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何も無い道を歩いているのに
さっきからカサカサと音がする

ああ
俺の心がカサカサなのだよ

そうつぶやいてうつむき歩く男
の背中を見つめる妖怪カサカサ

*

妖怪カサカサは
 ....
真夜中のアイス・ココアは
可笑しい程
ひとり

カーテンの隙き間から
誰かが覗いたら

やあ
ひさしぶり

いない人とパーティーをする

君は
許してくれるかい?

ゆる ....
さよなら国は
朝でも 夜でも
「さよなら」とあいさつします。


みんな みんな
笑顔で「さよなら」をかわします。


時には おじぎまで
時には なみだまで


ボクがいる ....
ボクはカマキリ
花に憧れ
ボクの両手にキミが咲く

ボクはカマキリ
白い首すじ
キミの白さに近づけば

キミを愛でるだれかを待って
ひとり残らずこの腕で

ボクの口からしたたる赤 ....
あら、困ったわ
が口癖の君が困った様子なんて
今まで見たことがない
あら、困ったわ
なんて言いながらも
トントントンッとまな板の上で大根を切ったり
ザッピングをし続けた挙句の果ては ....
4本の弦を見つめるあなたの写真を見つめる4人の仲間たち 好き?
と彼女に聞かれたので

好き
と彼女に言う代わりに
100行の詩を書きました
それはそれは思いを込めて書きました

100行じっくり読んだ彼女が言いました




で ....
まけじゃんけんというものをおそわりました
さきにあいてがだしたてに あとから
わざとまけるてをだすじゃんけんだそうです

ぱーには ぐーを
ちょきには ぱーを
ぐーには ちょきを

ま ....
星になってしまった圭子が
実は星になり損ねていて

蛍光灯の「けいこ」の辺りに
ぴとって
張り付いて居てくれたらいいのに

けいこ、うとう

今まで「電気」なんて言ってたけど
ちゃ ....
Res:ミキ 題名:南仏にて 投稿日 : 2004年3月7日<日>22時03分

近藤君、
僕は今南仏の田舎町にいる
鉄道も一時間に一本しか通らないくらいの、

ぶどう畑に囲ま ....
硝子の森を見わたして
朝日を足す
汽笛を足す
君のつぶらな硝子の森から
もっとちいさな硝子の森
頬に
つたい
笑窪に 
とまる
笑窪に 
とまる


せめて 笑窪だけ ぬぐっ ....
小雪舞う 朝焼けの
オレンジ色の結晶の
構成単位の隙間から
瞳 合せて


大山 眺む


空 裂けて 
捲れたのに  
おしなべて
振り返らずに


発つしかなかった
 ....
娘のおえかき画用紙に 黒いクレヨンでおおきく ぼくは
パウル・クレーの天使の絵をかいた。

単純なモノクロームの曲線。いくぶん丸みをおびた輪郭。
やさしく閉じたひとみ。かるくほころんだ口も ....
ふた
そう、
プラスチックの あじがするから、
って
ヘンリーボーンのスカート
さくらがいのゆびさき そろえて
ふた
とって
本日のコーヒー を のむ 
ふた を 
する


 ....
北海道の地方都市では
量販店はひたすら郊外型になってしまって
駐車場は平地で2000台収容
回転式のエントランスに
何カ所にも設置されたエスカレーター
天井は高くて空気もよくて
新宿のビッ ....
すべては往き交う
静かに往き交うひとときにも
ぼくらは美しさを
聴きとることだろう

黒い制服をつけた少女の
青色に平らな瞳の上に
たとえば小さな弓をみつけた
下弦の音色

頬にか ....
ここで
てをふることにする
かぜふくにせよ
ゆきつもるにせよ
きみはもう
とまってはいけない
いちにちやふつかは かまわない 
けれど
ここで
てをふることにする
蔦は一列二列と  ....
郵便ポストの口の滴り
水性の宛先
にじむ歌の
音色は


配達夫のかばんの底
にじむ歌の
雫 いつしか
アスファルトのくぼみの


くぼみのなかにも
ちいさな土地と
ちいさ ....
  なみだでなくて
  シャボンのとんだ
  きみは
  ほろんろん 
  はじけて
  あふれた
  
  なないろの
  皮膜だったから
 「捧げる詩集」(1995年・緑鯨社)には、1988年から1990年にわたって個人誌「風羅坊」に発表した作品を収めた。個人誌といっても、B4用紙に短い詩を毎号6〜8篇コピーして読んでほしい人に見境もな .... 月曜の夜のことだ
遅番の妻を待って
一人で留守番をしている
俺の部屋のドアを
誰かがノックした
のぞき窓の向こうに立っているのは
刺繍と金モールもあでやかに
何を考えたものだか
バラの ....
電線に疾風わたる
わたりゆく
音は
こする


鼓膜は
朝から
私を
しらせる


トタンの屋根に粉雪つもる
つもりおつ
光は
 ....
雪の降る空の下
一人校庭で
ただ君を待っていたけれど
君は来ない

寒くて足がヒリヒリ
心までもガチガチ

通り過ぎる人の群れに
乗るべきかもしれないけれど

僕はなんだか君を見 ....
今朝、レモンを産んでしまった
それは、色も形も匂いもレモンそのものだった
もし産んだのが卵だったら対処のしようもあったろうに
なんでレモンなんか産んでしまったんだろう
レモンに耳をあてると ....
らんららん 出張中の男の洗濯をしようと乙女心を持参しアパートへ向かったら
まさに今 女にまたがろうとしている男と遭遇
鍵をかけていても私は合鍵を持っているのだから男の防衛策意味なし
セコムしてな ....
(1)

太陽が沈んでくって言うけど
太陽が沈んでるんじゃなくて
地球が回ってるんだよ


うるせえ、馬鹿



(2)

天の川なんて言ってるけど
あれ、川じゃないから
 ....
夜の海が私を欲しがっている
或いは一つになれるだろうかと
踏み出した足に私は困惑する
そのとき私は生きている


そしていつも自らの中に
私は小さな一つの海を持っている
寄せては返すこ ....
台所で玉子を割り
箸で溶いて
フライパンでバターとからめた


食卓であなたと向かい合い
それを口にふくんだ時 はじめて
涙が溢れてきた
  (お前も卵にはなれなかったのだね)

 ....
コロッケだ
コロッケだ
今日の夕食は
コロッケだ
肉屋が揚げた
目の前で
包み紙の
いちまいは
香ばしい油で
透き通って
透き通って
赤銅色に
きらきらとして

三十円だっ ....
箸を持って近づいてみたら
じいちゃんの骨はほとんど残ってなかった
焼き時間を間違ったんだって
ママとママの姉弟は泣き崩れて
火葬場の人は床につくくらい頭を下げていて
あたしは用事のなくな ....
とうどうせいらさんの自由詩おすすめリスト(1844)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
カサカサ- ミサイル ...自由詩504-4-2
カラギーナン- umineko自由詩4*04-4-2
さよなら国- 望月 ゆ ...自由詩24*04-4-1
ハナカマキリ- umineko自由詩2*04-3-30
あら、困ったわ- たもつ自由詩5004-3-26
いかりや長介- ミサイル ...自由詩1204-3-24
ああ詩人よ- ミサイル ...自由詩1204-3-24
まけじゃんけん- 汐見ハル自由詩29*04-3-24
圭子- ミサイル ...自由詩604-3-18
近藤くんへの手紙_〜南仏にて〜- 馬野ミキ自由詩1304-3-11
美しく砕いて- バンブー ...自由詩404-3-8
発つ_- バンブー ...自由詩304-3-6
『ささやかなその両手につつまれて』- 角田寿星自由詩1104-3-6
本日のコーヒー- バンブー ...自由詩404-2-23
イトーヨーカドー- 石畑由紀 ...自由詩1204-2-18
仰げば- バンブー ...自由詩404-2-17
送る- バンブー ...自由詩1004-2-12
卒業式の窓の下で- バンブー ...自由詩404-2-10
卒業- バンブー ...自由詩2*04-2-8
あとがき- よねたみ ...自由詩1304-2-4
闘牛士- 山田せば ...自由詩7*04-2-3
追儺の朝- バンブー ...自由詩604-2-2
なんてね。- Kana ...自由詩2*04-2-1
レモンの日- たもつ自由詩4204-1-30
正三角形- 石畑由紀 ...自由詩24*04-1-29
うるせえ、馬鹿- ミサイル ...自由詩704-1-25
遺灰- 和泉 輪自由詩1304-1-25
月のもの- 石畑由紀 ...自由詩1304-1-24
コロッケ追慕- 北村 守 ...自由詩604-1-23
終わりの続き- 石畑由紀 ...自由詩804-1-23

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