すべてのおすすめ
めまいがするほど
一度どくんと心臓が跳ねて
膝につけた頬が重い
何度迎えても夏は早足で


あの歌が流れるたび
いないあなたの口笛がついてくる
今も泣けない苦しさで
胸がやぶけそうな ....
ジョセフィン博士の勧めで
手紙で紹介された
アパルトマンに引っ越すことにした
もう親離れしなければと

0号室は管理人の夫婦が
1号室からは芸術家の卵たち
ここは芸術を育てる部屋
変わ ....
一緒に生きて死のうよ、ね?

眼球から雫
白紙に転がる鉛筆

遺書でも書く心算だったの?

泣いてなんかいないよ 
哀しんでいるだけ

凍てつく左手はそれでも君の愛を乞 ....
夏至も間近
積もると
真っ黒になる雪を想像してみる
アルベドはゼロ
全ての波長を吸収し
構造色もなく
黒体放射は
あれは温度だから関係ないか
ああ、ちっちゃなブラックホールみたいだね
 ....
ぎんいろの折り紙で
鶴を折る

ぎんいろ
それは
わたし自身を惑わす窓辺の色合い

ぎんいろの街で
あなたとの足跡を探してしまう
例え人違いだったとしても
あなたに良く似た後姿に
 ....
そとが雨だからいけない

夕方になったからいけない

いも虫のようにねむる

からだを抱いてねむる
友達同士は
そのとき気分で

だなんて
なんだか寂しい気がするな

友達だと思っていても
困ったときには知らんぷり

お釈迦様の蜘蛛の糸。とっくに切れてしまったよう

ファイト・ ....
水たまり
シロツメクサ 浮く
かがむ肌 薄く
おちる髪 黒く


むね
百合のようにかぐわしくは
なく
シロツメクサの、浮く


水たまりに
これからめぐりゆくだ ....
舟を流す
船という形を流す
手紙は乗せない
自分の名前も土地の名前も書かない
からっぽの方舟
形だけが少しずつ違ううつろ船

笹舟にさえひとは何か
思いを浮かべずにはいられないけれど
 ....
一夜目に
魚は水底で静かに息を潜めてる
女は甘い溜息を波紋の隙に流してる

二夜目に
月の裏側から覗く女の憂い顔
空虚に穴の開いた瞳と痩せ細った指先と嘆きと嗚咽

とうに音をなくしてき ....
一期一会
だなんて、ことばでは語りきれない

こんなデジタルの時代だからこそ
0と1の狭間にあるものを
あなたに伝えたい

それは
感動に震える心臓の鼓動であり
汗ばんでしまった掌の ....
(強がる心は知らぬふり
くちびるが嘘をつくから、ね)

夜の糸は はりつめて
私と貴方を繋ぐのでしょう
その糸をゆっくりゆっくりと
地獄から手繰り寄せるもの、有り
からりから ....
【おとなのための童話】

あなたは、スキマは好きですか。たとえば、大切な人とのスキマはどうですか。     

あるところに ひとくみの 恋人どうしがおりました。
ふたりは おたがいの間に生 ....
ホームランは打たなくていい
とにかく一塁ランナーを二塁へ
確実に送れ
自分が塁に出ようとは思うな
観客にかっこいいところを
見せようとは思うな
チームのために仕事しろ

このために
 ....
お前の母さんだよと恐竜が言う

地下室の扉はひんやりしている

地下室の天井から縄が一本降りている

恐竜が肩を抱き、母さんに会いに行こうと言う

恐竜の皮膚はざらざらしている

 ....
 責められた
 ぼくは何も
 言えないよ

        最初にであったのは
        いつだったのだろう
        隣りにいた気がする
        気付いた瞬間の反応 ....
いちたすいちは
にじゃないと答えたら
みんなに笑われた
でも
美術の先生だけは頷いてくれて
スケッチに出かけた
あの丘の上から
故郷の青空をいつまでも眺めていた

ずっと憧れていたこ ....
夜を走る
列車から覗く風景は
何もかも止まっているようで
少しばかり
眠ってしまっても
あしたには
間にあいそうだったから

夜を走る
光の羅列は
枕元を通り過ぎて
ずっと知らな ....
朝起きて冷蔵庫を開けたら
祖母が入っていた

さみくてさみくてなんだかも
生ぎてぐのがいやんなっちま
なんて言うので
そんなに寒いのなら
もう死んでしまったっていいんじゃない
と思った ....
くちびるは人体で一番敏感である箇所
一番皮膚の薄い部分

誰よりも先にキスをした人は
それを知っていたのだろうか

やわらかくて あたたかくて やさしい

それはキスの相手が君だからか ....
灰の空が落ちてくる
はやく家へ辿りつかないと
この町の人間は残らず溶けて消えるだろう

本日の天気予報は晴れ時々劇薬です

曇天のなかに真っ赤な嘘みたいなポスト
投函口は無論赤子を拒む小 ....
誰かを好きになって
結婚して
こどもを産んで

ごく自然ななりゆき
なんだけど
それを人間らしさと言えるのだろうか

赤ちゃんを抱いた
お母さん
しあわせそうに見えるけど

割 ....
三丁目のタバコ屋さんの向かいの家に
春のはじめに女の子が遊びに来ました

少女はギターを抱えて 切なく響く歌声で
僕を幻想の世界へ つれていきます

三丁目のタバコ屋さんの向かいの家で
 ....
声聞くと安心して眠くなって
電話の向こうとこっちでお互いあくび

なんかα波でてるんだよなぁって
しばし沈黙を共有

貴方が其処に生きていることを

知ることが出来るから電話が好きにな ....
ハチャメチャな人生
何がなんだか分からない
殴られ蹴とばされ
暴言を吐かれる

魂を悪魔に売ったあいつ
心のあり方が悪い
点取り虫で媚を売るあいつ
愛がない

人の幸せを考えない
 ....
月に咲く花は
彩をもたないの

透明は何にも
染まりはしないから

儚げで
それでいて凛として

月の花は
誰にも見られずに
ひっそり咲き誇り

ひっそり散っていくの ....
帰り道を歩いていたら 

  ぽとん 

となにかが落ちたので 
ふりかえった地面には 
電池が一つ落ちていた 

( 塀越しの小窓から 
( 夕暮れの風に運ばれる 
( 焼魚の匂 ....
僕は振り返らないつもりだから
はぐれないようについてらっしゃい

迷路のような路地裏すいすいと
君はわたしを連れ去ろうとしている

銀色の猫とすれ違い
「にゃー」
は、どうやら「やぁ  ....

初夏の山は
いいにおいをしたものを
たくさん体の中に詰めて
まるで女のように圧倒的な姿で
眼の前に立ちはだかってくる
たまに野良仕事をしている百姓が
山に見惚れていることがあるが
 ....
毎日絶え間ない頭痛で
世界に膜が張り歪む
堕ちた先に在る温もりは
紛れもない僕のもの

布団に包まって溜息
じわり拡がる体温だけで
幸福を孕んでいるかのよう

今日も生きている
続 ....
プル式さんの自由詩おすすめリスト(1857)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
口笛- 藤原有絵自由詩707-6-13
博士からの手紙(アパルトマン推敲)- yoyo自由詩11*07-6-11
凍てつく左手- 朽木 裕自由詩4*07-6-11
暗黒の六華- 小池房枝自由詩7*07-6-11
ぎんいろ- 恋月 ぴ ...自由詩59+*07-6-9
嗚咽- ミゼット自由詩4*07-6-8
どうし- 恋月 ぴ ...自由詩19*07-6-6
月を殺す- フユナ自由詩407-6-4
ペットボトルじゃないほうがいいね- 小池房枝自由詩12*07-6-4
入水のち- 夕凪ここ ...自由詩607-6-3
- 恋月 ぴ ...自由詩32*07-6-3
或る雨の夜に- 朽木 裕自由詩3*07-6-1
【おとなのための童話】スキマの恋人編- るるりら自由詩8*07-5-31
2番バッター- ぽえむ君自由詩6*07-5-31
きょうりゅうとわたし- ミゼット自由詩6*07-5-30
両面キューブ- 零椅自由詩12*07-5-27
いちたすいち- 恋月 ぴ ...自由詩42*07-5-27
夜は走る- 夕凪ここ ...自由詩1307-5-24
悩ましい朝- 吉田ぐん ...自由詩35+07-5-24
キスについての一考- 朽木 裕自由詩10*07-5-23
晴れ時々劇薬- 朽木 裕自由詩107-5-23
- 恋月 ぴ ...自由詩25*07-5-21
三丁目の歌姫- 北大路京 ...自由詩8*07-5-20
004- 朽木 裕自由詩307-5-20
やな奴- ペポパン ...自由詩5*07-5-18
月に咲く- 優飛自由詩8*07-5-18
秋刀魚_- 服部 剛自由詩14*07-5-18
ロジウラノヴァ- 藤原有絵自由詩307-5-18
初夏- 吉田ぐん ...自由詩4307-5-17
頭痛- AKiHiCo自由詩307-5-17

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