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夕焼け色の空を見て
君は癒されるでしょうか
あの日、
海で見た
あの空のように
終わり行く一日を
溶かすように
僕らは終わったのでした

愛しています
と呟くたびに
コップの中の ....
老人ホームのお婆ちゃん達の前に 
エプロン姿の僕は立ち 
「花嫁修業です!」と言いながら 
台の上にボールを乗せて 
今日のおやつのお好み焼きの生地を 
でっかい泡立て器を握り 
ぐるぐる ....
えれぴょんの
最大の魅力は
十代にも関わらず
その溢れんばかりの
母性にあった
ママ
ママ
おっぱい

甘えてみたかった

えれぴょんのいない秋がくる

しかし、そもそも
 ....
さっき
セックスをしながら
メールをうってて
いきそうに
なったときに
「イク」

送信
して
しまった
ことが
ある人とは


ひらいて
話しを
しても
いー ....
恐竜は鳥になってしまった
大空を羽ばたくかわりに
偉大さをなくした

朝 にわとりが声をあげる
恐竜の飛べない子孫が
景気よく声をあげる

より大きなものを知るためには
偉大であって ....
いっぴきの蝉が
務めを終えたように 
仰向けに落ちて
空をひっかいている
親しんだ木々の幹に
戻る力はもう無い

おまえの瞳が
磨きたての宝玉のように
くろぐろと光をたたえるのが
 ....
{引用=



ふいに落ちてくるのは声
ねむりを破る声

とどまることなく走りつづける
でんしゃのなかを
でんしゃと同じ速度で疾走する男がいて
疾走する男のその努力をもし徒労という ....
AKB48の小野恵令奈ことえれぴょんが
今夏限りでAKBを卒業する
そんな夏なんだ

買ったときは三十センチほどだったマングローブの木が
もう一メートル近くに育った
葉を触ると
つるつる ....
 光に目を凝らすと
 色彩が失われ
 あらゆるカタチはこわれている
 ひとつの塊にしかみえなくなっている

 蠢くものの姿がみえない
 ほかと選別できないから言葉がうかびあがら ....
酸素と染色体を使うことで蛋白質を
透明に軟骨を青に骨を赤に染め上げる透明骨格標本。

私、これに成りたい。

人間は汚いよ
臓器も醜い
だから骨に成りたいとずっと思っていた。

透明 ....
左肩が重たいよ 痛い痛い これは誰の哀しみ?
痛みは巡り巡ってやがて心の臓を突き刺すのだろう

他人の絶望なんて知ったことか
そう思うのに今泣いているこの涙はなんだ、なんなんだ

自分が自 ....
恋の終わりは
キリバナ
キリバナ
死んでいるのか
いないのか

ガラスコップの
一輪挿しが
あっけらかんと
咲くように

私は
あなたを失って
冷たい夏を咲いている

も ....
あの日、あなたは逝ってしまったと
聞いた
ぼくはドーン・グロウの朝焼けを
小さな宝石にして
ポケットにしまった

憎しみは残り続けるかもしれない
しかし、憎しみとはなんと
陳腐 ....
サイズを合わせろと木端にダメだしされて
身体中の関節を外してコンパクトに納めたけれど
これ以上小さくなれないんだよ
もうそれじゃ
何がしたいんだかわからなくなっちゃうんだよ 

掴むものに ....
 なき虫であっても
 なく虫ではなく

 よわ虫であっても
 つよがる虫なのである

 にがり虫に似た
 にがい顔で
 本の虫は点とり虫というが
 てんとう虫はほんらいお ....
おいでおいでって誘ってみる
こっちだよって手招き
僕と一緒に遊ぼうね

あすこで転がっているのは 犬
犬はさっき迄 生きてたんだ
犬ったら可笑しいん
僕がご飯あげたら涎垂らして
死んじ ....
虫取りの子たちが
アジサイの茂みに見え隠れする
夢の色を追いかけて

おおきくなってしまった
ぼくは
その動きをなぞることができない
思い出して叫んでみても

ブランコの揺れと ....
本当の声でわたしの唄は届いていますか?
届いているかなぁ

…届くと、いいな

生きることや死ぬこと
それが何を意味するのかなんて
本当はよく分からない

けれど私は生きていて私達は ....
思い描く
ラブソング
想像する
重さ

月夜に蝉の終わりの羽音
打ち上げ花火の余韻
声を殺して泣く
身体感覚とたましいが
握手する

風が
薄いカーテンをふ ....
本当のかなしみを知るひとは
かなしみのあり様をあれこれと邪推せず
涙で濡れた手のひらにあたたかな眼差しを重ねてくれる



本当のかなしみを知るひとは
ひとの過ちをあれこれと論ったりせず ....
不格好に欠けた{ルビ湯呑=ゆのみ}が 
窓から光をそそがれて 
嬉しそうに 
{ルビ煌=きら}めく{ルビ水面=みなも}を、揺らしている 
あっ 

と手が滑ってスローモーションで 
落下するホッチキスが 
すぽり、 
リュックの開いたポケットに、入った。 

その頃僕の大事な友の 
背後にブレーキを軋ませる
車が通り過 ....
乗馬パンツを試着する
膝に白い羽毛を見つけ
これにファルコンの綴り
を刺繍してもらう

*

まわるまわるルレットの
太陽
を日付変更線で切り取り
新しい布地と縫い合わ ....
三角方眼定規で
下くちびるを切った
風が薫って
夏草が
指から
ほどけていった

立体裁断で
ドレスを裁つ
いつだって
晒されぬままの布に
踊り
今はおそらく
泣いている
 ....
{引用=
「おはよう、
せっせとお弁当箱に昼食を詰める
この世界のなんらかに収まりなさいと
話しかけてくる忙しげな背中
通学路に捨てられた雑誌には
艶びかりする牡牛の角と蛙の屍
女の子の ....
         



経糸の波が島に打ち寄せ
砕けた珊瑚の欠片が筬の羽の隙間を通る  
浜は白く織り上げられ
降っては降りてくる日射に
転がる岩岩は奪われた影を慕っていたが
素足 ....
あなたのくちびるから海がこぼれる
塩からい水が胸を濡らすから
わたしは溺れないように息をする
そっと息をする


空の高みが恋しいと指先をのばし
両手を広げてみるけれど
あなたの海が追 ....
「ぐちょくなんだ?」

親友が わたしのことをそう呼ぶのが
“愚直”の意味さえ知らない私でも
ムカッとできる力を含んでいて、

『愚直だね』
(って言えるあなたは逆に言えば)
「ひきょ ....
 その身を削いでゆく
 どこまでも
 いつまでも
 と、いうわけにはいかないのだ
 だれであっても
 どんなひとであっても

 あげくの果て
 使いものにならなくなった
 ....
夕立に西日がさす
顕れた私の表皮のように

小さな個室にて
スチールと硝子の板が
点と点で結ばれてゆくのを聴いている
白いシャツの青年が
自転車で脇をゆく
ずぶ濡れの帰り道には
明日 ....
プル式さんの自由詩おすすめリスト(1857)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夕焼け、秋- 真山義一 ...自由詩1910-9-9
おやつの時間_- 服部 剛自由詩410-9-5
えれぴょん- 真山義一 ...自由詩610-9-5
「イク」- モリマサ ...自由詩2810-9-5
恐竜は鳥になってしまった- 佐々宝砂自由詩6+*10-9-3
夏が挽く歌- 橘あまね自由詩2610-9-2
でんしゃのなかにふる雨は声かもしれない恋かもしれない- 石川敬大自由詩1810-9-1
えれぴょん- 真山義一 ...自由詩1510-9-1
ピアノ協奏曲「月光」- 石川敬大自由詩2110-8-28
透明骨格標本- 朽木 裕自由詩2*10-8-25
これは誰の哀しみ?- 朽木 裕自由詩2*10-8-25
キリバナ- umineko自由詩13*10-8-22
朝焼けの葬送- 真山義一 ...自由詩2710-8-21
これ以上小さくなれないから- 鵜飼千代 ...自由詩19+*10-8-12
虫偏の精神を笑わないでください- 石川敬大自由詩1810-8-4
遊ぼうよ- AKiHiCo自由詩110-8-3
八月の子ども- 橘あまね自由詩21*10-8-2
唄いたい- 朽木 裕自由詩110-7-31
よるのうた- たちばな ...自由詩910-7-27
本当のかなしみを知るひと- 恋月 ぴ ...自由詩42+*10-7-26
欠けた湯呑_- 服部 剛自由詩310-7-23
掬いについて- 服部 剛自由詩110-7-23
立体裁断(連詩)*夏野雨、渡ひろこ、他- たちばな ...自由詩13+*10-7-17
立体裁断- たちばな ...自由詩10*10-7-17
逆創世記- 高梁サト ...自由詩15*10-7-16
布晒- 楽恵自由詩17*10-7-16
海のあなた- 石瀬琳々自由詩20*10-7-14
青春時代- Wasabi 自由詩610-7-13
おじさんはガンジス河のひと粒として- 石川敬大自由詩1710-7-12
水球のリズム- たちばな ...自由詩1110-7-9

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