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僕は奈良公園で鹿の角をにぎっていた


同じころ

父は帰りの電車のつり革をにぎり
母はスーパーで安売りの大根をにぎり
妹はベッドの上で携帯電話をにぎっていた

隣の部屋の夫 ....
静寂の海
咲いて波間に
ほの白い影を落とす月

寄せる波は
真夏の喧騒
返す波は
秋の訪れを
それぞれに伝えて

移ろう季節を人知れず
見送り
迎える

久遠の光は ....
止まった時計の螺子を
ゆっくり回せば
涙が零れ落ちてゆく
回しても時間は戻らない

壊れた時計はいらない
螺子を回しながら
瞼の裏に映る映像を見る
抱き締めて欲しいだけ
この心をそっ ....
乾いた夜のすきまに


星がおちるのをみた
願わくば彼女が

オレのことを「愛してる」なんて言わなくてもいいから

オレ以外の男を罵ってくれれば

オレよりカッコいいヤツのことをボロクソ言ってくれれば

それでいい

それい ....
いくら言葉を連ねたってキミには届かない
諦めた瞬間から何も沸かなくなって
全てがビロードの闇に包まれた錯覚に陥った
このままでは見えない壁に心は閉ざされてしまう

ずっと一緒にいたはずなのに ....
小さな音と共に白い羽根が折られた

静寂の空気の中狭い通路を前に向かって歩く
黒い布で目隠しされ足には枷を
両手を引く者の温もりが伝わってくる
風もなく音もなく裸足の足音だけが響く
何も浮 ....
 たとえば
 おおきな海があったとしたら
 底には何を置きましょう

 昨日忘れた風のうた
 話せなかったほんとうのこと
 のみ込んだ鉛の心


 たとえば
 そこにゆけたとし ....
押し寄せてくる波
セピアに染まらない記憶
誰も助けてはくれなかった
今でもフラッシュバック
華麗なダンスで私を慰めて

寡黙に待ち続ける憧れの日々
先に光さえ見えないけれど
空想でもい ....
寂しくなんかなかった
独りでいいって思ってた
冷たい海を泳ぎきる
それはとても辛くて
本当は誰かの温もり探してた

僕には出来ない
こんな姿じゃ誰にも
振り向いてなどもらえない
汚れ ....
ここで赤い魚の話をしてはいけません

最初の貼り紙は公民館のドアに貼られた
誰が貼ったのか
誰も知らなかった

次の貼り紙はあちこちのスーパーで見られた
誰が貼ったのか
店員も店長も知 ....
背中に羽根があったら
この大空を飛べる?

浅瀬で溺れる魚が
岩陰でもがく姿のような
哀れな姿勢で窓辺に立つ
何度も練習してきた
羽ばたく為の訓練を

見えないスロープが夜空には
 ....
手のひらの中のことばしか
私はうたわない

振り絞る
ようではだめで

あじさいの
集めたあさつゆは
いつか
消えていくように

そんな
出会いだったと思う

それは消えた ....
また夜がきた そうして風がしみる
ぼくの肩も胸も もろく こころは
出血を くりかえしているが
かまわずに よりかかってくれ
きみひとりなら まだ支えられる
もう誰も信じないと 壁を作って閉じこもる
過去の日々が足枷となって 軌跡を残す
あの頃に戻りたいと願っても
時間は戻らず 少しずつ煌きを失うばかり
全てを消去出来たなら 
全てを忘れられるの ....
硝子の破片を踏み締める感触
裏から赤が流れ出し反射する
握れば滴り落ちて

届かない思い叶わない願い
僕は床に散らばった破片を
両手に掬い上げて
ゆっくり握り滴る液を眺める
頬が涙を伝 ....
一度だけでいいんだ
僕の頭を優しく撫でて欲しい
ずっと望んでいた貴女の手
ゆっくり僕を癒してくれたなら
きっと涙が頬を伝って
堪え切れなくなって

呼吸さえ苦痛だと思える部屋
この存在 ....
小さな箱庭から眺めて四角い空
造られた白い雲は紫に染まり泳いでゆく
僕の視界からはすぐに消えた
冷たいコンクリートの香り
重い鎖に繋がれた身体に自由は――

純白の羽根の天使が僕の前に降り ....
夕暮れに
ひめりんごの花弁が
雪のように散ってゆき
落ちた先は
あの子の眠る
寒い土の上でした


最期の言葉も
交わさぬまま
突然
冬空へと消えた
一つきりの ....
季節の変わり目の
寒さから暖かさへと
暖かさから寒さへと
吹き抜ける風

ほてった体の熱を冷まし
冷えきった体にぬくもりを
心地好く運ぶ

猛スピードで駆け抜ける時間の中で
この風 ....
消えていく記憶の
映像はやがて
色あせた
一枚の写真になって
避けられない風に
彩りをながしてしまうの


くるくると
回る
地球儀の おと


重ねた手のひらの微熱 ....
生命の誕生は
その生物の意志と反して
この世に誕生する

二つのDNAが一個体となり
新しい魂を創り出す
運命のいたずらなのか
神による導きなのか

偶然なのか
必然なのか
この ....
夕闇に
かみひこうき
投げて

どこまで
飛んでいって
くれるのか

思い

馳せる

季節は春めいても
頬を撫でる風は
まだ
冷たい



ふと
隣に居な ....
朝あなたをドアの外に見送って
あなたの「{ルビA=おにんぎょうさん}」は終わりです
すぐにアリバイ作り
愛しのあの人にお電話して適当な愛を吐いて

あなたが帰ってきて{ルビA=おにんぎょうさ ....
果てしなく続く欲望の渦に巻き込まれ
絶え絶えの呼吸をすることしかできない

KISSから始まって果ては体求め
更に果ててアルコールと嘘で塗り固めた
欲望に迷い込む

「止まらない」が口癖 ....
その日は
大切な人と永遠に
別れた日だった

早すぎる別れに
苛立ちを隠せなくて

一刻も早く
一人になりたかった

それでも
夜空は私を
一人にしてくれなかった

悲しく ....
私は後悔するだろうと思って
その言葉を言った

私は後悔するだろうと思って
煙草に火を点ける
煙に誘惑されて
あなたも不機嫌そうに
煙草に火を点ける

あなたはいつも
私の予想を超 ....
体中に巻きつけた包帯をゆっくりと外して
{ルビ肉体=からだ}の全てを見せ付けて
ヒドク焼け爛れた火傷の跡が更に加速する

暖かく抱きしめてくれたあなたのその腕を
鎌で切り落としたのはあたしで ....
一年に一度だけ、
わたしと母は、海草をとりに、
江ノ島に向かう、
その途中に、枯れ木の門がある。
昔、「厚生病院」と呼ばれた場所の前を、
母の運転する車で通る。
信号待ちで、助手席から、
 ....
からだにはいつも火の精が住んでいて
受け入れる場所で炎を上げる
紅をさしたような君の唇からは
水の精がそっと頬を濡らす

「知っていますか、
 とってもやわらかいんだ。」

強く抱かれ ....
プル式さんの自由詩おすすめリスト(1857)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
僕は奈良公園で鹿の角をにぎっていた- Monk自由詩19+05-8-25
海に咲く月- 落合朱美自由詩14*05-8-19
壊れた時間- AKiHiCo自由詩305-8-9
瞬き- アメウ自由詩9*05-8-4
ぽえむ- 加藤泰清自由詩705-7-17
届かない言葉- AKiHiCo自由詩205-7-5
天使処刑- AKiHiCo自由詩305-7-1
ハーフムーン- 紫野自由詩605-6-30
鮮明- AKiHiCo自由詩305-6-27
- AKiHiCo自由詩205-6-25
赤い魚の話- 佐々宝砂自由詩8*05-6-24
溺れる天使- AKiHiCo自由詩205-6-23
あさつゆの消える街- umineko自由詩10*05-6-20
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思い出宝石- AKiHiCo自由詩205-6-17
- AKiHiCo自由詩105-6-8
虐待(それでも——)- AKiHiCo自由詩505-6-6
箱庭- AKiHiCo自由詩3+05-6-3
花の墓標- 嶋中すず自由詩43*05-4-29
昼寝- ポンテク自由詩2*05-4-24
白黒のフィラメント- 嶋中すず自由詩4305-4-18
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白い紙、赫い影- 嶋中すず自由詩4505-3-29
少女A- 海美自由詩205-3-28
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おつきさまの涙- クラウン自由詩4*05-3-14
66%- 自由詩3*05-3-14
涙のバーサーカー- 海美自由詩105-2-19
ペンギン- 光冨郁也自由詩6+05-2-14
想うからだ- たちばな ...自由詩705-1-4

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