糸
松本 涼
大きな布を広げたような
遠さのない空
ほどけた糸が絶え間なく
無言の街に降る
僕は何を創ろう
濡れたその糸で
痛みを忘れた
この指先で
自由詩
糸
Copyright
松本 涼
2006-06-19 22:19:21