すべてのおすすめ
どううぶつえんの檻の前で親友は盤を取り出し
飛車角落ちで良い、と言う
親友の温かい手から飛車と角を受け取り
どううぶつの檻に投げる
どううぶつは隅でうずくまったまま見向きもしない
飛 ....
わからない



わからない



平和な日々
でも


時々


のどの奥に
何かがつかえる


それが
甘いのか
すっぱいのか
苦いのか


わか ....
冷え切った校舎の裏
ささくれ立った言い訳をした日
嘘をつくのは単なる処世術ではなく
空気と同じなんだと信じることにした


地球は今この瞬間も律儀に回っている
無数の嘘を繋ぎ止めながら
 ....
ほら
こうして
鈴をつるしたフラスコの
空気をだんだん抜いていく
鈴の音はやがて
震えるだけの記号となって       

あのフラスコにわたしは
どうしても
ティンカー・ベルを入れ ....
君にあてて手紙を書こう
便箋
ティファニーの
スカイブルーな

世界は
そうだね
まだもう少し続くみたいだ
ボクは
ボクの周りの
ごく限られた人たちが
平和でいてくれたらいいと
 ....
10大ニュースと書かれてある


  1.ベンチプレス大会105kg!
  2.東北ブロック大学選手権アメフト県大会ベスト8イェ〜ィ
  3.飲み屋で殴り合い3ハリ目頭を縫う
  4.ダイ ....
陸橋の上では
なにもかも、音色だ

誰かの哀しみも
誰かの嘆きも
低く、
低く、
艶やか、に
奏でて
奏でて

陸橋の下に
五線譜、のレール
行き交う列車たちはアレグロ
速 ....
暑い、暑い、
なんて、こめかみの汗おとすまいと
あぁ、いつのまにプラットフォームに
フレンチキッスな君たち
オレンジ色の轟音に
掻き消されてゆく


この瞬間を一度だけリピート
開襟 ....
僕がほんの少し目をはなした
その隙に
君はまた万引きしてるし
暑い午後

いったいどんな手口なのか
それは知らんが
普段はずいぶん平凡な娘で
トロいくせに

バナナ
分度 ....
 ぬ
  ぬま
    ぬた
     ぬえ
      ぬらりひょん

 ぬ
  ぬうど
   ぬれちゃった
    ぬきさしならない

 ぬし
  おぬし
    ....
八月、うずくまっている

土のうえに手を置いて
雨がその地面を濡らさないかどうか、君と賭けをする
そうして動けないものだから
悪いものたちがやってきて
首の後ろあたりに留まっていく

 ....
海を見ようと言って6階の病室から私を連れ出したあなたは病院の地下の駐車場で一度目のセックスをした
海老名サービスエリアで歩けない私をおぶってトイレに連れてゆき二度目のセックスをした
御殿場のラブホ ....
光のなかのかたち
花の前の小さな声
小さな姿
ほどけてゆく線のあつまり



光を知るもののまわりには
小さな光の歪みがいて
小さな手を差しのべている



手に手を ....
悪魔と取引を終えた朝に
許しを乞う俺がいるかのように
小雨降る元町商店街、仔犬が俺を見つめる
仔犬が俺を信じている
路地裏で初対面なのに何か俺の非道さを圧巻するぐらい俺のことを信じて黒目が ....
蝉は何て言っているのか?
やりたいやりたいやりたいやりたいやりたいやりたいやりたいやりたいって言ってる
路上とかの脇に植えてある木なんかの幹で、
あーもーまじやりたいやりたいやりたいやりたいやり ....
体を抱きしめる
一つ残らず 手も足も首もお尻も
骨折するほど 窒息するほど

ずっとずっとずっと
吸い付いていたい 足の裏もわきの下も鼻の下も耳の裏も
唇が腫れるほど

 今だけなのよ ....
お母さんボクは東大にいきます
やりたいことがあるとか、ないとか
これからは好きなことを仕事にする時代なのだ、と
そんな黄色いハローワークで
幸せになれますか

お母さんボクは東大にいきます ....
夏至祭の夜はちょっと冗談じゃすまされない
めくるめくまばゆい星空で
あちらこちらで星タバコの煙がたなびいて
あたしは楕円形の星座早見表を片手に
例年どおり田んぼのあぜ道で
偶然を装って土 ....
今日は外食にしてくださいと妻が言うので
日曜日の夜、家族でファミレスに出かける

いらっしゃいませ、何名様ですか、お煙草はお吸いになられますか
矢継ぎ早にウエイトレスのお姉ちゃんに聞かれて
 ....
   
   あと5回セックスをすれば
   さみしくなくなるんだって
   聞いたから

   だから

   今晩中にやっちゃおう
   そしたら

   さみしくなくなるの ....
上の空です 何を言っているのかわかりません
いえ、もううんざりです。

必要なのは食べ物です。
糸の切れた風船は空高く消えていくのでしょうか?落ちていく?

そんな言葉は結構です
そんな ....
宵闇、
五線譜の電線 で
輪郭のぼやけた影だけの鳥たちが奏でるのは
誰かの
失くしてしまった、声
あるいは、足音
にも 似て
道しるべにするには あまりにも
不たしかな

風通しの ....
といっても、
ママは本当には
死んでいない

はじめはゆっくりと
そのうち急速に
関節が曲がり、膜が張った目だけをギロギロと
なんだか得たいの知れないものになった。
小さく小さくなって ....
太陽は権力の匂いがする
すべすべした君の肌から黒いレモンが香る。

ひかり、降る
ひかり、降る
兄貴は行ってしまう真夏の海、連絡船

君は喪服で
あに、と僕と一緒に座っていた。
あの ....
 私、六十七歳。
 紫色が大好きです。
 今日はとても暑いので
 紫の糸で編んだ帽子をかぶって出かけます。
 よく似た色のスカートで合わせました。
 薄く口紅も塗りました。

 私、六十 ....
 でも、ミスドでたこ焼きは食べません
 命かけて便所掃除はだめですか
 所詮人事なのです 悲しんでる人はいっぱいいるけど

 クローン人間てどんな気持ちなんだろう

 ここは星が少ないし
 ....
翳りはじめた葉の陰でねむる日の
腕をのばし
触れた輪郭を
最初のものとして、覚えておこう

たゆたう
まだ眼をあけてはいけない
つたい流れてくる感触は、にぶい冷たさにふるえ
昨夜、飲み ....
結婚したてのころ
奥さんがバスンバスン布団を叩く音を聞いて
親のかたきじゃないんだから何もそんなにまで
なんて思ったけど
十年目に
「布団は親のかたきなの」
衝撃の告白
親のかたきに ....
あまりに懇願されるので
試しに小指を与えてみた
男は急いで口に運び
コクリと飲み込むと
生あたたかい求愛がわたしに届く
唾液に光った男の喉をうっとりと通りぬける
わたしの小指

満たさ ....
蝉が時雨れている8月の
呼吸がぴたりと止まる時がある
子供達は公園でぶら下がっていて
突然の静寂にゆれている

初めてついた嘘はどこへやったかと
懐かしい引き出しをひっくり返すと
初めて ....
とうどうせいらさんの自由詩おすすめリスト(1844)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ゆうううつ- たもつ自由詩28*04-9-22
わからない- 初代ドリ ...自由詩2*04-9-21
朝の儀式- 窪ワタル自由詩15+*04-9-20
真空フラスコとティンカー・ベル- umineko自由詩45*04-9-20
背の割れた魚- umineko自由詩904-9-18
君、秋風と舞う- バンブー ...自由詩404-9-17
秋晴れ、バリトンサックス- 望月 ゆ ...自由詩2*04-9-16
ララバイ- バンブー ...自由詩104-9-15
くらし- Monk自由詩5*04-9-15
素描_「ぬ」- umineko自由詩104-9-14
悪いもの- キキ自由詩904-9-13
言葉無くおもう- 吉原 麻自由詩3*04-9-11
歪みと腕- 木立 悟自由詩404-9-10
「信じる」についての力とおとぎばなし- 馬野ミキ自由詩704-9-10
やりたがっている奴らを牢屋にぶちこんでしまえ- 馬野ミキ自由詩1304-9-9
愛するカワイコちゃんたちへ- 初代ドリ ...自由詩3*04-9-5
お母さんボクは東大にいきます- umineko自由詩2504-9-5
土星さんの帽子- 角田寿星自由詩404-9-5
ハンバーグをめぐる冒険- 山田せば ...自由詩1204-9-3
湾岸プールサイド- umineko自由詩704-8-29
そんなものはいりません- 初代ドリ ...自由詩4*04-8-27
地図夜- 望月 ゆ ...自由詩10*04-8-27
変形したママのその後- 初代ドリ ...自由詩5*04-8-25
『レクイエム・レモン/ひかり』short_version- 川村 透自由詩804-8-23
私、六十七歳- 初代ドリ ...自由詩5*04-8-21
日々の生活- 初代ドリ ...自由詩9*04-8-19
この朝、流れゆくものは- キキ自由詩1304-8-18
スイッチ- たもつ自由詩6004-8-17
美しき日々- 石畑由紀 ...自由詩3204-8-12
凪いだ8月- 霜天自由詩2504-8-5

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