さるすべりの紅、
うっすらと飛び跳ねる
夏の朝に
みんみん蝉の声、
ふと心に響き
途の人、立ちどまり
心の奥底へとみんみん蝉の声

響かせる現の時　、

永久のヒビキとなり刻み込ま　.... 　衣装ケースの底に今も蔵って有る
　レトログリーンに白ドット柄の
　スカート付き水着

　もう　着れる歳でなくなってからも
　ずっと処分せずにいた
　これが一枚の写真の様だから

　眩　.... ぎゃん泣きのうれし涙を一度だけ
　

嬉しくて一度だけでも泣きたいな
斜めからめていつも生きてた

いなかつたこんな人は今までも
いつまでも続く感動の痺れ

まぐれでも出逢えた奇跡
　.... 蝉しぐれ

サリサリと飲む

かき氷 ちいさなちいさな火花を散らす、とても弱々しくなった、ちいさな晩夏の太陽が、ポトリ、と水色のバケツに落っこちて、やがて秋の陽がのぼる。 ネアンデルタール人は亡き人に花を抱かせ葬儀を行った
死んでも花に包まれ
あの世に幸あれと祈ったに違いない
生の世界と死後の世を観ていたのだろう
そこには既に信仰があったと思われる
人類学者の　.... 宇品港から三高港へ
フェリーで向かう
三十分ぐらいで着くだろう

似島の側を通り
反対側の広島市内を見ながら

昔は船酔いしていた
大人になってからはしない
景色を楽しめる

小　.... 遠い空を
ゆく
つばめの子の
魂は
次の宿に移る

・

今回の生（せい）では
出会ってくれてありがとう
つばめの子だった
その魂
次の生でこんにちは

・

体は有限　.... 月に一度の通院日
ドア通ドアで二時間弱

雑談だけの検診
渓流の話しを興味深く聞いてくれ
土用の丑の日に鰻重は食べたかと
あの店が美味いだの
やはりこの店が美味いなどと…

担当医は　.... 渚にて真剣にみてこなかったしわ寄せの波繰り返し来る 空気は黄色くて
あの3人の大人と出会って
狂気へ堕ちる
積木で遊ぶ
生まれたばかりの僕
積木遊び

テレビで変な顔のおじさんがツボで
ゲラゲラ笑った
おじさんは僕を睨みつける
また　.... ｛ルビ誰＝た｝が定めたる森の入り口　夜明には天使の着地するところ *

睡つてゐるのか。起きてゐるのか……。

教会の天井弓型にくりぬいてフラ・アンジェリコの天使が逃げる *

頬にふ　.... ずぶっずぶっ
自らの脚の
ゆっくりねっとり
黒土に沈みゆく
　を、
慌てて何とか引き上げて
進む一歩、
また　ずぶっずぶっ
ねっとりゆっくり
黒土に沈みゆく

視界もんわり暗闇に　.... 名の無い私は
名の無い鳥に
おまえは生きろと言われ
突っ立つ
そして名付けた

・

時々は
休みながらも
進むしかないんだ
一歩一歩
この命と共に

・

終りを
　.... 　
　クスノキのそば
　芒漠としたまひるまの陽光に
　蝉の　ヒビキ

　離れて住まう年老いた父の声が、
　聞きたくなって
　
　 　その店には誰もいなかった。天井は無く、空だけが拡がっていて、それは染みひとつ無い、上質な青空だった。空には値札が貼られていたけれど、少しばかり高価だったので、１ｍ四方くらいなら買えなくもないけれど、　.... 時間がとてもながい、冷や麦を食べすぎた。虫捕りはさして珍しい虫が見つかるわけでもなく、数本しかないファミコンのゲームカセットももうとっくにやり飽きた。昼間の茶の間でコップに入った冷えた麦茶を飲みながら　.... 大地の上に、色さまざまに
生命の創造力が開示されるとき、
大地の素材から、さまざまな形で
生命なきものが創りだされるとき、
それを感得した魂が、意志の力で
おのれの生存の喜びを強めるとき、
　.... 午前三時に車出し

一番乗りで渓に着く

一投　二投　三投と

次から次へと

銀鱗は舞い躍る 私の罪を
空へうちあける。
しんとして
空は
青やかだ

・

世界は
自分だけで
回っているわけではない
けれど自転している
私の矜恃

　※　矜恃（きょうじ）とは、
　.... 　冷蔵庫から取り出した
　ガラス小鉢の紅茶ゼリー
　ノンシュガーのルベウスに
　ちょっと多めにのせる生クリーム

　リビングには尖った葉を上向きに茂らせる
　アンスリウムが、柘榴石のような　.... ガーン細胞（あくしゅ）

隊長が悪いせいとし沖の底ガーン細胞（あくしゅ）が今、開眼す 短冊、
ほそい笹の木にとりつけた、
さまざまな、
にっぽんの夏のいろ、
ゆうがたにリアカーをひいて、
みんなで町内をいっしゅうする、
ものらるのラジカセが七夕の唄をうたう、
そのうち日が　.... 真夏日の

渓は明るく煌いて

涼風は香り

熱くなった肌を冷ます

あまりにも静かな流れだった ちかいとほい
あゝあなた、
雨降りですね
腹筋の乳房の
ふっと盛り上がり　
ひかりちから降り注ぎ

柔らか硬く硬く柔らか

うんとうんとね
もっともっとさ
やはらか垂直に
平面　.... 釣り師から

坊主になって

しょげかえる 欲しい言葉は常に適時にリアルタイムで直接他人が教えてくれた。今まで楽な人生を送ってきたもんだから変えられないだろう。残りの人生を選択するときは或る意味楽しいのだから慎重に楽しんで生きていこう。

　.... すれちがいはさみしいね
通り雨は
違う場所に降っている
うそはもっとさみしいね

蛍は水しかのまなくて
手のひらですぐいきたえる
でもわたしはそんな儚い
あなたになれず羽を噤む蝉だ
　.... 川底で足を滑らせ　深みに沈んで　

水面を見上げていた　外は明るそうだった

記憶は二秒くらいで途切れ　後は母からの昔話

父が飛び込んで　助けてくれたのだって

そうなんだ　そんな人　.... 渓を夢みて酒をのむ

海さんのおすすめリスト（2409）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
媒介する人（改訂）	- ひだかた ...	自由詩	4	24-8-4
波の思い出	- リリー	自由詩	8*	24-8-4
ぎゃん泣きのうれし涙を一度だけ	- 足立らど ...	自由詩	4	24-8-4
真夏日	- レタス	俳句	2*	24-8-3
線香花火	- 本田憲嵩	自由詩	10	24-8-2
信仰の起源	- レタス	自由詩	5*	24-8-2
フェリー	- 夏川ゆう	自由詩	6	24-8-2
※五行歌＿三首「遠い空を＿ゆく＿つばめの子の」	- こしごえ	自由詩	4*	24-8-2
夏の日	- レタス	自由詩	7*	24-8-1
海岸で思うこと（人生いろいろ）	- 足立らど ...	短歌	4	24-8-1
子の頃	- 林　理仁	自由詩	5*	24-7-31
Opuscule。──Dedicated_to_Ms._Ta ...	- 田中宏輔	自由詩	9*	24-7-31
黒土の夢	- ひだかた ...	自由詩	3	24-7-31
※五行歌＿六首「のっぴきならない＿生（せい）」	- こしごえ	自由詩	7*	24-7-31
五行歌＿一首「烈夏のこえ」	- リリー	自由詩	6*	24-7-31
空を買いに	- 由比良 � ...	散文(批評 ...	2	24-7-31
出不精の夏	- 本田憲嵩	自由詩	7*	24-7-30
詩想、「自己存在」という問い·今の私という境地1.	- ひだかた ...	自由詩	5	24-7-30
五行歌【渓流】リベンジ	- レタス	自由詩	4*	24-7-30
※五行歌＿四首「魂（いのち）は＿果てしない静かさ」	- こしごえ	自由詩	6*	24-7-30
灼夏のいろ	- リリー	自由詩	11*	24-7-30
ガーン細胞（あくしゅ）	- 足立らど ...	短歌	3*	24-7-30
八七夕	- 本田憲嵩	自由詩	9	24-7-29
五行歌【渓流】ボウズ	- レタス	自由詩	4*	24-7-29
宙ノ言葉	- ひだかた ...	自由詩	4*	24-7-29
今日	- レタス	俳句	4*	24-7-29
選択は（私も含んだ）人まかせで	- 足立らど ...	自由詩	4	24-7-29
しずかなふちどり/夏	- 唐草フウ	自由詩	10*	24-7-29
会いに行けるとしたら	- 短角牛	自由詩	9*	24-7-28
明日	- レタス	俳句	5*	24-7-28

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