すべてのおすすめ
たまごを
割るように

涙を
流す

そんな人が
好きだ

誰かを
傷つけもせず

自分も
するりと

誰かに
溶けて

真ん中に
咲いて。
あなたの古い帽子の色を
新しくし続けている
寂しいことがいつも
正しいこととはかぎらないけれど

もう少し、窓を、開けて
虫たちのお葬式が
時々見えるから

小さな座卓では
行儀の ....
   月ではまだ
   冬の初めで季節が
   止まっているようだった


   浅い眠りの合間に
   この頃よく、夢を見る
   凍えたままの月面で
   あなたをこの腕で抱き ....
水鏡の裏側からわたしは見ている

黄色い土壁と
くすんだ緑の屋根を
潅木の足元に散り落つ白薔薇を


誰かの足音は
水面に波紋を広げるのだが
雨のひと粒ほどに
まるく響きはしな ....
「おばあちゃん元気にしていた?」
わたしの大好きなおばあちゃん
共稼ぎの両親はいつも家にいなくて
学校から走って家に帰ると
おばあちゃんが出迎えてくれて
手作りのおやつがとても美味しかった
 ....
名前だけで結構です

そう告げられて、少しだけ、面食らう。

ほんとうに名前だけで いいのだろうか

ほかにも必要では ないのか

私には 他にも様々な付着物があって

それらをあ ....
揚げもんが好きなやつは
セミのぬけがらを見て違う意味で高揚しているのだろうか。



セミのぬけがらだけで8時間討論する会に足を踏み入れてみたい。



セミのぬけがらを凝視するエス ....
日当払うからスケッチさせて
と言いたくなる女に出会った
夜なべわらじ編みしながら女を想うとき
浮かんでくるのはパステル・クレヨン・石膏・CG
いろんな手段で空間から切り取られた
彼女の姿 ....
生暖かい夜の隙間に
逃げるように滑りこんで
私は膝を抱えて
じっと息を潜める

爪先のあたりから
半透明の白い繭が
私の躯をゆっくりと
覆っていくさまを思い描く
膝の裏とか
指の間 ....
#61

 驚異的な安定感と正確さをもって
 一本の真っ直ぐな線を
 真っ白な紙に引く
 その限りなく単純な美しさ
 全く無駄のない澄み切った一瞬

 そんな生き方が欲しいのだ

 ....
八月。

私たちの街は。少し空気が、変わる。
街宣車が増える。黒塗りの車。スピーカーから、流れるテープ。
ツーリストが増える。大型バイクが空気を、揺らして。
外国人が、増える。たいていは年輩 ....
生まれ変わったら
朝のコーヒーの湯気になって
きみのへやのなかに
とけていきたい

それくらいののぞみなら
かなえてあげよう


地獄の閻魔様はそう言った
ぼくは失恋した痛みに耐え ....
血まみれでスキップする
お母さんを真似して
とりあえず血まみれになる
その子ども

血まみれの足跡で
コンクリートの上に
楕円を描く
血まみれのお母さん

一定の速度で
キープ
 ....
せかい、というビンのなかに雨がふります。
あおくとうめいな悲しみが、
ガラスの内がわにすいてきとなって、
したたっていきます。

ビンのなかでも、
そらは、どこまでもはてがないようで、
 ....
毎晩のように夢を見ます
オオアリクイの夢を

粘々とした長い舌
鋭い前肢の鉤爪
ふさふさした長い尾

毎晩のように夢の中で
わたしの主人は
オオアリクイに殺されるのです


そ ....
主人がオオアリクイに殺されて1年が過ぎました。
でも、主人はさっき会社に行きました。

主人がオオアリクイに殺されて1年が過ぎました。
でも、主人は居間でナイターを観てます。

主人がオオ ....
夏は化粧に忙しい
忙しくなればあちこちがさわがしい
小さな約束がたくさんあるけれど
約束の周りには雨がふりつづけている

この星の伝言は
雨が好きなのかもしれない
わたしらは雨の外側で
 ....
楽しい毎日の中に
あなたの命日も隠れています

おめでとう
おめでとう
お誕生日
おめでとう
この世は楽しいことばかり
だよ
あなたといると
イオン
目に見えない何かが
私を包む

それがたとえば
川沿いの散歩道
ブティック
ピアス
かたりと置いた テーブル

私の輪郭が
角張った直線が
どこか
 ....
   障子のむこうでは
   雨の簾が揺れています

   重なり合う影を
   私の分だけ
   一枚引き剥がして
   あなたの流れに
   耳をすませ
   聞き取りたいのです
 ....
じゃあ あたしは何なのよ
そう言う沢子の声を
尻を掻きながら聞いている
ジャガリコはとても美味しい

でも沢子なんて女はいない
じゃあ あたしは何なのよ
そう呟いている自分
そう呟いて ....
ながい ながい
航海をしてきました

そして これからも

ながく ながく
また 違う場所で



透ける
綺麗な瞳
わたしをみているの?
きっと ここじゃない どこか
振 ....
 花つき言葉   −もとこへ−


一周年の祝いに
なにか書いてみせようと思ったが
気負いのせいかどうもうまく書けず
かといって最初の年に
なんにもなしでは済まないぞと思い
月並みだが ....
一人布団の中で

胎児のようにまるく
怖いものから隠れるように

窓の外では遠くの夜の祭ばやしが
細く、けれど決して途切れず手招きしている

ますますしっかりと布団を抱き寄せ
耳を押 ....
暗い夜から
桜の木へ
落ちていく途中
わたしは足から
落ちようとしていた

美容院は何軒行っても
満足できないし
恥かしいくらい何度も何度も
求めたくなるし

ねえどうかしちゃっ ....
誰もが
しあわせのにおいをさがしている
目隠しの鬼は
手の鳴る方へと


ほんのかすかな予感が
僕らを誘う
どこかにかくれるしあわせの
その端をつかめるように


おぼつかない ....
右手と左手は私を庇った #41

 青い瞳からは
 青い涙が
 こぼれるものだと
 思っていました

 

#42

 オリジナルという名のコピー
 コピーとしてのオリジナル
 オリジナルなコピー
 ....
金曜日の夜は
やさしい時間
はやくねなさいっ なんて聞こえてはきません

かあさんグマは
大切にしまっておいた
はちみつを

いつもなら すっかり眠っているような時間
子グマたちに  ....
まくらを抱きしめ
まぐわいのなか
きみを想うとき
ふわりと
ある種のエネルギーが
ぼくのなかで
かたちどる

妄想 
セックス
奪い取れ
のぞむままにことはすすみ
まくらの中に ....
とうどうせいらさんの自由詩おすすめリスト(1844)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
たまご- 仲本いす ...自由詩806-8-14
追憶- たもつ自由詩706-8-14
月面観測- 嘉野千尋自由詩16*06-8-13
堕在・黄色い壁の家- 銀猫自由詩16*06-8-8
幸せと出会う丘で- 恋月 ぴ ...自由詩33*06-8-8
名前をどうぞ- かぜきり自由詩5*06-8-6
セミのぬけがら- hiro自由詩306-8-6
妄想と現実の境界線- 七尾きよ ...自由詩8*06-8-6
虹繭- 大覚アキ ...自由詩406-8-5
フラグメンツ(リプライズ)_#61〜70- 大覚アキ ...自由詩906-7-31
八月のそらの夢- umineko自由詩14*06-7-29
それくらいののぞみなら- しゃしゃ ...自由詩806-7-29
抱きしめることをためらうのなら- 大覚アキ ...自由詩7*06-7-28
せかいというビンのなかにふる雨- 光冨郁也自由詩20*06-7-27
主人がオオアリクイに殺されて一年が過ぎました- 大覚アキ ...自由詩406-7-27
主人がオオアリクイに殺されて1年が過ぎました。- イグチユ ...自由詩5*06-7-26
雨の内側- tonpekep自由詩12*06-7-25
毎日、毎日- チアーヌ自由詩506-7-25
しあわせイオン- umineko自由詩8*06-7-23
べにさし- Rin K自由詩20*06-7-20
沢子、ぼくは何書いてんだろう- tonpekep自由詩8*06-7-18
ながく_ながく_また_違う場所で- 玉兎自由詩306-7-17
花つき言葉- 大村 浩 ...自由詩22+*06-7-17
- 暗闇れも ...自由詩1*06-7-15
桜の木の上へ- チアーヌ自由詩606-7-15
まわるくに- 紫乃自由詩7*06-7-15
泣きまね- ki自由詩4*06-7-14
フラグメンツ(リプライズ)_#41〜50- 大覚アキ ...自由詩1006-7-13
金曜日の夜_おやすみなさいのすこしまえ- 日朗歩野自由詩406-7-9
きみは二人いる- 七尾きよ ...自由詩8*06-7-9

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