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いつの間にかキミが心から消えそうになっていたので
輪郭を鉛筆でなぞって練りゴムで影をつけました
光が差し込んでいる風景が描きたくて
キミがあの時ずっと居た処に灯りはなかったけれどね

 ....
一月ついたち

凛として
鈴の音が
聞こえてきそうな
夜でした

まっすぐのびるこの道も
ざわとも動かぬ杉の木立も
風の止んだ雪の原も
すべてに
群青いろの絵の具を
とかして撒 ....
道端に
鳥の死骸が落ちていた
それは
不時着した飛行船に似ていた

埋めてやろうかと思ったが
埋められるような場所などどこにもなくて
お祈りをしてもしょうがないが
思わず手を合わせてし ....
「逢えない」の四文字が私に死刑宣告を下す
目の前が真っ暗になって
泣きたくなんかないのに 涙はぽろぽろ
受話器の向こうの死刑宣告


大袈裟だって笑う?


今日も明日も逢いたいよ
 ....
幸せになりたかったと彼女は言った

たった二十三歳で、早くも全てを諦めようとしている

お前よりも苦しい人がいる

お前の五体は丈夫だが、あの子をご覧と人が言う

彼女にその声は届かな ....
部屋の灯りは点けないでいて
貴方の顔が月に照らされ
星の瞬きが瞼の上で環となって
睫にはなぜか真珠の光
この手で拭ってあげましょう

大丈夫だと頷けるまで
私が傍に居てあげましょう
過 ....
いのちの大切さって何だろう
きれいごとでは済まされないこと
野生の獣が弱い生き物を捕らえ
生きる糧とするように
人間だって経済動物と言う名のもとに
生き物のいのちを断っている
(ひとのいの ....

友人に
擬態する癖のある女がいる

よく家の中で
かくれんぼうをする
二人で
わたしが鬼で

十数えて振り返ると
家の中はしいんとして
空気がうす青い
百年前からこうし ....
帰り道
巨人が追いかけてくるので困った
新年早々
巨人に追いかけられるとは
何と因果なことであろうか
先が思いやられる

とりあえず
通りがかった神社に入って
巨人が通り過ぎるの ....
よくにたるめら

たぶん むかし 

いっついの けものだった

ほら おぼえている

とぐちのうえの どうのそれ

あるひ てのなか

ぽきりとおれた

ふれてみたかった ....
「今、決めた。 君、明日 銃殺ね」

不感症の空の夢
肩にオウムをのせた男がそう告げて終わる夢

ざらり

咽喉が渇いて
冷たい白い空を見る

夜のあいだに生まれたばかりのかまきり ....
寡黙に積み上げては自分でまた崩す
終わらない宙の遊び
誰も相手のいない独りの世界
肉体の内側で確か創り上げた硝子の街
そこで永遠に暮らしたくて
また人差し指で弾いて積み上げ直す

手錠で ....
最近どうもこころの具合が悪いので
独協医科大学越谷病院で診てもらったら
末期症状の悪性腫瘍だと診断された
インターン上がりの小生意気なやつから
あなたのこころはあと数日の寿命でしょう
なんて ....
就職支援センター
と云うところに
毎月行っている
無職だからである

就職支援センターは
仕事を紹介してくれる訳ではない
担当の人と
色々お話をして
最後ににこにこと
頑張ってくだ ....
ソファに横たえた白い身体は
あまりにも細いので
私はキミを抱き締めたくなる
それはただキミの体温が欲しいから
私の体温を伝えたいだけの
言い訳なのですけどね

どこを見つめているのでしょ ....
道路の真ん中にひき肉が落ちていた

小人が天からの贈り物だといって喜んだ

男の子がすげえと言って集まった

お婆さんが顔を覆って通り過ぎた

小学生の女の子が可哀相と言って花を摘んだ ....
静かな湖面に
あなたとわたし
ふたりきり
いつもは感じ得なかった
あなたの男らしさを
ちょっと見直してみたりして
(フレアミニなら喜んでくれたかな
季節はずれの湖面に
あなたとわたし
 ....
{引用=今夜は
月もちょうど半分の明るさで
なんて幻想的な夜なのでしょう

今夜は
月も森の木の天辺に腰掛けて
なんて素敵なお客様なのでしょう

丘の上から眠る町を一望して深呼吸
物 ....
旧校舎の
三階と四階の間の
踊り場の窓から覗く景色は
いつも違う
ことを知ってるのは
私と少女だけ

少女は
私たちと
制服が違う
遠いところから来たから
ただそれだけで
何か ....
RaReRuUhuuuu...
お願いだよ、たったひとつだけ
聞いてよ、あのねあのね

RaHaHaFhuuuu...
本当はさ、判っているんだけど
こんな姿にまさかね、なるなんてさ
も ....
コバルトに染まる世界の
中心を求めて何も映さなくなった眼で
探し出そうと手探りに歩く
けれど危うい足許では
どこがどこのなのか判らなくて

この眼を摺り抜けて直に刺激する
体躯を走るは深 ....
欲しかったものを手に入れたとたんに
他のものが欲しくなる
判ってはいても止められない
「欲しい」には夢と希望が満ち溢れ
手に入れた後には虚しさが残るだけ
(捕らえた獲物には…なんて言い訳がま ....
・cigar(葉巻)とsugar(砂糖)

あ、
煙草をやめようかな
と思った
手を伸ばしたとき
箱の中に一本しか残っていなくて
でも寒くて
買いにゆくのが面倒だったから
五分間
 ....
二ヶ月ぶりに小田急線に乗った
眼がよく見えないと思ったら
乗客が全員保護色を着用している為
座席に溶け込んでしまっているのだった
水気の多い黒眼だけが幾つも
こちらを向いてぎろぎろ動いている ....
何を探していたのだろう
散り積もった日々の
瓦礫の中より
それはひとときの温もり
顧みることさえ叶わずに
北風にさらわれてしまった
あなたとの思い出
ことばなんてくだらない一葉に
思い ....
夕日の丘で
お母さんとお父さんと
それからおんなのこがひとり
小さな家で暮らしている
夜はみんな一緒くたに寝転がる
ほんとに小さな家だったから、
(だけど、お菓子の家みたいにかわいらしい) ....
街中のキラキラに

いちいち君が笑う

幸福そうに

それだけで

僕は満たされる。
     




    モノローグと別れをしたらそこには何があっただろう
       息がしにくい 君は何処?何処にいるの?
        自閉する夜を生きるには私はまだ子供で
 ....
上には何かがあるらしい
「上を向いて歩こう」
そんなことばに勇気づけられたり
「上を向いてもきりが無い」
そうなんだよねと頷いてみたりして
お空だなんて恥ずくて言えやしないけど
上にあるら ....
つまさきが冷えるので
靴下を買おうと思って
鳥の格好をして表へ出た
別に態とではない
暖かそうな上着を着て
マフラーをきちきちに巻いたら
鳥の格好になってしまったのである
ためしに玄関マ ....
プル式さんの自由詩おすすめリスト(1857)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
終わりに願いを- AKiHiCo自由詩307-1-4
月夜- LEO自由詩29*07-1-4
鳥の死骸- 吉田ぐん ...自由詩1007-1-4
逢いたい- 朽木 裕自由詩3*07-1-4
氷点- ミゼット自由詩3*07-1-3
本当は雨ですけどね- AKiHiCo自由詩707-1-3
大切なこと- 恋月 ぴ ...自由詩35*07-1-2
癖のある男女- 吉田ぐん ...自由詩2107-1-2
新年早々の話- 吉田ぐん ...自由詩907-1-2
海辺の二処女- ミゼット自由詩3*07-1-2
白い空- 朽木 裕自由詩4*07-1-1
積み上げ遊び- AKiHiCo自由詩307-1-1
ご臨終と言うこと- 恋月 ぴ ...自由詩26*06-12-30
就職支援センターのこと- 吉田ぐん ...自由詩4306-12-30
憂。キミと私- AKiHiCo自由詩506-12-29
ひき肉- ミゼット自由詩4*06-12-28
静かの先まで- 恋月 ぴ ...自由詩31*06-12-28
幻想舞踏会- 夕凪ここ ...自由詩10*06-12-27
そこにある空- 夕凪ここ ...自由詩5*06-12-27
流動月灯屋- AKiHiCo自由詩306-12-26
矛盾色色羽根屋敷- AKiHiCo自由詩206-12-26
幸福と言うこと- 恋月 ぴ ...自由詩28*06-12-25
似ているもの- 吉田ぐん ...自由詩1206-12-25
小田急線で行方不明- 吉田ぐん ...自由詩1106-12-25
- 恋月 ぴ ...自由詩32*06-12-24
夕日の丘の一日- 夕凪ここ ...自由詩9*06-12-24
聖なる夜に- 衿野果歩自由詩306-12-23
両切り煙草に火をつける_空はもう夕景- 朽木 裕自由詩4*06-12-23
青空の向う側- 恋月 ぴ ...自由詩17*06-12-21
靴下売りと指人形- 吉田ぐん ...自由詩1006-12-20

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