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爆音と情事を
3つずつ交互に重ねて
その上から別れ際のキスと
夜の高速道路のオレンジの光を
少しだけ散りばめてみる

本当は
やさしいモノとか
フワフワした心地よいモノとか
ぬくもり ....
ふと
寂しくなったので
何か作ろうと思い台所に立つ

頂き物の里芋がたくさんあったので
とりあえずそいつを煮ることにして
丁寧に皮を剥いて丸くする

冷蔵庫に鶏の挽肉があった
さやい ....
あなたの感情の質量が
空間を歪ませて
多くのものを枯らせてしまうというのなら

あなたはただ一輪 そこにある
泥の水に咲いた花
世界が滅びても そこに 可憐に

周りを囲む者たちは  ....
#61

 意味と無意味のあいだを
 猛スピードで往復する振り子
 チャンスは一回だけ
 目を閉じて一発で撃ち抜け
 真実はそこにある



#62

 あんた気に入らない
 ....
これからの人生を
海の中で
過ごそうと思う

ぼくの名前が
そうであるように
あなたのウテルスが
そうであるように

海で暮らそうと思う

どんな
巧みな日本語をあやつって
 ....
中学のころ
教科書の中に出てきた

ナンシーに会いたい

タケシの家にホームステイで来ただけなのに
のこのこ学校までついてきて
わざわざ英語を教えてくれたナンシー

ナンシーに会いた ....
#51

 花の降る午後に
 はちみつタンジェリンのどあめ
 口ン中で転がしながら
 歩いていきたいよ
 コロラド州デンバーまで



#52

 魚肉ソーセージだと思って
 ....
寂しがり
嘘つきで
夕暮れにも泣いたりしない
強がって
爪先で
ねえ、
迷いくらい蹴飛ばしてよ


君の笑っているところが見たい


赤信号
一番星
黄昏の寂しさ
 ....
ひざまくらはきもちいい
きもちよすぎて

このまま、とけてしんでしまいそう


こんなにきもちのいい死に方があるのにねぇ

首をつったり
崖から飛び降りたり
薬を飲んで
死んでし ....
やり残したことはありませんか と
問われたらなんて答えよう
みんな
どこに帰るのだろう

ふるさとはもう
名前も奪われて
体育館ばかりがきれいになる

過去は
ただのおとぎ話で
 ....
触れない唇
握らない掌

体中の
あちこちが渇くのです
潤して欲しいと
井戸を掘るのです

上手に
井戸が湧けば
わたしはきっと
すくわれる

井戸を掘るのです

時間す ....
私の三匹の獏たちはすくすくと育って
立派な大人の獏になった
偏食も直って夢をバクバク食べるようになり
(三匹めの小さな獏はおバケの夢だけ苦手だったけど)
やがて彼らは巣立っ ....
その街はいつでも夜だから
君はスマートなクロールで
柔らかく早くどこまでも泳げる


絡まるような人の波を掻き分けながら
真上の月の明かりよりも

通りのずっと向こうのブ ....
 
扉を開けると
土砂降りの雨の中に
あの頃が立っていた

あの頃とは違って見えたが
私には直感ですぐに解ったのだった

成熟した女性の姿のあの頃は
招き入れると ずぶ濡れのまま ....
部屋に突然インドがやって来て
勝手にインダス川を氾濫させるものだから
部屋は水浸しになるし
大切にとって置いたものも
すべて流されてしまった
これは何の冗談だ、と
食って掛かっては ....


にいちゃん
わたしな
どこへもいけへんねん
うばすてやまにすてられたみたいや
ほんよんでるだけやねん
夕暮れ
わたしは掃除しながら
聞いていて

そんな今 むかし
 ....
霧に見え隠れする
君の細いからだ
 白

  月明りの下
  星明りの下
  その草原で
  谷間で
  咲き散っていく
   花
  見る人がいない
 ....
触ってごらんよと
差し出された指に瞳は釘付け
少しでも長く
貴方の指に触れていられるよう
ゆっくりゆっくり
手なんて繋ぐ関係には
100年経ってもなり得ないから
ここぞとばかりに

 ....
最近
携帯電話の寿命って
1、2年じゃないのかなあって

それはちょうど
春に種をまき 
冬には枯れていく
一年草みたいだねって

私の本棚に
枯れてしまった携帯が
行儀よく並ん ....
君と

ばいばいって

約束もなしに

手を振るとき

誰かが

波打ち際で砂を踏むのです

僕の胸の奥の

小さな

渚で
両手のひらをまっくらに染めるような思いで




              とらえるのではなく囚われて

           

          何度のあさを終わらせても
 ....
ピアノ、ピアノ、ピアノ
ピアノが招く
ピアノの国へ
音から生まれた
音の鳴る子が死んでいく
生まれることが寂しいと
音の鳴る子は死んでいく
船縁叩いて鳴るピアノ
ピアノの国から
ピア ....
哀しみも
さみしさも
なにもないよ

空は
まっすぐに
晴れたよ

私は
まっすぐに
生きるよ

もう
未来しかないんだから

私は
からっぽなんだから
 
 
 ....
#31

 帰り道は
 いつも
 悪魔祓いのことで
 頭がいっぱいで

 だから
 しょっちゅう
 道に迷ってしまう



#32

 ことばしか信じない
 ことばにな ....
「ふくらはぎはね タイムカプセルなんだよ」

そう言った時
掠れた声で
おもしろそうに
わたしのゆるやかな足をなぞるゆびは
日ざしに透けて
どうしようもない昨日とまざり
まるで た ....
#21

 真冬になったら
 一緒に海に行こう
 そして
 だれもいない波打ち際で
 足を濡らしながら
 凧揚げしよう



#22

 プリンが
 グシャって崩れる
  ....
昨日 はす向かいの家の犬が 
三匹の子犬を産んだ時
アフリカ国境のキャンプで 
百人の子供が生まれたらしい 

朝 すれ違ったランドセルの女の子が 
下駄箱の靴に忍ばされた画鋲で、親指 ....
一枚の葉も無い
一本の細い木のように
突っ張った体がベッドの上に横たわる

焦点の合わない瞳
微かに呼吸する半開きの口
折れ曲がり固まった枝の腕
真っ直ぐに交差した両足
手首に刺した点 ....
むなしいって
云ったらいけない?

むなしいって
云ったら詩は終わり?

なんだよう 声だよう
冷たい風が騒いでいる
フランツ・カフカの骨は崩れている

むなしい
 ....
#01

 だれかが しんでしまった日を
 なぜ 命日 というのでしょうか

 きのうは だれかの命日で
 たぶん きょうも だれかの命日で
 そして あしたもまた だれかの命日です
 ....
とうどうせいらさんの自由詩おすすめリスト(1844)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
サンドウィッチ- 大覚アキ ...自由詩605-11-14
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フラグメンツ_#61〜70- 大覚アキ ...自由詩305-11-11
海の中で- 草野大悟自由詩3*05-11-10
ナンシーに会いたい- ベンジャ ...自由詩8*05-11-10
フラグメンツ_#51〜60- 大覚アキ ...自由詩7*05-11-10
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ひざまくら- くしゃみ自由詩3*05-11-8
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手首に井戸- たりぽん ...自由詩6*05-11-5
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クロール- 松本 涼自由詩2*05-11-3
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かなしい帝國- 石川和広自由詩11*05-10-31
ホワイト- まどろむ ...自由詩3*05-10-31
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鳴き砂- たりぽん ...自由詩15*05-10-30
左頬に手を触れて- 和歌こゆ ...自由詩4*05-10-30
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恋文- はな 自由詩8*05-10-28
フラグメンツ_#21〜30- 大覚アキ ...自由詩305-10-28
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裸の女- 服部 剛自由詩11*05-10-27
ぼくのもちもの- 石川和広自由詩5*05-10-27
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