すべてのおすすめ
遠くの街灯
なぜ揺らめくのか
この年になってもわからず
汽笛は質量を落とし
寄る辺ない破線となり
私を映し
私を透かす
窓ガラスをはなつと
瞳、仮初めにも
その冷たさを押し量った
 ....
見あげれば
鈍色 
ふくよかに
風花
さらり さらり
朔風 えがく

昼さがり
四角四面の
街なみを
さらり さらり
かさねてく

頑なの 
白髪 に
風花
ひとひら
 ....
駒込の地を離れることになった。
愛着を持って、というとそうでもない。ローリングストーンズ。またしても引越しである。一年余りの経過というのはいろいろなことをやり過ごしてしまう。
立原道造記念館もその ....
  シャボンのうちがわに剥がれそうな
  とうめいな空が
  なないろの歌に
  ふるえている


  残照が
  鉄塔のもっとむこうを
  錆のように染め
  数千億の速度の経過は ....
なんと 
なくだ 
右目の 
まつげ
翳めて
みえた 
鮮明に
結晶が
ひるが える
瞬きに
夕陽が 
照り映 える
小さく
左手を 
皿の形
思わず
融けた
小指に ....
気がつかなかった
包丁で
指先を切ると
鈍い音がした
そこに涙が滲みこんでゆく
指先から
手首

二の腕
鎖骨
うなじ

錆びついてゆく
どれも好きな部位からだった
限 ....
ミチテイク、ミステイク


感傷は観照ではなく
緩衝なのだと
干渉しても
この
ミチテイク 気分

名前は
どうだっていい


ミチテイク、ミステイク



錆色 ....
こうした追悼文をしたためようか、迷いました。きっと誰かがそうしてくれるであろうし、昨日今日の出来事だったから、心のブレを伴うほどの時間であるし、言葉も掬っては零れてしまうだろうと、思いを巡らしていまし .... 10大ニュースと書かれてある


  1.ベンチプレス大会105kg!
  2.東北ブロック大学選手権アメフト県大会ベスト8イェ〜ィ
  3.飲み屋で殴り合い3ハリ目頭を縫う
  4.ダイ ....
暑い、暑い、
なんて、こめかみの汗おとすまいと
あぁ、いつのまにプラットフォームに
フレンチキッスな君たち
オレンジ色の轟音に
掻き消されてゆく


この瞬間を一度だけリピート
開襟 ....
またやってしまった
ガチャガチャするチャンネルを
音のないようこっそりひねる

母の目を盗むということ
初めての
番組で

時折なまめかしく
じゅうたんに目配せしながら
やっぱり見 ....
ようやく
妻も寝床に入ってしまったあとは
明け方まで
卵を産んで過ごした

初恋のラブレター と踏ん張ると
名刺が産まれた
元気よく不倫相手 と踏ん張ると
辞令交付が産まれた

午 ....
硝子の森を見わたして
朝日を足す
汽笛を足す
君のつぶらな硝子の森から
もっとちいさな硝子の森
頬に
つたい
笑窪に 
とまる
笑窪に 
とまる


せめて 笑窪だけ ぬぐっ ....
小雪舞う 朝焼けの
オレンジ色の結晶の
構成単位の隙間から
瞳 合せて


大山 眺む


空 裂けて 
捲れたのに  
おしなべて
振り返らずに


発つしかなかった
 ....
ふた
そう、
プラスチックの あじがするから、
って
ヘンリーボーンのスカート
さくらがいのゆびさき そろえて
ふた
とって
本日のコーヒー を のむ 
ふた を 
する


 ....
すべては往き交う
静かに往き交うひとときにも
ぼくらは美しさを
聴きとることだろう

黒い制服をつけた少女の
青色に平らな瞳の上に
たとえば小さな弓をみつけた
下弦の音色

頬にか ....
ここで
てをふることにする
かぜふくにせよ
ゆきつもるにせよ
きみはもう
とまってはいけない
いちにちやふつかは かまわない 
けれど
ここで
てをふることにする
蔦は一列二列と  ....
郵便ポストの口の滴り
水性の宛先
にじむ歌の
音色は


配達夫のかばんの底
にじむ歌の
雫 いつしか
アスファルトのくぼみの


くぼみのなかにも
ちいさな土地と
ちいさ ....
  なみだでなくて
  シャボンのとんだ
  きみは
  ほろんろん 
  はじけて
  あふれた
  
  なないろの
  皮膜だったから
電線に疾風わたる
わたりゆく
音は
こする


鼓膜は
朝から
私を
しらせる


トタンの屋根に粉雪つもる
つもりおつ
光は
 ....
手のひらを ながめる
ながめたく なった
この指は


何のために ついて いるのだろうか
というより
どうして 裂けて しまったのだろうか


何かを生み出す ためにじゃ なくて ....
{引用=
直進
上昇
宙返り


新聞の
翼は今日の 歌を
描かず

二つ目
たたんで
弁当の 紙を
えらんで

二つ折
ひらいて あわせて
角を
たたんで

 ....
わたくしは そうは 思いませんでした


ただ あのひとが 
トンと 押されて
あっ って お口が 半開きに 
なりはしましたけれど

息子が 
こんなに 大きな声を 
はりあげて ....
「小さな」


と ついつい垂らして
わたしには
「小さな」
お醤油 



 小さな 春
 小さな 夏
 小さな 秋
 小さな 冬

 小さな 朝
 小さな 夜
  ....
1.
しってる あなた 
あなたじゃないの
いいよ べつにそのつもり
そのつもりなら もっといっぱい
うそついて
もっといっぱいうそつきすぎて
くるしくなって ねぇもがいてみせて
どき ....
ページ1)
  両腕 輪をつくり
  幹を抱き

  右手と左手 届かないけれど
  つながった 気がしたり

  うん 抱かれるよりも 抱きたいみたいな

  この太さ 男の子
 ....
1.
「理解が世界というのなら、あまりに世界は小さい」
ブルゾンかぶって 青い瞳の彼は言う

男の人ってみんなそう
理解さえ信じてないもん わたしは

それにしても
画面いっぱいに青い ....
子供が突然
図鑑に頬を押しつけて


「宇宙遊園地!」


と しゃべりだした

「電車」の次に
覚えた言葉だった

そうしてみると
確かに 遊園地だった

台所の妻も
 ....
縮尺と知覚の産物。つまり幻想だったということ。全ては直線だ、とも、そうではない、ともいえる。別に驚くことではない。等身大の手頃な直線がここにある。メード・イン・ジャーマニー。ステッドラーのシャープペン .... こうしていつもおわる。
いちにちがおわる。
ぼくにはありったけのなにかがない。
そうだ。ありったけだ。

それにしても
みながとおりすぎていった。
いや、とおりすぎようとしている。
ほ ....
とうどうせいらさんのバンブーブンバさんおすすめリスト(30)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
最果ての、風景の、- バンブー ...自由詩206-2-11
風花- バンブー ...自由詩106-1-1
クレピュスクルの詩人−「立原道造が求めた形象」展のスケッチ- バンブー ...散文(批評 ...605-5-29
遠い地平線の歌- バンブー ...自由詩105-1-4
初雪- バンブー ...自由詩204-11-22
- バンブー ...自由詩404-10-15
ミチテイク、ミステイク- バンブー ...自由詩204-10-4
(追悼文)石原大介さん—『だんすがすんだ』を傍らにして- バンブー ...散文(批評 ...904-9-29
君、秋風と舞う- バンブー ...自由詩404-9-17
ララバイ- バンブー ...自由詩104-9-15
春だから全員集合- バンブー ...自由詩7*04-4-6
復活祭のためのレクイエム- バンブー ...自由詩604-4-6
美しく砕いて- バンブー ...自由詩404-3-8
発つ_- バンブー ...自由詩304-3-6
本日のコーヒー- バンブー ...自由詩404-2-23
仰げば- バンブー ...自由詩404-2-17
送る- バンブー ...自由詩1004-2-12
卒業式の窓の下で- バンブー ...自由詩404-2-10
卒業- バンブー ...自由詩2*04-2-8
追儺の朝- バンブー ...自由詩604-2-2
このひとは_知っている- バンブー ...自由詩304-1-20
昼の翼の歌を聴きに- バンブー ...自由詩204-1-13
家族旅行- バンブー ...自由詩304-1-1
「小さな」お醤油- バンブー ...自由詩303-12-15
小詩集「14さいのめーるはこない」- バンブー ...自由詩203-11-25
小詩集「農林実習ノート」- バンブー ...自由詩403-11-11
小詩集「平日の朝の小さな映画館」- バンブー ...自由詩903-11-4
宇宙遊園地- バンブー ...自由詩403-10-15
直線の声を聴く- バンブー ...散文(批評 ...303-9-18
ム・ジ・ル・シ- バンブー ...自由詩503-9-17

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する