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黄昏が
輪郭を奪い

ネオンが灯りだした
町並みの真上

薄雲に隠れ
ほのかに
きょうの月

ああ
そうか

僕は君の
輝きばかりを追い求めて
ついにその形を
知ること ....
もう忘れられると思っていた
吸いたくなくなった煙草みたいに

久々に聞いた君の声にだって
動揺したりしなかった

会う約束をしたものの
出向くのをおっくうに感じた

電車を乗り継い ....
爽やかな日曜日
朝からお洗濯
はりきってお洗濯
お洗濯は大好き
がらんがらん
洗濯機が回るところを
見ているのも好き
暇だから見てるんじゃないよ
暇じゃなくても見ているの!
ごしごし ....
七月の窓辺

夏色の羽をはばたかせて
揚羽蝶がひとり
庭に迷い込んできました

羽を持って生まれてきた生き物は
そんなふうに飛ぶのが
当然なのだというように

ゆらりと抱いた風をふ ....
あなたはわたしの何もかもを知らないし
わたしはあなたの何もかもを知らない
それでいいと思う

それでいいと思ったら
夏の柔らかい部分では
雨の方で都合をつけて
わたしとあなたを
水たま ....
何を忘れたかったのだろう
街に一つしかない小さな駅で
男は窓の外に向かって手を振った
無人のホームでは鉢植えに植えられた
カモミールの花がゆれるばかり
やがて男を乗せた列車が発車すると
駅 ....
闇の中で 
 光る私を

  あなたは
   見ないで

小さく 
 尖って

  咲くか ら

口を覆い
 潜む私を

  あなたは
   見ないで

声に
 あ ....
同じになったためしがない
あなたを

追いかけて
私は走る

不等号の
その向きに

あなたを追って
どうしてもわからないことがある。

シクラメンの鉢植えを買う。理由は特に、ない。シクラメンだから。薄いピンクが、けなげだったから。違うな。何でもよかったのだ。自分以外の生物が、自分のテリトリーにあ ....
ふしあわせになればいい

あなたの大事なヒトが
嘘つきで
ルーズで
借金持ちで
指名手配で

全部君のためだよって自分のためで
どんなつまらないミスにも言い訳がデフォルトで
甲斐性 ....
どのくらいの広さで降っている雨なのか
心は探りに行く
夜に出てゆく

けれど心は気持ちでしかないので
体の外のことは何も感じられない


雨の立てる匂いの遠さと近さ
水の滞空時間
 ....
何千という群れを養う
豊かな牧草地の中で
音楽は再生した
静かに呼吸しなければ
その音に紛れてしまう
星の明滅よりも微かに
息をひそめて


やがて高音部が聞こえてくる
そして低音 ....
私たちの存在に
もはや
無理があるのだろうか

この星の裏側で
鳴り止まぬサイレン

それは
夜をつたってこちらまで 来る

愛は
守るためでなく
殺めるためにそこにある、
 ....
列車は橋の上を走っていた 
海を渡る

私が見たのは真下に広がる汚れた海

あなたが見ていたのは
遠く遠くの水平線
いま、ここでできること
わたしのなかの
もう忘れた 日々のなかの
灰の底で まだ暖かなものを
はだかの ゆびで つまみ
てのひらのなかで
そっと 吹きかけていくこと

ああ 雨が窓を打 ....
かなしみもしあわせも似たようなもんだ
こころって難しいもんだ

バイトの連絡がはいった
面倒だけどはいといわなきゃならない
ミニスカートも好きじゃない
それでも渡されたら足を通すしかない
 ....
いつか、白い雲に乗ってどこまでも旅する夢をみた
ふわふわのその乗り物は 
ちぎって食べるとおさとうの味がする

あのころ
月の大地にはうさぎが
花のつぼみには妖精が
虹のふもとには楽園が ....
かぼそい声で呼ばれた気がして
ふとたちどまった夕暮れの小道で
蜘蛛の巣の罠にはまった羽虫が食べられていた

逃げ惑う

追い詰める


私は向き直りあるきはじめる
家に帰って牛と野 ....
男は冷蔵庫の中で傘を飼育している
夜の方が良く育つときいたので
朝になるとわくわくしながら傘に定規をあてるのだが
傘の長さが変わっていることはなく
その度にがっかりする
けれど男は知 ....
ぎゅっとしたいんだ
ぎゅっとされたいんだ
だれになんて言われようと
今ここでぎゅっとしたいんだ
今すぐにぎゅっとされたいんだ

セクハラ親父じゃないっ
ぎゅっと何かを引き換えにしない
 ....
クジを引いて、中をみたとき消えるもの
花が咲いて、そのとき消えるもの
求めて求めてやっと辿り着いて、消えるもの


氷でできたグラスが消える
名のない匂いの記憶が消える
人には言えない重 ....
手をのばしかけてやめた
あの日の、すこし歪んだ夕方を
ねんどをこねるようにまるめて
食べた
ひといきで飲みこんだ

だってどうにか、前にすすまないといけない
わたしは何に悩んで
わたし ....
あの日から
わたしのからだは
透明なゼリーに
くるまれていて
それはずっと
あなたの温度を保っている

その感触は
やさしくて あたたかで ぷるるん

いつまでも
その中にいては ....
土砂降りで
街は
真っ白に
光っていて

おれは
雨の終わる場所を
ずっと
探し続けている
しろとくろ
きみが名づけたイタミはそれだ
不安になったらこれを読めばいい
痛くなくなるおまじない

しあわせにしたい、なんてごうまんだ
人は他人がおもうより
ずっとつよいいきものだ
そ ....
うらやましい、と思うことより
純粋な気持ちなどしらない
よのなかでいま、ふけつだ、なんて言われていることも
とっても綺麗な気がしてならない

キレイゴトを口にすることで
ほんとうにきれいに ....
無数のソーダ水の泡が
ソーダ水から夏へ飛び立つ
そのときの一頻りの冷たい破裂音を
私たちは聞きます


ね、
それは、模範的な別れの際だと
ほら、そのあとに残るぼんやりとし ....
冷蔵庫のスイッチを切るとき
すこしくすぐったくて
おにいちゃんの足音を 耳に返していた
今日はきのうよりすずしくて
風が すけてゆくので 


きのうは
カクテルで酔った
ママの ....
入院してる友達のために折ってるのと
その子はちょっと淋しそうに

鶴を折っていました

それを手伝おうと
わたしも折ったのですが
できあがった鶴の
羽を広げようとしたとき

その子 ....
蚊帳を
吊りました

ボクだけの
世界で

幾冊かの本を
かじりました


ボクだけの
世界に

一匹だけ
紛れ込んだ

蚊を
見つけました


眠れなくて
 ....
とうどうせいらさんの自由詩おすすめリスト(1844)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
黄昏が奪った月夜- たりぽん ...自由詩1405-7-14
ただいま- スプート ...自由詩2*05-7-14
あらいぐま- チアーヌ自由詩13*05-7-13
揚羽蝶- ベンジャ ...自由詩10*05-7-13
siranai- tonpekep自由詩22*05-7-12
七人の男(手を振る男)- たもつ自由詩41*05-7-12
ルシフェリン- umineko自由詩5*05-7-11
不等号(改訂版)- umineko自由詩7*05-7-11
逆光- umineko自由詩3*05-7-10
嘘つきジンライム- umineko自由詩8*05-7-10
雨の日のアメリア- 小池房枝自由詩2205-7-10
音楽- ヤギ自由詩4*05-7-10
red_into_us- umineko自由詩6*05-7-10
目線- Kana ...自由詩4*05-7-9
こころみ_2- るか自由詩1705-7-9
ねえ、もうつかれた- 八月のさ ...自由詩805-7-9
空をじょうずにさわれない- 八月のさ ...自由詩805-7-9
ハンバーグのよるごはん- 八月のさ ...自由詩405-7-8
七人の男(傘を育てる男)- たもつ自由詩4705-7-7
ぎゅっ- クリ自由詩8*05-7-7
半分消える- ヤギ自由詩9*05-7-6
おもいでは、いつも、きれいだけど- 八月のさ ...自由詩905-7-6
透明の中で- フォマル ...自由詩20*05-7-5
雨の終わる場所- 大覚アキ ...自由詩1005-7-4
ごうまん- 八月のさ ...自由詩705-7-4
裏表- 八月のさ ...自由詩305-7-4
- A道化自由詩2405-7-3
渡り鳥- はな 自由詩10*05-7-3
千羽鶴- ベンジャ ...自由詩68*05-7-3
蚊帳- 043BLUE自由詩105-7-2

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