一、 娘は 見目麗しく
    寒さの夜さえ
    せつなく 手を伸ばし 
    家の近くの男たちを徘徊させる

一、 化粧気など 少しもないけれど、
    美しく それはき ....
憂い、哀しみ、懐かしさ
浮き上がるエメラルドグリーン
夕陽の沈み陥没する西の空に
美しき慈しみの色彩明け広がり
憂う哀しみ強き意志の懐かしみ



意識があるとは如何なること
脈打つ ....
私:ケントギルバート著作「儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇」を読みました。
孔子は子が親のために嘘をつくことを美徳と説き、それが拡大解釈されて中国や韓国では家族愛のために他所の人達に嘘をついても ....
鈴の音鳴る鳴る
後頭部 、
いつの間にか
シャンシャンシャン
知らず知らずに明るむ意識
自らの影踏み自らを拡げ
光と色の織りなす海
音響木霊し絶え間なく

生まれて死んでまた生まれ
 ....
カランの曲線、             月光のカーブ、
約束の柔らかさ、               角質のとれた張り紙
絡み合うタッセル  
   ....
夢のなかで喋りすぎて
目覚めた朝の喉は
砂漠の楽器

おはようの声は
なににも震わせず
深い秋の空気に溶けていくだけ

あたりまえのような朝が(声が)
あたりまえに訪れるわけではない ....
多くのミスリードがあったことは
たしかだろう

多くのミストリートがあったことも
たしかだろう

腹を切る覚悟はできたか
おまえの罪を数えろ

まぁ待てと
話せばわかると

言 ....
踏切で通過を待つ献立の色は
徐々に透明を重ねて
温かい食べ物が相応しい
そう思うと
環状線の列車が織りなす風が
調味料の先の方まで伸び
わたしもまた誰かの
呟きのようなものだった ....
僕が惹かれていく人を僕は分かる
この心とは長い付き合いだから

憧れを追う人に僕は憧れてしまう
間違いない、磁石くらいの正確さで

13枚のカードを差し出されて
ジョーカーを撫でる指 ....
 そのときマルティンはブルーノが言ったことを思いだした、自分はまったく正真正銘ひとりぽっちだと思い込んでいる人間を見るのはどんなときでも恐ろしいことだ、なぜなら、そんな男にはどこか悲劇的なところが、神 .... 白鷺の伸びやか宙空滑走し
冠雪耀く富士の遥かな地平
見えるもの追い逃さず
眼差す視界の眩めきゆらら

見えないものすら今、見えるものと
つまんなぃ

僕の中の
いつの日かの
彼女は
いつの日か
言っていた

つまんなぃよ

僕ら
繋がっていたんだね
あ、ヒトラー
俺からしたら
チャップリンなんだが

つ ....
仕事をしくじった

あれだけ丁寧にやっていたのに
しくじった
心苦しさが胸を重くする

このオモリを抱えるのは
なかなか無いことなので
自分を観察することにした



当日  ....
梅雨明けて天井青き病床の思い出の空眩いばかり

ご苦労様言えず今日も取りに行き筆名沁みる水曜朝刊

エプロンの空色想う亡き父の得意料理はビーフステーキ

何事も悲しみばかりの日々の中夏空の ....
温度のフチをずっとなぞっていた
ずっとなぞっていた
融解寸前の檸檬に
掌を差し出して
低音火傷の感触
楽しんだ
液晶

ずっと歌っていた
歌っていた
美しい花をくるんだ
新聞紙に ....
どんなにか温めても

言葉は言葉でしかない

卵とは違う

何も孵らないよ

書ける人はペンと紙を

かけない私はワードを使って

今日も今も温めながら

本当に求めるもの ....
人に棲みつく悪の夜夢の響
同仕様もない重しと成りて
決して過ぎ去らない恐怖
他人の助け最早在り得ず
もうとっくのとうにして
絶望に絶望し諦め切り 

尚も瞑目ノ内に いざや
何とも懐か ....
奥域の意識の最果て
醸し出す
この私である
のなら 、

意識のわたしの中に
入っていけない
から とても苦しい痛い
苦痛なのです、 
何れ
わたしが遺体となるを
見届けながらも ....
窓の外には
まだ黄緑のイチョウ
西日に照らされて キラキラ光る

その光を受け
陰影をまとい輝く
窓辺に並べられた白い陶器たち

ほとんど目が見えなくても
こんな繊細な作品を生み ....
北東の風強い中
つかの間の憩いに出逢う
てらてらとした羽根のついた赤唐辛子
影に貼り付いているルビーの小枝
手を伸ばせばほどけていく
振り返れない、振り返らない
寄り道してくれてありがとう ....
哀しみに崩れ落ち
生きながら麻痺し
尚も未定形の想い
抱え込み育みながら
日々の金勘定忘れず
七色に走る霊の打刻
行使する肉身鍛えつ
夜陰に至り病発作

意識溶解しかかる
上唇に木 ....
久しぶりの神戸
妹と二人で往く

生田神社は朝から多くの参拝者
ほっそり引き締まった狛犬を眺め
お詣りしてから坂を上る

異人館通りを右に曲がって
ハンター坂を横切り
賑わう北野 ....
人魚姫対岸を見て泣いている男女二つの影の七夕

地球では雨が降っても宙は 晴れ人魚の思いと裏腹に晴れ

織姫がもどる頃には泡となり人魚は永遠の1年の旅

自転車をこぎ忘れゆく日常の都会の暮 ....
綿毛、その種、
ほとんど重さのない、
雪のしたの土のなかでも、春へと耐えしのぶ、
石ではない、ちいさな有機の礎、
晩秋のくもり空の下、
とてもめずらしい、
綿毛のタンポポが、白い球体のまま ....
上弦の月 、
膨らみ帯びつ
円周描く折まで
見えるもの観入り

住む庵の翳り始め
絶えず内に雨降り頻り
濡れそぼり崩れ続け
地に 砕かれる時 

煌々と満月 、
陽の光受け取り
 ....
しろいノートに
さびしさを
書きつけてゆく
ちいさな
ほほ笑みの気配

忘れた喜びに
さようならと またねを
贈る
ささやかな
手のひらの温度

青空へ 千切れる

風に ....
逝く春を巻き戻したし蕾まで

言葉など信じられない風景は嘘を吐けない例えば樹海

新しい友への便り携えてポストへ急ぐ心素足で

初夏の君の窓には今何が

原宿を歩く私を占うと『甘え足り ....
散開していく意識の束
思考も感情も意志も
ばらばらばららと
死の宴に焚べられ
さようならさよなら
嫌いも好きも私事執着
皆ぃんな何時か諦められる迄 、

雨の降り続く 容赦なく降り続く ....
万霊節の夜
 名残りの夏の 季節の扉をしめる今宵
 ここはいずこも
 森の精霊の異形の獣たちに
 あふれ
 さまよう


 Trick or treat
  Trick or t ....
あめ色のクモの子、
尽きることがいちはやく約束された、
はかない太陽の子、
古い階段の手すりに金色の糸を垂らして、
もうほとんど冬にちかい、
まばゆい晩秋の陽に透けて、
とてもちいさくかが ....
海さんのおすすめリスト(2971)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
むすめ自慢- 月乃 猫自由詩12*25-11-8
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万霊節の夜- 月乃 猫自由詩13*25-11-1
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