零れおちる一滴を口にした

これは絶命を前にした人の、閉じた眼から涙を掬うという
誰かが書き記した言葉である
多くに看取られて冥土へ旅立つ者もいれば
ひとり、寂寞と三瀬川を渡る者も ....
君の中に奥深くずんと入った時の驚愕
あぁもう只々じんわり温かい生命の
抱擁の熱そのもの存るを直観した瞬間の
なんにも見えなくなる薄紅の揺らぎ
死の間際の記憶薄っすら拡がる刻の鼓動
このまま逝 ....
「籠モル化」という言い方はまだ一般化していないが、ここでは詩の現場で見られる閉鎖的な相互評価の力学を指す仮称として用いる。語源は特定のグループに「籠もる」ことを強調した俗称で、少人数の内輪に作風や価値 .... 手探りに歩いている
何かやわらかなものに触れたような気がして
それは母の乳房だった
まだ若い母は哀しそうに娘を抱いていた
山積みにされた古い写真の中でも
あの一枚は記憶に眠っている
 ....
人柱法(抜粋)

公共施設は、百人収容単位につき一人の人柱を必要とする。
千人を超える公共施設に関しては、二百人収容単位につき
一人の人柱を必要とする。人柱には死刑囚をあてること。  ....
 日の暮れ早い
 夕ご飯のテーブルに今夜は
 旅先で買った青い陶器の深皿を
 出してみる

 そこへ絹ごし豆腐を半丁のせたら
 白い孤島のようにみえて
 潮風と打ち寄せる波が茫漠とひ ....
{引用= グラフ化される こころのなか
 それは まるで心電図のよう

 きのうであったものが 季節の符号に置き換えられてゆく
  ひと、おしながされてゆく
 ぼくはしあわせでした
 遠い ....
〈リピート、Endless〉

脳髄に細かく足踏みしながら
噛み砕く如く思考力動のステップ、
影踏み影踏まれ刻み込まれる木霊の
此処に至れば何れ全て識ることになると
瞑目意識の視界にもう終 ....
太陽と月に今日も見張られながら
24つに区切った計画を遂行していく

もう3日前の願い事なんて忘れてるのに
あの時の君の言葉だけは丁寧に保管されている

欲しい手がかりと残したい証拠が揃わ ....
 もっと上手に絵を描きたい

 夏休みの宿題に取り組んだこと

 頭の中で完成している絵日記が

 所在不明で消えていく

 次の日もまた次の日も

 浮かんでくる影像を描写で ....
(じゅるりと甘い豊水梨
まだ食べさせられていない
疲れこんで放心
ひととおり過ぎてペタと座り込む)
 
一人で悠悠と横たわりながら耐える
くらしと
半生を捨ててあまい缶詰の汁に
溺れる ....
 
Curly and honey blond from his mom’s side,
Black eyes from my side,
He looks so gorgeous unde ....
 よく冷えた梨が好き
 隣席のあなたがそう言ったから
 出勤前に、この梨を剥く
 
 指先を滴るまろやかな甘い汁
 一切れつまみ食いしてる間に
 時計の針が進んでしまう
 あわてて梨 ....
樹々のささめき
秋のまなざし
土の殻を脱いで
風鈴と戯れる
あの風のよう
出奔し
残り香をたぐる
民族という幻想の
ゲル状の遺跡を渡る
無造作に繊細に
ごぜの指先の
せつなの逡巡 ....
まるで涙の川ね
 ルイ、リバー

わたしの胸に、
水音がせせらぐ

白い河原と、
仄かなことばが残した
透明な軌跡

ひとり、
揺らめく水に姿を映し、
零した、
 哀しみの、 ....
「逢う」と「会う」の違いが
分かりますか

「夢」と「現」の境目が
見えますか

埋火のような想いはどうやって消したら
よいのでしょうか

叶わぬ願いを此処に置いて行っては
い ....
北国ではもうほとんど涼しい。秋の陽。こどもたちのみずあそび。さきっぽを踏んづけて、長い青いホースにはとても小さな小さな穴がいくつも開いていて、そこからとても細い細いやや霧状の水が勢いよく飛び出してきて .... 妹とふたり
霧雨のシンフォニーホール

舞台の上はふたり
セピア色の照明に浮かび上がる

息を吸うたび
音が全身に満たされる

長く透き通る高音の波が
眉間を通過し
思わず目 ....
 銀河騎士隆盛記 零の執筆を始めたのは、去年の3月頃だった。こんなストーリーの映画があると良いのにと思って、頭に思い浮かんだシーンを、映画のあらすじに毛が生えたような拙い文章を書いて、その続きを、なろ .... 白銀なる
柔らかな耀き放ち
天空の
まん真ん中、
真ん丸に縁取り
幾つもの
歳月を踏み響かせる

御前、この地に人を繋ぎ留め
いくいくの果て宙へと解き放つ 、

陽に身を預けたあ ....
他人(ひと)のことを
悪く言うのは
言った自分も
傷つけてしまう
それでも言うか?



 ※ 五行歌とは、五行で書く 詩歌のことです。
了にもつと空筈だから
仕方なく数字の
られつでしたねローマ文字

きみとぼくと神とそうじゃない
者たちは異教徒だから
誰もが崇めるのは
なんだかんだ化学だったの
今も昔も現在も
ただ ....
女優は
お笑い

強いは
弱い

イカれは
まともなり

普通は
病んでる

私、モデルなんです
監督
監督じゃなくて上層だから

今日は
日曜日だから
月曜日です ....
忘れていませんか
と自分に問う私を
失われた記憶の空は
いつまでも青く
青く広がっている

絶対的に 失われた存在は
二度とここに戻って来ない
これでいいんだ
と自分に言い聞かせる私 ....
ある意味
本物だけが
残る
残った存在を
大事にしよう



 ※ 五行歌とは、五行で書く 詩歌のことです。
葉群れの揺れる
風吹かずして
緑葉の群れ揺れ

ゆうらゆうら 
ゆうらゆら

眠りながら夢見ながら
いつしか目醒めながら
意識に至り思考して
葉群れの揺れ見入りつ
思考の目の己を ....
どんなに断ち切られたって
生え出てくるものが在る、それっ!
過ぎゆくものの根っこを眼差す

今を生きるに全ての日々が凝縮され
全ての日々に今を生きるが凝縮され

あらわれ或る朝の
鮮や ....
この街から
本当の暗闇が消えて
どれほどの時間が
過ぎ去ったのだろう

街の暗闇から追われた
人ではない者達は
やがて人の内の暗闇に
棲みつくようになった

今宵

宴の余韻を ....
わたしが森でじとじとになっていたとき
ショコラウサギのおかあさんが
やさしくガーゼで顔をふいてくれた
ホームのベンチにひとり座って
走り去る夜汽車を見送っているだけでは
ありえない出来事だっ ....
たぶん失望されたと思い
失望された方がいい

元々そんなデカいものではないので

ダメな奴だと思われてれば
イヤな仕事も回ってこない

これ、至高

ダメな人たちが、好きなんだ
 ....
海さんのおすすめリスト(2982)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
こころのかける____涙の一滴(ひとしずく)- 洗貝新自由詩5*25-9-9
Nothing_is還って逝く- ひだかた ...自由詩625-9-8
詩壇における「籠モル化」とは何か_―_閉鎖性がもたらす評価の ...- atsuchan69散文(批評 ...13+*25-9-8
霧子の朝に__夜の変貌- 洗貝新自由詩8*25-9-8
図書館の掟。- 田中宏輔自由詩11+*25-9-8
冷奴- リリー自由詩18*25-9-8
9月の朝- ryinx自由詩1425-9-8
思考待望- ひだかた ...自由詩4*25-9-7
手がかり- 自画自計自由詩3*25-9-7
思い出を絵日記に- 佐白光自由詩6*25-9-7
旅がまたはじまる- 唐草フウ自由詩14*25-9-7
混血- 月乃 猫自由詩10*25-9-6
- リリー自由詩16*25-9-6
彼女のゼリービーンズ- ただのみ ...自由詩12*25-9-6
ルイ、リバー- atsuchan69自由詩19*25-9-6
逢坂(おうさか)- 夏井椋也自由詩10*25-9-6
ちいさい夏- 本田憲嵩自由詩1725-9-6
響き- 花野誉自由詩14*25-9-6
クレクレ星人の独り言「今後の展望」13- ジム・プ ...散文(批評 ...5*25-9-6
満ちる月下(改訂)- ひだかた ...自由詩7*25-9-5
※五行歌「他人(ひと)のことを_悪く言うのは」- こしごえ自由詩11*25-9-5
きまりさがり上がり- カッラー自由詩3*25-9-5
ずれとらん- カッラー自由詩225-9-5
送り火- こしごえ自由詩8*25-9-4
※五行歌「本物だけが_残る」- こしごえ自由詩3*25-9-4
伝播(改訂)- ひだかた ...自由詩425-9-4
せいっあっ- ひだかた ...自由詩425-9-3
暗闇坂(くらやみざか)- 夏井椋也自由詩7*25-9-3
そっと_だいじに_二篇- 唐草フウ自由詩12*25-9-3
ギャロップ- りゅうさ ...自由詩5*25-9-3

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