すべてのおすすめ
森を歩く
一人きりで
冬の森を
霧雨の中を

凍える手は
いばらをつかみ
血が流れる
痛みを胸に

胸の痛みは
置いてきたもの
馬鹿から始まり
今は世界
 ....
お父さんが
バイバイ
って
言うから
わらった。

もうさ、いいオジサンなのに
バイバイ
だって。

でもさ
あの子が
バイバイ
って言ったら
バイバイ
って返したくなる ....
夢を見なくなる日
その日にこそ私は死ぬのだろう

泣いたりしないって
消えたりしないって
誓って
今すぐに誓って

このくちびるも
この肌もすべて
誰にも渡しはしないから
足の爪 ....
冬だね
ほんと
もう公園の木
裸だね 
寒そうに
ねえ
踊ろう
でもまだ
カーテン
つけてないんだね
外の人々から
どう見える
だろうね
幸せな
風景か ....
寝苦しさに目を覚ますと
やはりホリデーインの一室に泊まっていた
わたしの隣では
脇臭く寝相の悪いやつが
馴れ馴れしくいびきをかいていた
エーチャンのニューグランドホテルは
わたしのこころの ....
先生、誰も来ない放課後です

理科室は薬品の匂い
閉められた
暗幕の心地良い温度

埃が泳いでいきます
気だるい午後です、先生

魚になるにはどうしたらいいですか

答えの出ない ....
夜になりきれない
うすむらさきの空

段々模様の
やさしい音色

坂道を
駆け足でころがる夕日

向かいには海
やがて落ちると
明日のために蒸発していく

町外れの工場から沸 ....
息をすって
息をはいて
それを一緒に
森の中で

雨にぬれて
森の中で
息をすって
息をはいて

おまえのこころ
いばらのとげに
息をすって
息をはいて

 ....
静かに熱は冷めて
手足に気だるさを感じたのは
不幸とは違います

軽やかで楽しい日々にも
然るべき力が費やされていて
そのままで走る事なんて君にはできない

高低を全てと思うのは
正 ....
鼓動が流した涙三滴
其の肌をつるりと滑った
コンクリートも濡らせない

君の闇も淋しさも
そっと含んで
どうかもっと強い光で返す

望むだけ時間を食んだらいい

眩くなってまた生ま ....
眠れない夜に
レモネード
窓辺にため息
ひとりとひとりが
薄くかすんで
やがて消えた
雲がかる夜

冬の星座が見れたら素敵だね

ひらけた
草原に寝転んで
空を見上げれば
今 ....
冬は寒すぎて白く曇った硝子越しに
遠くに住む貴方を思います
いつ会えるのか指折り数えては
その数だけ溜息を静かに床に落として

ソファに横たえた身体はまだ貴方を覚えている、
あの日の分の温 ....
わたしは幼女になって
あなたに誘拐されたい
ひらひらと
垢ずんでいく赤いスカート


ひとこともはなさない
あなたは
それに気付くことも
ない


わたしたちは
いつか家 ....
あなたがいつまでも
空の切れ端と手を繋いで眠るものだから

私は枕元でやわらかい髪を撫でるしかない
頬を寄せれば懐かしい夏の匂い

あなたの瞳の色と
私の夜の海のような色はよく似ている
 ....
いつだって君はそうなんだ
本当は塩ラーメンが食べたいくせに
なんでもいいよと答えてみせる
そのくせ
味噌ラーメンを食べたあと
必ずこう言うんだ
塩ラーメンが食べたかったのに


アイ ....
刺繍するように
身体に墨を入れて
今年で三年目になりました

太陽は透けないのでいいです
夏でも長袖で過ごします
ロシアの歌手と同じ太陽です
星は昴です
それから北極星
目に見える大 ....
チャーリーブラウンは後退なんかしない
あの頃に踏みとどまっているだけ
英語の勉強になるならと
無理して読んでみたけれど
やっぱし後退なんてしてくれなかった
それがリアルってやつ
細い線で描 ....
誰も彼も僕なんか見ていない
判っているんだよ
頭ではちゃんと気付いているんだ
だけど僕は誰よりも醜いからね
街を歩いちゃいけないんだ

気にも留められないって
判っているんだよ
どうし ....
お昼時しか食べられない
よし牛の牛丼
なんだか
味が変わったような気がする
不思議だよね
東京タワーは郵便ポストより真っ赤だし
飯倉の交差点には
いつも機動隊の車両がとまっている
交差 ....
キミの左手をそっと握れば
伝わってくる微かな体温
すらりと細い指で

握り返して何も言わない
その紅い唇に何も宿っていないの、

そっと取り出したケースから
レースで包まれたプラチナの ....
春めくのか夜になると
もぞもぞするもの
それは
あなたのつくしんぼう
今夜のわたしは疲れているのに
背中を向けた闇のなかで
何かを探し蠢いている
辛抱が足らないから
貧乏なのか
芯棒 ....
虫を食べるのが好きで
押入れの奥に潜っては
身体を縮めて待つのです

新しく手に入れた螺旋は
それはそれはいい声で鳴って
第二楽章の三段目、斜めの五秒のところ、
うあぁあ、うぁあんと歪ん ....
にぎってみな
ほら
もうだめだろ
そのタマネギ

切ったら泣くぜ
ぜったい泣くぜ
半分ぐらい
腐ってたって

ぜったい泣くから
まあ座って
二人で剥こう
そうして
 ....
諦めました
何かに期待するのは
自分を惨めにするだけだと
短い人生の中で気付いたのです

底と果ての境目がない街
見上げれば揺れる湾曲
僕の足許は危うくなるばかり

小さすぎるが故に ....
屈葬の密度で眠りにつく夜も
優しい体温の横で大あくびしながら起きる朝も
情緒不安定になりながらも仕事している昼も
君を染め上げるひとつの要因としての私
恐らくは

いつも化粧っ気なくてごめ ....
ひまわりが枯れて
バラが枯れて
チューリップがこぼれて
シベリアだけがまだ 
咲き誇っている

切られた花の優しさしか
あげられません
あげたくても
あげられません
 ....
あたしのスカートの
端っこを切ったのは あなたでしょう?

羽をばたばたさせて 空に浮かぶ
髪が伸びたので あたしは飛べるようになった

まっさらな夜を
あなたの匂いをたよりに飛んで
 ....
そこに

ひめられたもの を

ちから

と よぶ

だいちの ち

わたしの ち

ちえの ち

ち に ひめられたもの

ち から

うまれでるもの

 ....

夕暮れの遠くに霞む
四台のクレーン車は
輪を描くように向かい合って
なんだか
太古の昔に滅んだ恐竜の
弔いをしているように見える


朝に洗濯物を干す母親は
太陽に両腕を広げ ....
粉挽きの風車の家
屋根裏で
ほこりまみれの古い本を読んで
知らない国の知らない言葉を見つけては
お父さんに読み方を教えてもらう少女
小さな窓から覗く世界は
どこまでも草原で
ためしに口笛 ....
プル式さんの自由詩おすすめリスト(1857)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
半獣神- 水在らあ ...自由詩15*07-2-2
バイバイ- しいこ。自由詩2*07-2-2
その肋骨を私に- 朽木 裕自由詩4*07-2-1
踊ろう- 水在らあ ...自由詩27*07-2-1
チャイナタウン- 恋月 ぴ ...自由詩28*07-1-31
理科準備室で- 夕凪ここ ...自由詩16*07-1-31
飽和する夜- 夕凪ここ ...自由詩9*07-1-30
ふたり- 水在らあ ...自由詩35*07-1-30
停滞線- 藤原有絵自由詩407-1-30
リフレクター- 藤原有絵自由詩3*07-1-29
レモネード- 夕凪ここ ...自由詩8*07-1-28
凍る前に- AKiHiCo自由詩507-1-28
春彼岸- フユナ自由詩18*07-1-28
かいがら、から- 夕凪ここ ...自由詩9*07-1-27
アイ・マイ・ミー- 恋月 ぴ ...自由詩36*07-1-27
錘をつける- ミゼット自由詩2*07-1-26
チャーリーブラウン- 恋月 ぴ ...自由詩29*07-1-24
バランス- AKiHiCo自由詩207-1-22
クロスロード- 恋月 ぴ ...自由詩24*07-1-20
- AKiHiCo自由詩307-1-19
つくしんぼう- 恋月 ぴ ...自由詩32*07-1-18
胃のところに三寸ばかりの傷がある- ミゼット自由詩3*07-1-18
にぎってみな- 水在らあ ...自由詩31*07-1-18
見上げて、ぽつり- AKiHiCo自由詩207-1-17
恋愛バロメーター- 朽木 裕自由詩3*07-1-17
シベリア- 水在らあ ...自由詩39*07-1-17
- もも う ...自由詩41*07-1-17
ち_から- さち自由詩14*07-1-16
祈りに関する情景- 吉田ぐん ...自由詩19+07-1-16
風車のある風景- 夕凪ここ ...自由詩10*07-1-15

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62