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  夕暮れ色の飛行船、
  たくさん空に浮かんでいたけれど
  空と一緒の色だったので
  誰にも気付かれないままでした。

  *

  毎朝、起きたらすぐに顔を洗います。
   ....
裁くことは可能だ
だが公平ではない

愛することは可能だ
だが公平ではない

博愛主義とは何だ
ひたすらに
わけあうことか

私の精神は
無限ではない
私は
命のベクトルを
 ....
{引用=
***


ashley's ashes

黙々と浜辺で流木をひろい、こわきに抱える
あるく
波打ちぎわが
日没の汀が
潮騒のざざわざわ

降るまえにあれを灰にせね ....

初夏の山は
いいにおいをしたものを
たくさん体の中に詰めて
まるで女のように圧倒的な姿で
眼の前に立ちはだかってくる
たまに野良仕事をしている百姓が
山に見惚れていることがあるが
 ....
たいせつなものは
いつだって砂の中。
積み上げても積み上げても
ほろほろと崩れてしまう蛍光性の粒子の奥、
そろそろとうずめてしまいたくなります。
波打ち遠く、
ひっそりとひっそりと ....
俺は新幹線に喧嘩を売る
いやTGVもリニアもみんなまとめてかかってこい!
俺はおまえらより凄い乗り物を知ってるんだ
その名はママチャリ 訳して母なる自転車
スピードなんか関係ねえ 悔しかったら ....
「ゆうれい列車」




ホームで下を向いていたので
うっかり
ゆうれい列車に乗り込んでしまった
しまった
向かい合った二列のゆうれいたちが
脚をそろえて腰掛けている
脚は途中か ....
春がじかん切れとなり
贅沢な地下鉄のゆれにまかせて
それぞれ 肩から鳥を逃してゆく
そらにまいあがれ、ちぎれないままで 
そらを

みじゅくな鳥が
春の隅っこを
ゆっくりと ....
君の汗は苺ジャムの味がするのだろう。



君の後を一年と半年追いかけて
ようやくこの夏一瓶つくれそうだよ

きゅるきゅる

蓋を回す
ゆっくりと恥ずかしそうに

ぴんく色
 ....
オシロイバナがどこまでも咲く
原っぱの真ん中で
日焼けのしていない細い腕を
嬉しそうに振り回している
いくつになっても夢をあきらめない
ここまできてやっと
あなたは扇風機になれたのだった
帰ろうとしたら壊れていた
自転車
サドルが遠く 曲がって

きっと人ごみに
押されたのだろう
かたちあるものは壊れていく
いつから
怖くなくなったんだろう

父の記憶も
それに似 ....
「すいません、ペン貸して下さい」
今から俺の前でその言葉は禁物だ
俺にとってのペンは武士にとっての刀と一緒だぞ
舐めるな! 俺のシャープペンシル「正宗」を
こいつの切れ味はまさにシャープだぜ  ....
テレビが湿っている
ただで人からもらった
のだから仕方がないけれど
水分をたっぷりと含み
少し軟らかい感じがする
付属のリモコンも
ただで人からもらったから
同じように湿って
チャンネ ....
 
風が酷く騒がしくて、
見透かされたことに震える迷い星みたいですね、
胸が。
さらさらと、
触れた場所からさらさらと透過しながら、
やさしい粒子になって
零れてゆくこと出来るでしょうか ....
カッコ悪くて何が悪い?
往生際が悪くて何が悪い?
歯磨き粉は最後まで使いきれ!
アイスコーヒーは最後まで吸い尽くせ!
残り少ないアイスコーヒーをストローで音を立てて吸うのは迷惑かもしれないが
 ....
心配事の多い夜に
あなたがまつげを上に向けて
なにもない灰色を
そっとめくる


そらのうらがわには
てんごく なんてものはなかった
ただ
春めいたゆうやけがとろけていて
おも ....
心なしか頼りない日差し
見上げる視界の右片隅、
夏に覚えた眩暈が
いつまでも居座る気配です。
鳩が不格好に歩く石畳、
高い高い螺旋の、
廻る、空
に、墜落する飛行機雲。

始ま ....
  
誰も聞いてなかったけど

私は聞いといて良かったです

退屈な授業の合間にしてくれた

教科書に載ってないお話し

今すごく役に立ってます


「ありがとね せんせ。 ....
りんご甘そうで、
きみは眠そうで。
とろり、とろり、
朝、だよ、って。
(ねぇ、おきてんの、)
あたし、上目づかい。
虎視眈々。
ほんとはきみも、甘そうで。

(おきて、る?) ....
   


歌島さん宅の庭先で
タロが吠えます


夕暮れ時
表を飛び交う蝙蝠を一心に見つめ
かれこれ
吠え始めてから十分は経ったでしょうか
たまりかね
お向かいの河上さんが席 ....
あとかたもなく
灰にするということだ

ひとりで
生きていくために

世界に
巣立ちをせよということだ

父を焼く

かたくなに
声を伝えぬおとがいを
持ち上げたなら
かさ ....
みちている
ろじょうに
ひと
もしくは
ひとにちかいものの
こえ


こうさてんに
まいにちあった
はなは
いつしか
おかれなく
なった

あのひとも
どこかで
は ....
あなたにくっついてると

なんだかいつも眠くなるの


あなたの匂いは眠くなる匂い

とっても安心する匂い

私のいちばん好きな匂い
おいしいおいしい鱈の目
ほじくりかえす おしたしにするといいんだ
てんぷらもぜっぴんだね 鱈の目
先っぽだけまあるくつまんでみる
まえばでやさしくねぶってみるよ
鱈の目 酢みそであえよか ....
{引用=風の脚が遠ざかってゆく
あさいわだちは
春の周りをくすぶっていて
いろとりどりのかざみどりが
ゆるゆると迂回しては
家を さがす



信号が青に変わり
ひとなみは と ....
ひとが
ゆめを
みているの

それとも
ゆめが
ひとを
みているの

ふるい
ひょうしき
のようなものがあって
おとがしている
あのさきに
うみがあるの

ひのあたる
 ....
はざくらがきれいだった
るうとのけいさんはいつも
にがてだった
すしやにかくまわれてる
ごうとうのせんたくものにも
すずしいかぜがふいた

+

ははに
るびいをかってあげた
に ....
セーラー服着てみてとか
ブルマはいてとか
スク水着てとか

あきれてものも言えないけど

ひとつだけ聞いていい?

ずっと主張してるけど
それってホントに
『男のロマン ....
エレベーターの中は
どこまでもお花畑でした
見たことのあるような花ばかりだったけれど
すべての名前を言い当てることは出来ませんでした
ああこんなところまで来てしまったのだなあ
と感じて
中 ....
産まれて来たからには

そりゃあもう生きるしかないのよ


理由なんて特にないけれど


それでも死にたいなんて

レモンの酸っぱさ知ってからでも

遅くないと

 ....
とうどうせいらさんの自由詩おすすめリスト(1844)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
幻視顕微鏡- 嘉野千尋自由詩61*07-5-27
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aerial_acrobatics_9- mizu K自由詩4*07-5-26
初夏- 吉田ぐん ...自由詩4207-5-17
砂の埋葬。- 紅魚自由詩907-5-17
母なるママチャリ- 新守山ダ ...自由詩607-5-15
「ゆうれい列車」- ソティロ自由詩18*07-5-10
砂の城- はな 自由詩29*07-5-9
苺ジャム- ki自由詩107-5-8
果て- たもつ自由詩14*07-5-6
素数- umineko自由詩17*07-5-4
シャープペンシル正宗- 新守山ダ ...自由詩407-5-3
バケツ- たもつ自由詩1707-5-1
式日。- 紅魚自由詩307-5-1
Never_Give_Up- 新守山ダ ...自由詩907-4-29
空の刺繍- はな 自由詩19*07-4-28
夏葬/Allegro_assai- 紅魚自由詩1007-4-26
仰げば尊し- 優飛自由詩14*07-4-25
- 紅魚自由詩407-4-24
タロは吠えます- 川口 掌自由詩9*07-4-21
明日に咲く花- umineko自由詩12*07-4-21
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ジャスミンティーよりも- 優飛自由詩9*07-4-20
鱈の目- 角田寿星自由詩5*07-4-20
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くんれん(ゆめ)- たもつ自由詩11*07-4-15
春に過ごす- たもつ自由詩19*07-4-14
開いた口が…- 優飛自由詩4+*07-4-14
足元- たもつ自由詩1207-4-13
酸いも甘いも- 優飛自由詩6*07-4-13

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