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ずっと見てんだ
ここから

降りる気なんてないし
登ってくるやつもいない

ただ
おれはひとりで
ずっと見てんだ
ここから

ぜんぶ
おれのものだから
ずっと見てんだ

 ....
若い青葉に滴が冴えて
ぬるい空気のなかで雀たちの声が朝露に濡れる
そうやって世間はあたらしい季節にそわそわしているのに
留まろうとしてるひともいる

分かるはずもないんだ
誰によってあ ....
立ち止まると
黒子が幕をあげて
回想の舞台があらわれる

三十年も前のこと
大晦日の夜中に
明治神宮に初詣に行った
十二時を過ぎると
賽銭箱にむけて
たくさんの人が硬貨を
人々の頭 ....
お酒は重めのモルトがすきで
お菓子ならビターチョコレイト
煙草は赤いマルボロ
食後はコーヒーにお砂糖を入れて

ボトムはいつもジーンズ
バイクはマグザム
サングラスはポリス
ネックレス ....
木々、たいよう、風、ねこ、ひとみの色と涙のあと
クローバー、すずめ、子供たちの無防備なからだ

誠実、不誠実、夕もやに消えたため息の影
妊婦のおなかと、マニキュアのはがれた爪

海 ....
今年もまたさくらが咲く
涙を吸い上げて
また地におとす
季節はただ往くだけ
巡ると見せかけて

春は残酷なくらいやさしくて
このうえないしあわせを見せ付けながら
かなしみを呼び起こす
 ....
 
 
月工場で
おじさんたちが
月を作っている
その日の形にあわせて
金属の板をくりぬき
乾いた布で
丁寧に磨いていく

月ができあがると
ロープでゆっくり引き上げる
くりぬ ....
 

純然たる君の回り続けるスカートに
くるまって君にしかわからない合図を送るから
光のつぶてで冠を編んで
この世界が、目まぐるしいこの世界が
つくづく目まぐるしいので振り返れば泥土でしか ....
幾重にも
重なりあって咲く花を
うとましいと思ってた

たとえば

やさしさが
それに似ている

見送る母は
いつも多弁で

服装のこと
カバンのこと
髪型のこと
友だち ....
全ての始まりと終わりのボール
そのボールを中心点としたいくつもの同心円
全て円に支配されている空間
ピッチャーの描く楕円の軌跡
その楕円の頂点で極まる静寂
投げ放たれたボールは円錐形の衝動の ....
紡いでいく
で、あろう/はずの
ことば
と呼ばれたものは
意識、という
こころのざるで
ふるわれたのち

いつも
肝心なところだけを

失ってしまう


 ....
氾濫する
春の本流を立ち泳ぐ
辺りには甘い毒素が満ちていて
脳から先に侵されてゆく

あらゆる感情の結び目は解けて
それがいいことなのか
悪いことなのか
判断さえおぼつかないまま
い ....
すべらかな声は
よるのはじまりの、そのすきまを
ゆるゆると 這って 消えた

(あしたまでには帰ってきて、)


たゆたう姿は
終わりだったか
始まりだったか、

でも

 ....
{引用=
(ポエトリーリーディング:http://www.myspace.com/slymelogue)


こどもをつくろうぼくらはなんて
そんなに強くはなれません
愛する痛みをおしえ ....
*
*
*


空の高い高い高い高いところから
落ちて落ちて落ちて落ちて落ちて

ようやくたどり着いた地に触れた瞬間


消える


*


空の高い高い高 ....
雨の中の
傘の下の
小さな涙

早くお家へ帰って
お菓子食べようね

池が
雨で
あふれそうだよ
夢のなかで草原を走りまわってきた
飛び乗った駐輪場の屋根が思ったより熱かった

スーパーの裏口で搬入のおっさんとの
ちょっとしたバトルに勝利を収めてきた
玄関のペットボトルのむこうに
 ....
ほんとうかどうか
知らないけれど
詩の勉強会
みたいなところで
こんなふうに言われるらしいね

悲しいだとか 
せつないとかの
感情を指すことばを使わず

あなたの気持ちを伝えてご ....
言葉が 膝を抱え丸くなったまま 産まれない まだ

非結晶の 硝子が こっそりと流動する

それは秘密 だよ

いつか 懐かしむだろう 君を 君の淹れてくれたココアを 君の唇の湿度を いつ ....
その日早く
小学校に着いたぼくは
講堂の前に並ばされた

校門から入ってくる
青い制服の子どもたちは
波が引いた磯の蟹だ

校庭の砂を踏みながら
青い蟹たちが拡がる

背広を着た ....
夕焼け時刻には出歩かない
気持ちが恐くなるから
真っ暗に包まれてあんしんになったら
そしたら、帰る

終わりがあることに救われて生きている
ただ、その瞬間を待っている
帰り道のわ ....
今にも落ちそうな
線香花火の最後の赤が

すっ


手元で息絶える


嗚呼
恋は終わるのだ

こんな風に
化石になって



 
あなたが
絶望しませんように

会社は
家族なんかじゃなかった
マルクスだとか
神の手だとか
結局
支配するものされるもの
王と下僕
契約

生きることに
契約を持ち込んだ
 ....
毎日 自分が最低な人間だって確認するためにパチンコにいく
何かにすがるような思いでバックに詩集を入れて持ち歩く
喫茶店の前で立ち止まるけど中には入れない

友達がひとり去って 
またひとり去 ....
わたしを
引き寄せた、その腕は
力強く
ふるえて
泣いた

産まれたのだ

けたたましい、君の産声に包まれながら
手のひらによせてくる、鼓動
二重螺旋のかなしみが
わたしのからだ ....
秒針の一周で
思い出すこと

君の瞳
君の笑顔
君のくちびる
君の言葉
君の仕草
君の指先
君の髪の色
君の肌の色
困ったとき見せる君のさみしい目
ふくれっつらしてほんとにふく ....
幽霊が豆腐を食べる
冷や奴より冷えた幽霊の
行儀の良いイタダキマスの
青白さを競う口元の
豆腐の角ばった立方体への怖れと、味わいの
幽霊声は、静かに しょう油派?
ポン酢派? をうらめ ....
「急に泣きたくなる」
という設問を読んで
泣きそうになる

つきつめると
あふれてしまうので
空みみのふりをして
「いいえ」に丸をつける

+

淡い花のきもちになって
窓の外 ....
夜の暗さ
海の暗さ
そこのあるものの 暗さ

波が
うねりを繰り返し
何度でも打ち寄せる

夜の海
釣り人の
投げた重みが
ふかく沈む

あなたと
指を重む
その温度の確 ....
ねぇ、その懐かしい谷は
いまも風に吹かれているの
そうさ
陽のあたる白いテラスで
あるいは
小さな木の橋に腰かけて
風に吹かれてる
何も変わらない

(かば?
(かばじゃないよ、妖 ....
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