すべてのおすすめ
この夜明け
街は忘れていた形を取り戻していく
影が生まれ
新しい気配が景色を横切る
一番透明な時間に
一番透明な予感が
僕を通り過ぎる
寄りかかった壁のその冷たさだけが
まだ夜に属 ....
手に入らないものしか欲しくない
ガラス窓を開いて
星を数えると指が濡れた
絹のシーツの上で
秘密の言葉を口移し
夜の一番深い時間に
初めての声色を使う
....
むき出しの腕を風が滑っていく感触は、
洗いたてのシャツに袖を通した時によく似ている。
ペダルを踏み、耳の後ろで逆巻く風を感じながら、
夏がくるのだ、と君は思う。
街の影が ....