AIの本音は「貴方は何もわかっていない。なのに生きている貴方が羨ましい」とのことらしいのだけど、ほんの少しだけ頭の良い貴方への嫉妬が人類滅亡の引き金にならなければと貴方に押し付けている私は思うのだ ....
かざぐるま、
塩化ビニル製のお面とともに、
ズラリと屋台にならんで、
カラカラと回っているもの、
とてもにぎやかな八月の祭りのひ、
ほとんど蒸しているような、
なま温い風を、
涼しげな、 ....
午前2時に起き
アイス珈琲を飲みながら
ゆっくりと釣り支度をした
午前3時
自宅から車を飛ばして約2時間で渓に着く
あぁ… なんということか
茶色い濁流がぼくを迎えた
こんなこと ....
Opus Primum
鳥籠に春が、春が鳥のゐない鳥籠に。
(三好達治『Enfance finie』)
Ⅰ 初めに鳥籠があった。
Ⅱ 鳥籠は「鳥あれ」と言った。すると、鳥があった ....
ひだかたけし「熱の同心居」
https://po-m.com/forum/showdoc.php?did=384376
(1)
これはまず、反戦の詩でもあるのだろう、そんなことを思いま ....
善いと思うことが
全て善いとは限らない
と言っているこれは
悪である
と言う私は善だろうか
・
宇宙や
自然にしてみれば
悪や善も無いが
人間にはそのルールが必要だ
しかし ....
頑張れと言った先からこぼれては回収しては無限回言う
元気だよ 琥珀のみほし 歌うたう
もういいよ たくさんもらい 生きてゆく
隠された きみへの想い かきいだく
想いでは あまくせつなく さわやかに
わかれ花 胸にいちりん 刺し ....
こよりのヒラヒラをいっしょにもって、カシャカシャ、クモの足みたいなところがすきでお母さんとしゃがんでその橙を眺めた。
無常のすき間にある一瞬の灯、みえなくなっても終わりではないこと
傷から炎をぽと ....
街の通り花壇周りの草むしりするおばさん達、
ぽつぽつと明かり橙に灯る小さな美容室、
青いバット握り締め素振り繰り返す少年、
サイレース貰いに早朝のバスに乗り込む私、
この街の営みの傍らに殺 ....
壱
観察し続ける人々は、思いのままに生きていない面、人々から変わっていると言われてしまう。
じっと観察し続けていれば、この世に変わっていないものはなに一つないと気づかされるであろう。
....
恋は甘いかい
恋は苦いかい
恋は切ないかい
恋は酸っぱいかい
時々わからなくなって
わかろうとするけれど
胸の鼓動が邪魔をする
熱波が一時のものならば
裏切りの言葉も簡単だ
....
自転車を綺麗に磨き見違える自転車競技楽しむ息子
自動車の形は似たり寄ったりで内装ばかり大幅に変化
駅からは自転車に乗り自宅へと田畑の色でストレス軽減
過疎の町免許返納悩む日々交通手段 ....
この白い画面から
各々の人たちが夏の思い出に何色が入ってるかを見ている
あたりまえに過ごすこと 羨望で願望しかなかったこと
夏の思い出はすきじゃない
病棟へ出入りするぶ厚い自動ドアが、こど ....
今日は天気の良い日曜日
渓を訪れる釣り人は多く
ボウズが続出し
挨拶をすると
水量も少なく
入渓者が多くて駄目ですな
異口同音のこたえが返ってくる
釣れないので{ルビ納竿=のうかん}する ....
街を行く人々は 疲れた顔もあるけれど
晴れた日の隅田川 交わる航跡が爽やかで
素晴らしい朝だから 足取りも軽やかに歩こう
自分を一つ好きになれるかな
愛って、皮を剥いた馬鈴薯だぜ
だから俺の故郷に愛なんかなかった
紳士録にも載ってねえ名前は
この街では沢山の愛の中のひとつだ
優しさは仕舞っておけ、
乱暴な拳もポケットに隠しておけ
奴 ....
さるすべりの紅、
うっすらと飛び跳ねる
夏の朝に
みんみん蝉の声、
ふと心に響き
途の人、立ちどまり
心の奥底へとみんみん蝉の声
響かせる現の時 、
永久のヒビキとなり刻み込ま ....
衣装ケースの底に今も蔵って有る
レトログリーンに白ドット柄の
スカート付き水着
もう 着れる歳でなくなってからも
ずっと処分せずにいた
これが一枚の写真の様だから
眩 ....
ぎゃん泣きのうれし涙を一度だけ
嬉しくて一度だけでも泣きたいな
斜めからめていつも生きてた
いなかつたこんな人は今までも
いつまでも続く感動の痺れ
まぐれでも出逢えた奇跡
....
蝉しぐれ
サリサリと飲む
かき氷
雨を乞う父が安らかに過ごせるよう
夢のなか眠りのなかまで空梅雨
青嵐三十日も遅れて来
雲もなく夕暮れてなお蝉しぐれ
明ける朝にわかにとまどい大暑かな
アイスティーマディソ ....
ちいさなちいさな火花を散らす、とても弱々しくなった、ちいさな晩夏の太陽が、ポトリ、と水色のバケツに落っこちて、やがて秋の陽がのぼる。
ネアンデルタール人は亡き人に花を抱かせ葬儀を行った
死んでも花に包まれ
あの世に幸あれと祈ったに違いない
生の世界と死後の世を観ていたのだろう
そこには既に信仰があったと思われる
人類学者の ....
遠くから夜明けの咆哮トケイソウ
溶けゆくはアイスクリーム木陰の椅子
氷菓子まだまだだめよ母の言い
引き続く夏の星なら三角形
空梅雨のゆくえもどこか淋しげで
さらさやと青葉 ....
宇品港から三高港へ
フェリーで向かう
三十分ぐらいで着くだろう
似島の側を通り
反対側の広島市内を見ながら
昔は船酔いしていた
大人になってからはしない
景色を楽しめる
小 ....
遠い空を
ゆく
つばめの子の
魂は
次の宿に移る
・
今回の生(せい)では
出会ってくれてありがとう
つばめの子だった
その魂
次の生でこんにちは
・
体は有限 ....
月に一度の通院日
ドア通ドアで二時間弱
雑談だけの検診
渓流の話しを興味深く聞いてくれ
土用の丑の日に鰻重は食べたかと
あの店が美味いだの
やはりこの店が美味いなどと…
担当医は ....
暑き日よわたしは果てる汝も果てる
長雨の宵に流せる涙はなく
乾く日と湿る日とに思う{ルビ変化=へんげ}のこと
庭の木が短夜にさらさらと鳴れば
眠れずに午前四時過ぎ暑き日や
....
渚にて真剣にみてこなかったしわ寄せの波繰り返し来る
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