりな男は 
ぶなの木の葉がちらちら揺れて煌くほどに 
もう嬉しくてたまらなくなり 

一枚々々の葉のひかりが 
自らの体内に踊っているかのように 
いつのまに、ぶ ....
私のDNAの塩基配列に
「ケ・セラ・セラ」という
遺伝子情報が組み込まれている
膨大な螺旋構造の宇宙には
母から降ってきた星屑が潜んでいる


突然の父の入院で
しばらくぶりに会った母 ....
春が咲く
アリ ア ルウ
美しく香るときを待って
種を手のひらにくれたひとを駅まで
アリ ア ルウ と若さを数え
目で追う 見上げる ひかりたち
半月 日々にゆき交う道
…さくら
いち ....
朝から引っ越しの作業をしている
なんて 要らないものだらけなんだ
少しずつ 気付かない内に
蓄えていったんだろうか

過ぎた時を察するのは
いつも状況が似ている

光のように 矢の ....
僕らの脳は杏仁豆腐で出来ている 甘くて軟らかい
ねぇ 顔文字は象形文字の進化型なんだって知ってたか?
火を発見したのはネアンデルタール人? どうでもいいけど
なみなみ注がれたコップの水は運ぶより ....
こと切れる最期の瞬間まで
彼はひとりの少年だった

とっつきにくさは彼の持ち味だったし
時代を憂いても
希望を捨て去ることはなかった




そんな彼との接点
あったのかな
 ....
Gが死んだのは寒風厳しい二月の末だと云う
ひらかれた掌からすべり落ちたグラスにこぼれるコーラの泡と
整列して空虚なペットボトル
黒い海鳴りがうまれた
坊主頭に、北からの光がきっとまぶしかったこ ....
ゆうてみて
あたしのどこがきつねなのか

そらぁ
お天気の日に雨はおっかしわなぁ
そんでもなぁ
この雨を降らしたんはあんたやで
しょぼくれた顔してうどん食べてたから
声かけたん ....
何をためらっているの
細胞が覚えているでしょう
心が脈打つ度に感じないの
いのちを抱きたいのでしょう
肌が泣くほどに抱き合えばいいよ
後付けの科学は興味深いけれど
あなたはあなたをもっと
 ....
まだ幼い頃
家族で夜の海へ
泳ぎに出たのだろう
若い夏草のような
家族で
私は玩具のように
小さな浅黒い生き物
だった

海もまた
生き物だと
生々しく感じたのも
それが初めて ....
体が溶ける謎は説けぬ

君は去った街に残るのは

涙の水溜まり

途切れなく続いている毎日

心の端の方では落ち着くらしい

ほどけなくなった靴紐には

最終的にハサミの刃をあ ....
強く高みを掴んだ
脚に力を射して
秒速の息づかいを届けた
筋肉の震え
ハチドリの余韻
ふたごの虹

高音域を続けたのち
からだをつらぬく絹糸
歌はすべて感情から生まれ
歌はすべてあ ....
そしてかなしみがやってくる。
前触れもなく突然に。
雨のように。
突然の雨のように。
前触れもなくやってくる。
かなしみは僕の街を濡らしてしまう。
アスファルトを黒く染める。  ....
腕をつくフォルム
眼球と二重瞼のバランス
背中に手を添えて
差し伸べるように
手のひらを奥へ傾ける
黒髪がしなり散らばる感触
床へ促す一連の流れを素描しながら
降りそそぐ熱い雨を
 ....
去年
義母が急逝した

晩年
持病で苦しんでいて
会えば
病気の苦しさばかりで
死にたいけど死ねないのよね、と言われると
そんなこと言わないでと
答えながら
鬱屈した気持ちになった ....
夜にざわめく
海原にちいさな風
ひかりを求めて
さかなたちが踊る

爪月のほとりに
熱がつづく
眠りを急いて
夢を強いて

はこばれるすべて
行き来する波
呼吸のやりとり
は ....
窓を開け放つと風が発泡する
それも少し前の記憶
目が覚めている領域に
睡魔は
棲みつく
眠ればこっちのものだ
ヒトの器を残して

記憶は更新され
忘れがたきモノ

核廃 ....
穏やかな音楽が聞こえる
創造の逢い引き
あなたは梅の香り

土曜の通勤電車
吊革にいにしえの歌をぶら下げる
待ちわびる歌が揺れ
誰もが輪を外さない

子どもの在り方 ....
だめだ
それは
もう
わたしというそんざいの
しょうめいを
しょうめいを
テトロドキシンの
そんざいを
そんざいを
にげたらこういうの
さようなら
さようなら
いらだちをかくせ ....
両手のひらから 掬った砂糖をこぼすように
太陽を背中にしょって 始発を待つように
便りが届く
穏やかな風が吹き
背骨がふるえる

思わせぶりを横にやること
厚みを保つ ....
都会には「タテマエ」と書かれた 
大きい看板に、ひとりの顔が 
ニッコリ営業スマイルをする 

そんな看板の全てを引っ剥がした 
後に残る
(ほんとうの顔)と 
一度、ゆっくり話してみた ....
{画像=111208224010.jpg}


今更ながらに想うのだが


もう一度自分を
バラバラに分解して
細かいパーツの
ひとつひとつに分け
そのひとつひとつを
見分け分類 ....
ひかる夜のはじまり月の余韻に
雪のかけ橋多摩のよこやま



ゆきかうひとたちが家路につく
荷物と引きかえに流れ去る喧騒
遠く暮れるまちなみ
新参者のたばこのにおい

膝にまどろめ ....
何度決意しても

捨てられないものがある

過去に生きているわけじゃないけど

宝物のような思い出は。

そっとそっと
しまっておいて
温かいままでいたい

こんな寒い雨の夜に ....
洗面器に彼女は顔をつけたまま
これっぽっちの水で溺死すべきではない
近所に駅が開通し、都心へのアクセスがスムーズになったが
人身事故による遅延の恐怖で外出できない

歴史的な労働力が堕落する ....
{画像=111201004459.jpg}


太陽が液状化する
とろけながらも
雲の絹糸を伝い這うように向かう先は
飽きもせず西の空だが
絶望じゃない
繰り返しは絶望じゃない
私は ....
時計台の裏側から
針が回るのを見てみれば
この世界の裏側から
時が過ぎるのを見るようで

次元が違うところにいるような
不思議な感覚に陥る

思えばこの世界は
時が過ぎるのを
 ....
ことばは
言の葉で良かったなぁと思っている

言の歯だったりしたら
虫歯になったり
何かに齧りついてしまったり
いろいろと痛そうだ


という文字は
漢字は
他にも沢山あるけれ ....
プル式さんの自由詩おすすめリスト(1857)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
薄日- 凛々椿自由詩1112-5-14
march- しもつき ...自由詩612-5-6
虔十さん_- 服部 剛自由詩512-4-21
ケ・セラ・セラ- 渡 ひろ ...自由詩38*12-4-9
アリアルウ- たちばな ...自由詩10*12-4-6
明日私は- Seia自由詩112-3-29
【_短絡且つ安易な思考回路_】- 泡沫恋歌自由詩18*12-3-29
Fish_&_Chips(時代少年)- 恋月 ぴ ...自由詩30*12-3-26
- soft_machine自由詩712-3-25
きつねうどん- たま自由詩40*12-3-21
ためらい- たちばな ...自由詩15*12-2-22
黒い海- 真山義一 ...自由詩40*12-2-17
とりあえず全部なくすことにした- こめ自由詩1112-2-8
ひかりと歌とふたごの虹- たちばな ...自由詩23*12-2-2
かなしみ- rabbitfighte ...自由詩512-1-8
新しさを知ってゆく月を美しいと詠む國で- たちばな ...自由詩26*12-1-2
薄墨の絆- そらの珊 ...自由詩24*12-1-1
即興(海、ただしいまどろみ)- 橘あまね自由詩1811-12-28
転調した花婿も独裁者と同時に腐る- timoleon自由詩1011-12-28
ラブレター- たちばな ...自由詩13*11-12-20
15分間- Seia自由詩511-12-17
未満- たちばな ...自由詩21*11-12-14
酒をつぐ_- 服部 剛自由詩311-12-10
それは新しくて滑らかな赤い絹目のリネンなのだが- beebee自由詩2711-12-8
ひかりの冬、はじまり、ひとつ。- たちばな ...自由詩20*11-12-8
捨てられないものがある- 森の猫自由詩18*11-12-3
非暴力の拡散的スピード- timoleon自由詩8*11-12-1
太陽に倣う- 凛々椿自由詩1111-12-1
楽園- Seia自由詩6*11-11-29
言の葉- 小池房枝自由詩311-11-11

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