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満月を射殺した晩
僕らは冷たい身体を寄せ合い眠る

まどろみは狂気の中に在って
僕は貴方の中に居る

弾倉を回転させ月の欠片を6つ
装填したら
僕と君の心臓に狙いを

月は満ち、欠 ....
ちいさいころ
しあわせになることが夢だった、
とおもっていた

けれど
しあわせとは
なかなかやっかいなものだと

やさしくもなく
むずかしいともいえない

けれど、
なかなか ....
多摩川に架かる鉄橋を渡りきる頃
メールの着信を知らせる携帯の光が走る
両親も恋人と認める彼からのメール
簡潔な朝の挨拶に優しさ溢れる短いことば

先輩は幸せ過ぎるから

傍から見ると憂鬱 ....
この広い世界でHIV患者は8秒に1人
糖尿病患者は10秒に1人
死んでいると云う

そんな世界で私は呼吸をしている

生きて 思考している
生きて 恋をしている

その命がどんなに素 ....
元旦の空は
いつも真っ白い
何故だろうと見上げていると
西の方から
青い鳥が群れを成してやって来て
ばたばたばたっ
と次々空に貼りついた
瞬く間に青空が出来上がった

鳥たちはかちか ....
辛いことがあって
ボロボロになって帰っても
いまの暮らしは
蛇口をひねるとお湯が出る

こんな幸せを手にしていながら
不幸だと嘆く私は
小さいな
地面一杯に落ちた椿の中で
ひとり囁く者、有り。
群生林である椿は木の上にはもとより
私の足下まで赤で染め抜いていく。

生温い血溜まりに座り込んで
私は貴方の声を聴く。

「はやくはや ....
雑踏で喫煙をしていると
衛生的な感じの服を着て
酸素マスクを付けた人たちが
群れを成してやって来て
あなたはどうして煙草を吸うのか
と言う
くちごもっていると
健康の為に今すぐにやめ ....
前足をつかい
口をつかい
つぶさないように
犬はみかんをじょうずにころがします
わたしがきれいにむいて
ひとふさ食べさせてやると
犬はすっぱそうな顔をして吐きだしました
しかし犬は段ボー ....
妹が嫁に行くのですよ

あれは妹が3歳ぐらいのことだったか
サンタクロースがやってきたとき
母にしがみついて 泣きじゃくってた あの娘が 嫁に行くのですよ

「幸せにしてもらえよ」と言 ....
深夜の路上に
空き缶がひとつ
ぽつりと立てて置いてあった
こおん
とけっとばしてみると
そこいらじゅうから
わああああ
と逃げてゆく子供らの声がして
にわかに恐ろしくなったものの
わ ....
かんかん鳴る階段をあがると
お隣さんの
ドアノブにかかる
ビニ傘
ドアの前に置かれている
飲みかけのコーラ
朝には片付けられてたけど
帰ってくるとまた
首を傾げ
なんだろうと訊いてく ....
右目に目薬がじょうずにささらない
まぶたの上をぴちょんとはねたり
まつげをするっとすべったり
なぜかほっぺにあたったり
左目にはじょうずにはいるのに

かがみで自分の顔を見てみると
左目 ....
たまに大きくでてみたら
すかさず何かが飛んでくる
メッサーシュミットで
ラプターと
互角にわたりあえるぐらい
ものすごい
この人は
でも
あのかわいい少年探偵団の
PTSDを心配しち ....
? 冷雨


踏みしめるたびに僕の右足の靴底が
ひゃあひゃあ
鳴っている


今日はやけに
ひゃあひゃあ
鳴っている




*****


? その息吹を ....
最初はマジで嫌だった
スタッフのひと替えてもらいたかったけど
お気に入りのお店だったし
いつものひと不幸があって急に休んだらしいし
どうにでもなれって心境だった

助手のひとがわたしの好み ....
きれいな声で
うたってた
金糸雀みたいに

誰もいなくなった教室にかばんを置いて
二階の廊下から駐輪場を眺めながら
校庭でもくもくと走りながら
ボールの弾む体育館で人知れず
ほんとうに ....
軋む骨 滲む血

白い皿の上に横たわる 頭部のない私の死体
当然の帰結のように
導き出された答えのように

あるいは悪い夢のような日常を終わらせるみたいに

夜毎 夢の中で惨殺される私 ....
心に
焼き付けるものを
得られた

心で
叫ぶものを
獲られた

それなのに
喪失感が
どことなく
愛する人と手を繋いで眠ると
このまま死ねたらどんなに幸せだろうと思う。

そんなことを口にすれば
「一緒に生きてこうよ、これからも。何でそんなこと、云うの?」
なんて云うのだろう、きっと。
 ....
冬の朝
あのひとを
ミルク色の息が包んでいた

わたしがだんだん透き通る

あのひとを
あたたかいブランケットで包みたい

わたしがだんだん透き通る

わたしがわたしじゃなくなっ ....
    あなたへの気持ちが 膨らんで 苦しくなって 立ち上げた。
    パソコン。

    片想いの あなたに向けて「好き」と書いたメール。

    送信ボタンを押せないまま

 ....
硬いベットで独り仰向けで
見上げた天井は高く高く
腕を伸ばしても届かないのは
僕が出来損無だから、

灯りは点けないで
カーテンを開けていれば
月の光だけでも充分
青く照らし出されるは ....
一、
きれいによせれば
はじめから
なかったことに
きずなどうそに
ゆうぐれがくる

ニ、
ていねいにぬえば
きずはきっとうそ
ゆうぐれがくる
うずくまる

三、
 ....
愛する男を傷つけることしかできない人

哀れな 癒せぬ女


困難なことから 逃げるだけなら簡単で

可愛いだけで 我が侭が通るのは若いうちだけで

年老いた社会は 理不尽なこと ....
この橋の下には
黒い川の流れがあったはずだ
すべてを押し流そうとした
鉛のように重く黒い川の流れが

燈篭流しの燈篭が流されていった
誰かが投げ捨てた麦藁帽子は橋桁で朽ち果て
パンパンに ....
心に在る泥濘 脚は重く
前へも後ろにも 行かせぬ
絡みつくは 赤い糸

思い出を流しましょう 
全て消しましょう

月のない宵に あの川へ
悪行を忘れられるように 祈るの

私が私 ....
「あたし禁煙することにしたんだ」
そんなこと言ってなかった?

 ちょうど去年の今頃 僕の失恋直後に
 熱帯魚の水槽みたいな喫茶店の中で

遠くの席で若い男女が ....
もし僕になにがあっても
君が助けてくれるんだと
そう甘えていた そう信じていたんだけど

いざとなりゃ君は消えていて
どこにも倒れ込めずに
受けた傷が広がっていくばかりだよ

恋の ....
憧れていた物は何だろう
キミといると部屋は広いのに
窮屈に感じてしまう
内側が小さく丸まってゆく

愛しているとキミは
何度も何度も言うけれど
文字が心に届かないよ

何も響かないの ....
プル式さんの自由詩おすすめリスト(1857)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
PYTHON357- 朽木 裕自由詩308-1-22
やあ- さかな自由詩508-1-18
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蛇口をひねるとお湯が出る幸せ- イオン自由詩3*08-1-2
首落ち椿のささめごと- 朽木 裕自由詩5*07-12-26
喫煙者- 吉田ぐん ...自由詩3207-12-21
犬とみかん- 壺内モモ ...自由詩5*07-12-10
妹が嫁に行くのですよ- 北大路京 ...自由詩21*07-12-8
かんけり- 吉田ぐん ...自由詩1407-12-8
警告- FUBAR自由詩5*07-12-2
右目に目薬がじょうずにささらない- 壺内モモ ...自由詩207-12-1
生平- FUBAR自由詩6*07-11-25
- ムラコシ ...自由詩7*07-11-21
わたしたちの空- 恋月 ぴ ...自由詩22*07-11-20
似合わぬ指輪- FUBAR自由詩11*07-11-17
獏の喰う夢- 朽木 裕自由詩4*07-11-15
糸に土って- FUBAR自由詩6*07-11-10
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硝子の家- AKiHiCo自由詩307-11-2
挨拶- ミゼット自由詩2*07-11-1
赦せない- 北大路京 ...自由詩8*07-10-31
黒い川の流れ- 恋月 ぴ ...自由詩28*07-10-30
復讐のうた- AKiHiCo自由詩207-10-30
十三夜に曇り無し- 北大路京 ...自由詩9*07-10-29
折れたアシ- 北大路京 ...自由詩6*07-10-28
もう終わりたい- AKiHiCo自由詩107-10-28

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