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夜が明ければ夢の後
大人の世界に
ピーター・パンはもう来ない



『さよならネバーランド』



開け放した窓が
梅雨晴れの日光を引っ張っている


家具を無くした部屋は ....
俺コンビニ入り口付近にある紫色の蛍光灯にバチッとやられた羽蟻
命って一瞬なんだな
煙草吸ってるおっさんその瞬間を見てたけど
おっさんボーっと宙を見つめるばっかりで何のリアクションも無かったな
 ....
モノレールが優しく横切るその前の
鉛色の河で小船たちは寡黙に佇む

足元では何匹もの大きな蟻が
その身体と同じ程の大きさの
荷物を運びながら行き交う


小さく跳ねながら近づき
離れ ....
処女性は半減してゆく、
いちどの行為で半分に、
いまいちどの行為でさらに半分に、
しかしけしてなくなることはないのだ。

雨音を聴きながら少女は肉に舌を這わせる。
それは反応しない。

 ....
簡素な水色のシャツが夏のお気に入りである。
短いスカートから突き出た貧弱な脚。
フラッパーの髪はもつれて乱れている。

秋は青灰色のワンピースが好きだ。
胸にラピスラズリのブローチをとめる。 ....
携帯の横で
揺れていた鳥が
わたしのもとから
飛び立ってしまった

わたしの横で
聞こえていた声が
わたしには
聞こえなくなってしまった

黒の中にひとり
透明のわたし
七夕の ....
プルトニウムに 蟻んこが
たくさん つながっています

わたしは
K氏に せかされて
夢の中でも
詩を ひねっている

魔女狩りパフォーマンスは
もういいかげんにしたらいいのに
世 ....
わたしとしては早く終わって欲しいのに
あなたはまるで厳粛な儀式に望む
いんちきくさい司祭のような面持ちで
わたしのかたちを確めてみたり
わたしの知らないかたちで動こうとする
ふだんと違う表情 ....
海鳴りは遥か遠くでさざめいて 
波間に浮かぶ言霊たちは 
いちばん美しい響きを求めて 
たがいに手を伸ばしあう 

砂浜に打ち上げられた巻き貝は 
もはや亡骸となり果てて 
右の耳に ....
舗装された過ぎた道路は西に伸びる
隠された向日葵の種は
次はいつ芽吹けばよいのかと
首をかしげ
夏は立ち尽くしている
都会育ちの猫は
酷い体臭を払い除けながら
夜を寝床として
彼の恋人 ....
一枚一枚
葉っぱをむしりとるように
ひとつひとつ
約束を破った
一本一本
虫の肢を引っこ抜くように
ひとつひとつ
約束を破っていった

それは自らも止めようない
虐殺であった
約 ....
貴方が私の前で微笑んで
優しい言葉をかけてくれる
私に似合うと言って
贈ってくれた宝石
私は貴方に何もしてあげられないのに
どうしてこんなにも
優しくしてくれるのか判らない

貴方は誰 ....
いつか鳥取砂丘で奪われた
気怠い熱が返ってくる感じ


デラウエアの雫が
中指からぽたりと落ちて

甘やかな記憶が
砂塵のように崩れていく
それは不思議な爽やかさで


一歩踏 ....
芝生の上に横たわると
青が見えた 鳥が見えた 飛行機が見えた

ふと影が差したと思ったら
白いシャツが落ちてきた

二階の窓から母さんがごめんと言った

ああ 天使かと思ったのに
ぼくは詩人

流れつつ心を残す人の世は
生まれしものの運命でもある

今日もまた

夜の散歩をしていると
川に出会いました

浮き流れる水の音は
どこか寂しげに
耳を澄ませど
 ....
あなたたちは
想いあっているのですね
すこしせつない日々を
もらいます

目立たない花なんて
なくて
ちいさな想い集めて

遠く海、高く空までも
受け入れるような


私 ....
大きなガラス扉
日焼けしたブラインド
貸店舗、の白い貼り紙
コンビニになりきれなかった
角の、たなか屋

殺風景な店先のコンクリートには
ただひとつ
小さな郵便ポストが生えたまま
舌 ....
ぼくは木の中に入っている
木の川を探すためだ

ときどき木の外から
娘がこんこんとノックする

お父さん、
川は見つかったの。
と声がする

う〜ん、水が流れる音 ....
そして僕らは花になる
かぜをこじらせた
こけそうな道
鼻緒もきれそうな
しゃっくりの道
そして僕らは花になる
ぐるぐると
小さな羽虫が
無意志に飛んで
清楚な花びらも地に落ちる
毒 ....
布団に潜ってはよく考えるんだ
どうして生きているんだろうって

答えが欲しい訳じゃないけど
考えてしまうんだ
誰の為に何の為にこうして
呼吸をしているんだろうって

物事に躓いて失敗し ....
吐息を重ねて
さよならを唱える
ぼくはもう
きみを忘れる

繋がっていた手も
いつのまにか離れて
それでも
気づかないふりをして
子どもの頃のきみを
手放せなかった
変わる自分を ....
繋いだ手に力を込めて祈った先に赤いそら。

一生守るよ、なんて言葉の呪力

約束ならば私より先に逝かないで。



黒く塗られた爪から夜が逃げていく。

だから

繋いだ手に力 ....
大きな布を広げたような
遠さのない空

ほどけた糸が絶え間なく
無言の街に降る

僕は何を創ろう
濡れたその糸で

痛みを忘れた
この指先で
地平線を隠してしまうときの
きみのつま先が好きだよ

肩甲骨を両手でまさぐりながら
そう 僕は小鳥も気がつかぬほどに
ちいさくつぶやいた

地平線が見えないなんて
くだらない永遠なんか ....
港の水に映るのは
それは月ではないのです
港の水に映るのは
それはおしりなのでして

おしりは逃げ出したのでして
僕はそれを追ったのでして
漁船に忍び込んだのでして
追い詰められたおし ....
落ち込んでいる者がいる
もっと自信を持ってほしい者がいる

私はお前が大好きである

年に一度
お前がいちばん美しい時
私は涙が止まらなくなる
いとおしくて
流れる

私はお前が ....
けはい
が、まず私を脅かし

におい
が、とりまく空気を包みこむ

たいおん
は、右腕から波のように

かんしょく
は、夢の中の現実

侵される 私
交じり合う のは
そば ....
ポケットの中のごみくず

五月の晴れた空

遠い水の匂いと

静かな予感が 僕を眠たくさせる


つま先を打ち付ける仕草

白いシャツの背中に寄った皺

言いかけて止めた言葉 ....
目を閉じると、



そこは



上も、下も、



左も、右も、



前も、後ろも



無限に広がる闇の世界だ。



この日本の面積より、
 ....
真夜中には出掛けましょう

「抜け出す」後ろめたさはありません

それを叱る人もいません

昼間グランドを駆け回っていた

少年少女は今頃健全な夢の中

グランドが闇に染まったら入 ....
プル式さんの自由詩おすすめリスト(1857)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
さよならネバーランド- 蒸発王自由詩5*06-6-22
バチッとやられた羽蟻- 狩心自由詩8*06-6-21
風景- 松本 涼自由詩4*06-6-21
赤のために- 佐々宝砂自由詩606-6-21
青のために- 佐々宝砂自由詩406-6-21
- 自由詩3*06-6-21
- 天野 碧自由詩706-6-21
可愛い女- 恋月 ぴ ...自由詩30*06-6-21
潮騒を聴く- 落合朱美自由詩3106-6-21
初夏- .自由詩806-6-21
約束- シホ自由詩306-6-21
少しの憂鬱- AKiHiCo自由詩206-6-21
デラウエア- 藤原有絵自由詩6*06-6-21
白いもの- ユメアト自由詩506-6-20
ぽえむ君−夜川−- ぽえむ君自由詩6*06-6-20
- 自由詩3*06-6-20
たなか屋の角- 佐野権太自由詩54*06-6-20
木の川- yo-yo自由詩2*06-6-20
僕らは花になる- シホ自由詩206-6-20
体温- AKiHiCo自由詩206-6-19
さよなら、- 蓮見自由詩306-6-19
黒い深爪- 朽木 裕自由詩3*06-6-19
- 松本 涼自由詩706-6-19
地平線- ユメアト自由詩606-6-19
夏の夜尻- 水在らあ ...自由詩14*06-6-19
- 自由詩4*06-6-19
ぬくもりの侵食- ユメアト自由詩206-6-19
多摩川- 八布自由詩406-6-17
無限の世界- レオ自由詩206-6-17
夜の子供- 藤原有絵自由詩10*06-6-17

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