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人生はめぐりあわせ
かたちあるものは必ずいつかはこわれてゆき
同時に精神の壁も崩落してしまわぬように
ぼくたちは両手首をコンクリートの中にぬりこめる
押し戻そうとしてもできっこないのに
 ....
泳ぎにいこう

真夜中の海へ

知ってしまったきみ
何年も
物心ついたころから
その肩に背負いつづけ
世界が広がれば
重みもひろがり
いつしか
道にうつぶせに
たおれて ....
指し示す指が
ぶるぶる震える
なんでもない
ただ指をさしておしえるだけのことで
からだはこわばり
震動は腕を通って
指先へと伝っていく

なまのきみに近づいたら
ぼくの妄想の中に生き ....
まくらを抱きしめ
まぐわいのなか
きみを想うとき
ふわりと
ある種のエネルギーが
ぼくのなかで
かたちどる

妄想 
セックス
奪い取れ
のぞむままにことはすすみ
まくらの中に ....
帰るべき場所へ
たどりつくことはない
決して満たされることのないこころは
あてどなく
人生をさまよい
そのときどきの欲望を
甘いジュースで満たす
グラスの底に沈澱する
苦味の液体を
 ....
おそれることを知れ
十二年という
循環する
エネルギーの流れがある
十八才のあなたが
三十才になるとき
あなたの歴史に
なにひとつ
無駄なものは
なかったことを
知るだろう
魂が ....
うるおいのある
くちびるを
舌なめずり
黒ふちどりの
うるんだ瞳を
ぼくにむけ
なぜか
因幡の白兎を連想
してしまう
きみの
なまなましさが
生のにくのにおいを
周囲にただよわ ....
能登半島いなかまち
まちの中心ながれるみそぎ川
昼間も夜間もあたりはガラガラで
ときどき橋ゆく背中が
シュールに映る

郊外店にぎやかなれど
夜になればまちなか赤提灯
海女が干物を炉端 ....
やさしさを
ことばにするきみ
何層にも積み重なる波打つ海面を高々と
すべてを飲み込んでしまう津波のように
かなしみは世界を覆う
少なくとも
見て感じとることのできるこの空間を
感情は毛穴 ....
Rin Kさんの七尾きよしさんおすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ちょっと一服しよう- 七尾きよ ...自由詩8*06-9-24
真夜中の海水浴- 七尾きよ ...自由詩4*06-7-18
腕が生えました- 七尾きよ ...自由詩3*06-7-12
きみは二人いる- 七尾きよ ...自由詩8*06-7-9
のそり- 七尾きよ ...自由詩5*06-7-6
おそれることを知れ- 七尾きよ ...自由詩6*06-7-2
なまなまなきみ- 七尾きよ ...自由詩7*06-6-28
詩人は七尾へ旅をする- 七尾きよ ...自由詩3*06-6-24
たらら・り・ら- 七尾きよ ...自由詩3*06-6-21

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