すべてのおすすめ
家を飛び出たとき
こっそり タッパーに入れて
持ってきたの

毎日手塩にかけて掻き混ぜて
泪も汗もいい塩梅に混ざり合い
父と喧嘩をしても必ず
母は
台所でぶつぶつ罵りながら
一心不乱 ....
微笑みの日
それは 
秘法を会得した日

蔓薔薇の刺さえ愛しく
降る雨が 香油のように感じられる日

カーテンの隙間から
きっとあなたの部屋を訪れよう

あなたの胸に ....
潮の匂いのする河口で
きみが釣り上げた秋は
きらきらと
ヴァーミリオンの鱗を煌めかせ
すっぽりと
きみの心に還っていった

ぼくはといえば
あいかわらず
仕掛けを空に垂らし
風を釣 ....
メールでは返信を促しているようで
そんなことを期待しない今日の私は
便箋に走らせてみようと思うのです


書き出しは、季節のことや天気のこと
やわらかに二人がつながっている
なんてことを ....
めくるめく展開する青
それは淡い水彩画で描かれた
青いヌードだった

彼女のくれた画集の傍らで
煙草くゆらす僕
灰色が包み込んでいく涼し気な青の女体

けして君を汚したりはしない
 ....
くちびるの次は
うなじ
その次は

そういった類いのものは 好きじゃない

あいたいあいたいあいたいあいたいあいたいあいたいあ いたい
逢いたいのは痛みです
というテクストの 

 ....
それは
優しいあいさつだから
きっと、優しい手紙

まっしろな封筒には
ほんわりと香りのこして
優しい君からの言葉
ほかのどこでもない宛先
おげんきですか、
なんて素敵な手紙

 ....
空が灰色クレヨンの日
風邪をひいた詩人はゆめゆめ思った


詩人たるもの
移ろう季節を誰より早く
探して言葉にしなくちゃいけない


詩人たるもの
少しはむつかしい漢字くらい
す ....
灰をまさぐって 泣きながら
名前のない場所に みどりを
まみどりを植える  
花が咲いたら その下で 
きみと むすばれる
幼い頃のひとり遊びの記憶は
影となって私に纏わり
誰かを愛そうとするたびに
耳元で呪文を投げかける

楓の色づく様を
薄の頭をゆらす様を
人と分かち合うやすらぎを ....
「マンダリン奏者(1)」

  フロリダな笑顔で
  指を震わせる
  琴線って
  小指が触れるとこらしい



「マンダリン奏者(2)」

  今日は
  マリンバと一騎討 ....
モスチーズバーガーと
きんぴらライスバーガーと
ポテトのSと
コーヒーシェイクのMを
ひとつのおおきなシゴトを
やりとげたときに垣間
見せてしまう男気溢れる顔をして
注文し ....
明け方シナモンちゃんが
僕のアタマをひっかくので
まだ起きる時間
ではなかったけれど
白いバスローブを着たまま
フレンチブルドッグと
白金あたりのマダムたちと
阪神タイガー ....
いつも 足りないと
つぶやくような目で
半透明 だった
校庭も
平たいホームの直線も
影をうばうばかりで

屋上にでるたび
そらに 手をひたして
紅くそまった冷たいゆびを
にぎ ....
眠りは当局から支給される
月にいちど注文をすることになっている
私は主に スタンダードな「白の眠り」を注文する
けれどいつもおなじ眠りというのも
あじけない気がするので
やはりスタンダードな ....
最後まで
君の心のシグナルが
わからなかったボクを許して

その
深い瞳の色が
止まれ であるのか
進めで いいのか
点滅なのか
それとも
拒絶

ブラウスの
ボタンがひとつ ....
久しぶりにホワイトソースを作る。あの、バターから作るやつ。

ミルクはあたためた方がいい、とか。
木のへらで丁寧に、とか。
バターがふつふつと、泡立ってから小麦粉を、とか。
小麦粉臭さがなく ....
ツリーのてっぺんの星を100万個にひとつ、ほんとうに願いがかなうものに取りかえる仕事です。


王子様の先回りをして解毒剤を吹き矢で姫の首筋に突き刺す仕事です。


日々の生活のアクセ ....
わたしよりも弱く
儚く
人生の計算問題ができない
そういう人を守るため
あなたは去っていった

「君ならひとりで生きていける」
よく聞くセリフを生で聞いたよ
でも
そうかな?

 ....
身体を切って
心臓を取り出して
どうか
その胸で温めてほしい

それ以外
この寂しさは
埋まらないような気がして。
心地よい風が吹き
国道近くの喫茶店は
おしゃべりで満たされてる
空気みたいだった
あなたとの時間は
あのあと一年くらい
続いたのだったかな
だからそう
まだ大丈夫
とてもリアルにあの ....
人の嘘で
鳥は空を飛ぶ
鳥の嘘で
ドアは人を
閉じ込める
ドアの中で
人は鳥を
飛ばし続ける

+

いつも
三人なのに
いつも
八等分
してしまう

+

 ....
建設途中の高層
マンションを
逆光のなか
ぼんやりと眺め
点在する雲に
かかる夕日が
とてもきれいだったので
携帯で写真を撮ろうと
とりだすけれど
小さい画面に映る ....
あの頃は良かった
あの頃は幸せだった
あの頃はただ空を舞うだけで
皆の視線を一身に受け
私はただゆっくりとゆけばよかった

いつのまにか
鳥が空にあるのはすっかり当たり前になってしまった ....
すこしだけ
ひざを抱えさせて、という。

たぶん
うつむいた想いと
ゆっくりと進行するあきらめ、と
降りだす直前の雲のようなさみしさ
お気に入りだった音楽や
冷めたカフェオレ、二人乗り ....
通勤電車に迷い込んできた
一匹の赤とんぼ

比較的空いている地元の電車
珍しい訪問者に
乗客たちの目元が緩む

夕焼けこやけの赤とんぼ
まだ朝だけど赤とんぼ

*

赤とんぼは ....
点数は気にするな
評価は気にするな
順位は気にするな
周りと比べるな

大事なのは自分自身
向上心だけを失うな


言ってくるひとがたまにいる
いやけっこういる

でも
そ ....
私はあなたを見上げて
ずっとずっと
首が痛くなるくらい

抱きしめられたあなたの胸に
ちょうど顔がうずもれて
ぎゅっとすればするほど
苦しくなった


キスをするときは背伸びして
 ....
わたしが詩を書かなくなったとき
どんな空が
わたしを迎えてくれるだろう

わたしが詩を書かなくなったとき
すべてのことばは
わたしを許してくれるだろうか

わたしが
終 ....
ポチが走ってくる

ポチが尻尾を振りながら走ってくる

ポチが全速力で尻尾を振りながら走ってくる

ポチがよだれを垂らしながら全速力で尻尾を振りながら走ってくる

ポチが乳母車を弾き飛 ....
とうどうせいらさんの自由詩おすすめリスト(1844)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
*れきし*- かおる自由詩6*05-10-11
微笑みの日- まどろむ ...自由詩5*05-10-11
秋釣- 草野大悟自由詩12*05-10-10
星空の宛先- たりぽん ...自由詩20*05-10-10
彼女は青いヌードだった- けんご自由詩805-10-10
順序- umineko自由詩3*05-10-9
空想するきりん- なつ自由詩9*05-10-9
詩人は傘を忘れる- 銀猫自由詩16*05-10-9
そろもん(緑の話)- みつべえ自由詩505-10-8
風葬- 落合朱美自由詩42*05-10-8
けろっと(4)- umineko自由詩4*05-10-8
(_L_)- なかやま ...自由詩305-10-8
しとしと- なかやま ...自由詩205-10-7
うしあめ- はな 自由詩13*05-10-6
眠りのシステム- 塔野夏子自由詩35*05-10-5
流星夜- umineko自由詩9*05-10-5
クリームシチューに、あと少し- umineko自由詩6*05-10-4
仕事- Monk自由詩15+05-10-4
あなたの重み- チアーヌ自由詩505-10-3
.- 杉田蝶子自由詩505-10-2
午後のリビングでのリアル- チアーヌ自由詩405-10-2
小詩集「書置き」(十一〜二十)- たもつ自由詩37*05-10-2
解凍ファイル- なかやま ...自由詩405-10-2
骸骨鳥- umineko自由詩2*05-10-1
かたひざ- なつ自由詩9*05-10-1
赤とんぼ- ミサイル ...自由詩805-10-1
相対評価- 自由詩7*05-9-30
23cm- ゆきお自由詩105-9-29
わたしが詩を書かなくなったとき- umineko自由詩8*05-9-29
ポチが- 大覚アキ ...自由詩2505-9-29

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