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増水の ために
すっかり 荒れはてて しまった
堤の かよって ゆく なかを
猫じゃらしを 噛み ながら
草ひばりの 音が ほそぼそと つづく
すすき野原を ....
最初の 真昼の 星が
ことばの 紀元前に またたいて いる
やってきた 9月
地には ことしの 豊穣を
やくそく した 稲穂たちや 曇った空
透明な 稲びかり ....
ぼくの 住む 土地で
自然に ひぐらしの 声を 聞いたのは
10年も むかしに なる
それは かぼそく いっぴきの 系譜が
つづいて 啼いて いたのだ けれど
....
グスターフは 静かに 時を 待って いた
湾口の 砂州は 彼の ふるさと で
きょうは どうしてか
鼓笛隊が 空を 横断 して ゆくよう だった
お ....
ヴィルへルム・F の それの ような
白い タクトが
曖昧な ままに {ルビ空=くう}を 振って
プロムナード・ウォークの テンポに
からだと リズムを 泳ぐと
....
クリスタルの ボールが 放られると
ぼくらの ふたつの 土地や からだに
いのちに 焼かれた 対話が かがやいた
放擲 された ボールには ふらふら 泳ぐ
天の 子 ....
その ほほえみは 生理と いわれる
世に 生まれ 立った きみは まだ 3箇月
歓喜の 波が 寄せる と “ にこ ” と わらう
ときどき 声が 洩れるのは 成長が こ ....
見えては いなかった...
かっこうの 産声が 森を 編み
絹糸を 伸ばして 進み ながら あおいで いた
どうしようもなく あかるい 双眸の 記憶の 波が
茫漠とした ....
エオリアンハープの 響きと色が 乾いた
白砂の フィールドを 打ちひらいて いった
旗になってしまった 白いシャツを なびかせて
少年や 少女が まだ 薄 ....
裸足で しるされた やはらかい 足跡に
さらさらと 波が 水を しみこませてゆく
その消滅の a・b・c(ア・ベ・セ)たちの
静かに 弾けあがってゆく モノフォニーの
....
国境には まだ 霜が 降りて いた
ぼくは ひとさしゆびを かかげて
空 いっぱいに 伸ばした
虚空の なか 水の 夜明けの アラベスク
{ルビ四十雀=しじゅうから}が ....
Rin Kさんのモーヌ。さんおすすめリスト
(11)
タイトル
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誰かが去ったあとを見る
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モーヌ。
自由詩
25*
07-9-14
天国の子どもたち
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モーヌ。
自由詩
16*
07-9-7
ひぐらし
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モーヌ。
自由詩
14*
07-8-31
空中の_地上の_ものたち
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モーヌ。
自由詩
19*
07-7-6
ゲニウスの響き
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モーヌ。
自由詩
10*
07-5-27
トロイメライ
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モーヌ。
自由詩
16*
07-4-12
エンジェル・スマイル
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モーヌ。
自由詩
18*
06-11-29
やさしいレントで
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モーヌ。
自由詩
14*
06-11-19
エオリア
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モーヌ。
自由詩
14*
06-8-3
ろまん・こみっく
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モーヌ。
自由詩
10*
06-7-18
かたいくちびる
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モーヌ。
自由詩
11*
06-6-7
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