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ボタンが取れて
心も取れた

はだけた世界に
乱れて飛んだ
あなたの思いは
月に溶けて

宙を舞う力なき手に
ただ一つ
霞だけでも掴めれば

わたしの思いも粉にして
あなた ....
ちわちわ
きみの髪は
自由な方角に
くるくる跳ねていて

すべての
春の出来事を
指差すような軽やかさ

PARCOに
君の春が咲く
パステルのロゴさえ
君の一部で

でさ ....
花の季節

甘い香りに誘われて

気が付いたら

ベルを鳴らしていた

君ん家の
薄暗い狭い部屋で

僕は机のろうそくの炎見とれて

冷たいため息をはいた

一歩外に出れば広告や店の看板の光で満ちた

都会の光がふってくる

僕はその光から逃げ

自分のぼろ ....
昆虫採集は
流行らないので
コトバ採集やっています
薬液は要りません

   *

空からツバメが
落っことしたのや
麦の穂のさやぎから
あふれ出たのや
流し台のシンクの隅に
 ....
稲妻に撃たれて燃え上がる大木の下
くわえタバコでバイブル弄びながら
きみの背中から腰までの
緩やかに弧を描くラインを思い浮かべて
夢見るクスリ飲み込めば
月の裏までたったの5分
最終電車で ....
夜の交差点で
信号待ちをしてると


湿った風が吹いてきて


自分の命が

カラカラと音をたてて
笑いはじめる




ひきつった顔をいつまで
つづけているの

 ....
こわれた たましいの
かけらが 寄り合って
ぼんやり ひとの
かたちを つくっている
影がないので それとわかる
ああ素朴な人に会いたいのだ
こんな
読めない漢字のように
むずかしすぎる人々にもまれて
どこでなんの役に立っているのかわからないような
仕事をしている
サラリーマンの僕ならば

階段の ....
あなたに感じないもの
それはリアル
あなたが

人形みたいに硬くするから
それは
慎むことだとわかってしまう

入り組んだ住宅の細い路地を
あてもなく曲がって
ここがどこだかわから ....
一.


春待ちゆびが
くちびるにふれて
かた
むね
こし

跳ねていく

抱きぐせがつくからだめよ




二.


ぱた ぱた
と舞う洗濯物を
清潔とす ....
明るい朝の日差しのなかで。
痙攣する手が手渡そうとする綿毛のたんぽぽ。
飛び立ってゆく綿毛、綿毛、
白いこどもたち。


白いのは綿毛ではなく世界ではなく私の視界でありより正しく言うならば ....
筆先で湛えきれず
液体が
ぽたり、ぽたり、と
滴るので
両の掌をくぼませて、ふくらみをつくり
上向きに 
すこしかさねて
それをすくおうとしてみるけれど
わずかな隙間を
液体はすりぬ ....
道端で拾ったのは
意外にも{ルビ真実=ほんとうのこと}で
家に持って帰って
テーブルの上に
置いておいたら
そこから
あっけなく
家庭が崩壊した
生きてさえあれば
悲しむことだってできる
君の涙をそっと弾いて
星にだってしてあげられる

生きてさえあれば
将来だって泣けるんだ
それがどんなに悲しむべきことでも
消えてなくなること ....
「お土産は、何がいい?」と
聞かれたものですから
私、何とはなしに
「らっきょう」と答えたの


お父様とお母様が夕食後に奏でる
小気味良い音が好きなのです
ぽり ぽり ぽりり
 ....
花曇りの空に舞う胡蝶の
その透きとおった翅を 
欲しいと思う 

やわらかく笑う 
ということを覚えたのは 
いつの頃だったろう 

新しいピンヒールが
足に馴染まなくて 
ア ....
夜のネオンきらびやかな街の一画

あのストリップ劇場で出会った君に
僕はもう一度会いたかった


七色のミラーボールの下で
ピンクのランジェリーは様々に色を変え
君の肌もそんなよう ....
舗装された道の
ペイントされた、とまれ

踏みつけられた骨の色の
見上げる季節の樹香
舞い散ってへばりつく
美しいという名の死骸
立ち上がれない
ペイントされた、とまれ

月が ....
ターミナルに出ると
うす青い空が広がっている
通りは車で渋滞していて
そのまんなかでは 赤信号が
意味をさがしながら
点滅する
帰らなければ、と漠然とおもっていた
帰ろうとするその方角を ....
わたくしはなりたい あなたに
好きからはじめる花占い
かならず好きで終わるから


弘前のあなた 今年も綺麗に咲くのね


好き
嫌い
好き
嫌い
好き


幾度やっても ....
雨を避けながら私は歩いている
傘に守られて私は歩いている
円形の
ぽっかり浮かぶその空間で
私は世界を眺めている

雨粒が傘の端から端から
あふれるように流れている
それは本来私の上に ....
吸血鬼は
何百年もの間
そうやって生きてきた

それが
普通だと思っていたから


でも
ある時その吸血鬼は
考えた

「このままでいいのかな、俺。
恋もできないし、健康 ....
怪獣は

背中丸めて
正面見てる

ヒーローは
胸を誇示して
アゴひいている

怪獣は
あだ名でよばれて
ヒーローも
なぜか
呼び捨てにされ

(隊員の戦闘服見て洗濯屋さ ....
何もかもがかすんでゆく
人も 街も

さくらの艶列が
そこだけ
重ね着みたいに咲き誇る

生きのびる
自信がある者の
惜しげない
笑み

見下ろす川は
あの夏
爛れた皮膚を ....
星の遠めがねを峠に据えて
のぞき見る未来への深淵
みんななぜか震えていたね

体温を奪ったのは
外套をはためかせて
丘を吹き昇る風ではなかったんだ

風のゆくえを仰ぎ見る先に
透明に ....
春は優しい素顔を何処かに隠し
コートのすそにまとわりつく
うつむいて
泣きべそかいているのは誰のせい


そんな街の片隅でも確かに芽生える
やるせない泣きべそ顔の奥で
見つけたもの
 ....
半年振りで姉は嫁ぎ先の富山から 
5歳の{ルビ姪=めい}を連れて帰っていた 

家族{ルビ揃=そろ}って
僕の出版記念すき焼パーティーをするので 
今朝の出勤前母ちゃんに
「 今日は早めに ....
すべての音楽

すべての詩や小説が

慰みにならない時が

勝負だ

涙が乾いたら瞳孔が開いちゃうだろう

お前がこれまで背追ってきた傷を自慢するつもりなら

お前は狂うよ
 ....
メモ帳の端っこに走り書きした其れ。
推敲なんかされてない
消しゴムも使わずに鉛筆で慌てて塗り潰した
綺麗な球体でなくて構わないから
伝えたい。
この世界の俺を形成した顔も知らぬ誰か達へ。
 ....
とうどうせいらさんの自由詩おすすめリスト(1844)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
月光蝶- アマル・ ...自由詩1506-4-25
PARCOに君の春が咲く- umineko自由詩4*06-4-23
- 大城 小 ...自由詩406-4-21
形ある蝋燭はいつかは消える- こめ自由詩506-4-21
標本屋A- はなびー ...自由詩7*06-4-20
オーヴァー・ザ・レインボー- 大覚アキ ...自由詩106-4-20
交差点- 佐藤伊織自由詩2*06-4-20
そろもん(常夜灯の話)- みつべえ自由詩1106-4-19
酔い覚め(サラリーマン諸君!)- ZUZU自由詩1606-4-17
リアル- umineko自由詩5*06-4-16
断片集「幸せの庭」- 簑田伶子自由詩47+*06-4-15
震顫- 佐々宝砂自由詩1406-4-15
水墨夜- 望月 ゆ ...自由詩50*06-4-14
ほんとうのこと- 大覚アキ ...自由詩706-4-14
生きてこそ- アマル・ ...自由詩1006-4-13
薔薇と_らっきょう- 千月 話 ...自由詩24*06-4-12
花笑み- 落合朱美自由詩4106-4-12
ストリッパー_(2)- ベンジャ ...自由詩4*06-4-12
踏みつけてふりあおぐ、春- たりぽん ...自由詩16*06-4-11
終着、そこからの- 望月 ゆ ...自由詩2206-4-11
弘前のあなた- 恋月 ぴ ...自由詩15*06-4-11
傘をささずに歩く勇気を私はもたない- umineko自由詩19*06-4-11
努力家の吸血鬼- 初代ドリ ...自由詩5*06-4-10
キミなんだ- よーかん自由詩3*06-4-8
春焉- umineko自由詩11*06-4-8
夜空の微熱- たりぽん ...自由詩11*06-4-8
ふわり感じるもの- 恋月 ぴ ...自由詩20*06-4-8
姉のまなざし_- 服部 剛自由詩18*06-4-7
そうさ!- 馬野ミキ自由詩1106-4-4
赤の魔法- yuma自由詩1*06-4-4

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