散歩日和さ
  埃が光ってる

    ── never young beach






夏きざし隣街まで散歩して

挨拶に日傘を上ぐる日和かな

話しかけやすさうな ....
 長男の叔父が相続して売却されるまで
 二十五年間空き家だった
 母の実家

 大きな日本家屋の庭で
 剪定されない樹木と荒畑
 雑草の茂る一角に、水仙が
 亡くなった祖母を忘れじと香る ....
蒔かれるときは朽ちるものでも、朽ちないものに復活し、
蒔かれる時には卑しいものでも、輝かしいものに復活し、
蒔かれる時には弱いものでも、力強いものに復活するのです。
つまり、自然の命の体が蒔かれ ....
廊下は走るな!
と 、
廊下を走りながら云って居る、
人の無数無数次々と
今日も、何処かで飛行機は堕ち
何百人もの死者の一遍に

 けれども、

廊下は走るな!
と 、
廊下を走 ....
葵 奏楽の舌

かぎりない飴がふる

子どもたちは、慶びにそらのむこうの店(てん)をあおぐ

大人たちは、亜麻色それを 輝石とよんだ

化体それをひとつほおばり

まちがい ....
白い砂浜に打ち上げられた私の骨はどこへいった
涙の塩と苦みとが私を溶かして波間に漂う沫となる
瞳に映る最期の夢は果てしなく透き通る私の髓液の奏でる唄
煽られて根拠のない嘘を真実だと信じ込んで
若者は古惚けたpantsのポケットに手を突っ込む
イヤフォンを両耳に突っ込んだまま
爆音で自分だけが好きな音楽を聴いている

彼の遥か真上を横切る白 ....
そよ風で編まれた
風の言葉に
連れられて
私の耳は進んでゆく
行く先は分からないまま
雑音混じりに
聞こえる
ここから
静かに静止する
最後まで
たとえ無様な最期であっても
「あ ....
 朝、目が覚めたら、自分のあそこんところで、もぞもぞもぞもぞ動くものがあった。寝たまま、頭だけ起こして目をやると、タオルケットの下で、くねくねくねくね踊りまわるものがあった。まるであのシーツをかぶ .... 生き物として残り時間はもうそう多くない
やっかいなのはいつまで、なのかは誰にもわからないこと
いっそ自分で決めてしまえば楽になるのかしら

喫茶店でクリームソーダを飲みながら
思い出を誰かに ....
遥かな静かさの声に
耳を傾けてみれば

自らが今に在ること、

過去からの行為
今生を貫き頭部へ
滲み拡がり幾重にも 

未来未知へ棚引き入りつ、

静かさの声の尚も遥か
此処 ....
祝いの誕生日

庭に切り殺した 美しい植物をあげる

3歳児の顔で 姉は

うさぎの顔のついたスリッパの方がよいと 駄々をこねる

それは、植物よりも利便性が高いから

それは ....
 花は見たい人のために
   いつでも存在する。

      ──アンリ・マティス








屋上に猫駆けあがり夏の空

撃ち合ひに父も子もなし水鉄砲

水鉄砲 ....
洗濯機のとなりで
展覧会があった
淡い色だった
人々が行儀よく
並んでいた
わたしも会場に
入りたかったけれど
チケットを
衣服と一緒に
洗濯してしまった
昨夜折った笹舟を ....
初夏はまだ始まったばかりだというのに、早生まれのトンボがもう死んでいる、アスファルトの上にその細い細い機体を傾けて、まだ生きていたかった、みたいに、そのうすいガラスのような透明な羽を、そよ風にかすかに .... くすりと笑う君の
世界はとっくに
喪失されていたんだね、
気付かずにいた僕を置いて
くすりくっすり ひっそりと
剥き出し硝子窓を震わせ続け
余りに露骨なままそのままに
外界に曝され野晒し ....
(また降りそうになってきよった)



泥酔状態で唄う桜坂 音痴でふざけすぎるけど
黒いネクタイと白いワイシャツが いつもより艶っぽかった
「泣きそうになったわ」と あとで口にした
その ....
昨日から怒っていた

珍しく怒りが収まらなかった

なので

タロット占いに行った

占師の見立て通りの三ヶ月間だったことが

背中を押した



占いへ行ったきっかけ ....
若くなるためなら死んでもいい
そういうことですか?

先生、それは言葉の綾ですよ

健康のためなら死んでもいい
そういう人が多くてね
僕らの処方次第では
体調は良くなるが死に近づく
 ....
 地上のある一部の上を
 浮遊しているシジミチョウ
 少し伸びている青芝には
 いちめんの陽射し

 こめかみを撫でる風と
 こうしていま、私はひとりで
 ビルの壁際に沿った歩道を歩き
 ....
ーーーー
ーーーー
 ーーーー 五線譜は要らない


''''
,,,,/,/,/,/
,/,/,/,/,/,/,/,/=    ※ ,/ ....
どろんと下弦の月、
黄白の輝き放ち
この真夜中に 死に絶えゆく
無数枝分かれしたイノチ達
息の絶え絶えを
見守る威容異様 、
それぞれの抱える過去
何を知ろうか 否、全て識る

囲う ....
 「この靴みて!」
 靴底の端が切れてパカッと割れた状態になっている
 スニーカーを私へ差し出して
 「朝は、こんなんになってなかったわ」 
 悪戯だと思い込み反応をさぐる様な彼女の目付き
 ....
 神罰が怖いので前のエッセーは没にしました。
 色々、すったもんだしたが、この頃感じていた、左派というか全体主義者勢力の背後に膿のように溜まっている虚無から発する、マイナスの波動のプレッシャーを ....
自分の人生が映画だったら
まだ半分もいってない

なのに席を立って
映画館の外に出ていきたい

ポップコーンもジュースも
買ったのに食べても美味しくない

見てるのは自分だけ
時々 ....
誰もいない 僕がいる
僕がいない 誰かいる
耳を塞いでも
声が聞こえる
音はしないのに

裸足で駆けだした長靴のそこから
見よう見真似でメモリアル
ごきげんよう
逆さまの空から
 ....
「 新月の夜 」

存在さえも不確かにする 霧が降る

新月とつめたい星の光、みすぼらしいデッキの長椅子のしたに

小さな命が産み落とされる 

白黒タキシードのハチワレと 闇色のクロ ....
 
 ふりむくな ふりむくな
    うしろには夢がない

          ── 寺山修司







紫陽花や今日も明日も通る道 

紫陽花や毎日通るこの家も

 ....
脳髄に
絶えず影踏みしつつ
自らを貫くもの、

この私と云う意識の
舞台にて
その生動スル想い
響キ聴く

過ぎゆくものノその根音 、

残響させては

絶えず絶えず逃れるも ....
信州で得たお金で

京都に戻った

ほぼ行方不明は継続中

ある日 清掃車に 

乗っているバイクごと撥ねられた

気を失ったのは人生初

目を開けると

周りに人の足 ....
海さんのおすすめリスト(2397)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
散歩日和- 森田拓也俳句11*25-6-24
空き家- リリー自由詩11*25-6-24
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買い物- たもつ自由詩15*25-6-22
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霊の汀- ひだかた ...自由詩8*25-6-21
マツリアト- 唐草フウ自由詩12*25-6-21
タロット占い- 花野誉自由詩8*25-6-21
若くなりたい病- イオン自由詩2*25-6-21
蜆蝶- リリー自由詩14*25-6-21
,/.脊柱閉塞,_(D.C.)- 洗貝新自由詩6*25-6-21
放下- ひだかた ...自由詩6*25-6-20
乾いたオアシス- リリー自由詩6*25-6-20
クレクレ星人の独り言「お役目」79- ジム・プ ...散文(批評 ...1*25-6-20
駄作では終わらない- sonano自由詩6*25-6-20
フェルマータ_《異名同音]_》- 洗貝新自由詩8*25-6-20
新月の夜- 月乃 猫自由詩7*25-6-20
小さな夏の手紙- 森田拓也俳句13*25-6-20
夜想、ヴァーク- ひだかた ...自由詩725-6-19
初めての記憶喪失- 花野誉自由詩9*25-6-19

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