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眠り際の訪れ、
最後の最高の最古の
際の少年の少女の
囁き叫び ささやか
祟るよな呪いのよな
尊い声のヒビキヒカリ
僕の私の眼を見てと
ちゃんとしっかり
じゃないと、
耳 ....
後ろから
触手伸ばすもの
前からやって来る
前から
やって来るもの
後ろから触手伸ばし
ある物たち、語りだすと
ひとつ ひとつ 又、ひとつ
しっかりあらんと
....
砂浜に
寄せる波の
持ち上がり
なびき倒れて
ぱたんぱたん
繰り返し繰り返し
寄せる波の
持ち上がり
なびき倒れて
ぱたんぱたん
そうして
いつしか
消える砂浜
わた ....
今日に歩けば途すがら、
薄紅の花束のふんわりと
一年ぶりの新たな逢瀬、
さるすべり咲き開き
並木道進みいけば
みんみん蝉も鳴いていら
この夏に賭ける想い
正に自由闊達に
渦巻き流れ ....
人、いつか気付けば雪原に独り
何ものかに見られていると
怯え震えつふと見上げれば 、
巨大な眼差し、黄金の眼光放ち
夜陰の大空にびっしりと
定められた位置に静止しつつ
寒風の狭間に揺 ....
夕刻の残光、一伸び
響き入る旋律の揺れ
美しく優雅に寛ぎつつ
次第に消えいく感覚の現れ達
くぐもることなく鮮やかに
ゆぅん ゆぅうん ゆぅうん
上から下から前から後ろから
深く濃く ....
すっかり夏入りのこの夕刻に巻雲、真白く
色んなカタチ描き巻き拡がり伸びる
真青に沈む空の大キャンバス、
真昼の熱風も今では程よく冷め温かみ帯び
吹き流れ来てはこの身を包み込み
あゝこの世 ....
心の内しんと平静なり 、
沈み込む時間の底
あちこちで言葉投げ合う
何ものか達の声 木霊して
過去に置いて来た断絶の涯てに
支え合う宙の奥行きの只々広がり
既定の時の流れと ....
朝に夕に顔を洗う。
丁寧に洗顔フォームで
頬骨から皮膚の感触
輪郭を辿りなぞりながら
額から顎まで塗り込む如く
顔と云うもの洗いながら
己が存在を自ら実感し意識し
これが俺か、 ....
肉の死滅迄の下降線を辿っていくと
交通渋滞の苛立ちも止まってしまい
ただ私と云う不協和音醸し出す
内なる怒りこの時代の怒りと同期し
落ちていきながら窒息していきながら
確実に上昇曲線 ....
暮れなずむ夏の大空を仰ぎ見ながら
君と長く緩やかな傾斜を共有し
三鷹台の坂道を登っていった
あの時、何一つ言葉交わされなく
それぞれがそれぞれへの想い
それぞれに拡がり互いに響き来て
温も ....
揺蕩いながら打ち刻み
打ち刻みなから揺蕩い
進行する時の次第に
間延びしていき
スローモーション
あなたをわたしを別の次元へ誘う
(互いにそっぽ向きながら手だけ繋ぎ)
湧き立つ ....
全てに予め終わり織り込まれて居ると
身を以て識るが故に、初めて真に光り輝くもの
この宇宙の想い込められた肉の存在カタチの
見守り見守られ・見守られることすら無き満ち引き、
他者も自分 ....
アゲハ蝶の華麗なタッチ、
触れるか触れぬか
微妙な脚使いにて枝に留まり
優雅ゆっくり開閉する羽の艷やか
光の国から飛来しては
光の国に焦がれ咲き開く花の密吸い上げ
またその流れる如き色彩は ....
コンクリートシティ
おはよう、こんにちは、
こんばんはさ
やけに、打ち付けて来るじゃん
雨 、雨 、雨
真白き響きの骨組みだけになって
ソレハ死に近付いて居るのかい?
ソレハ ....
熱風、吹き流れ
虚しい夏の恋愛の回帰
残響の痕跡、この手に滲み
手繰り寄せられる哀しみ
カーテンも掛けられず
剥き出しガラス窓の向こう
自らを自傷し続けた貴女の
霊体の傷跡無数忍び泣 ....
白銀の孤独、満月に向かい
狭まり伸び奥まる定点
据えられ据え直す
白衣(しらころも)の人 、
誰そ 真っ青な闇に佇みて
意識、肉体依存から離脱し
感覚的物質的数理宇宙から
質的運動性弛まぬ
生命体の巨大
エーテル宇宙へ
祝祭的瞬間に移行すると
一段階上に救われる 、
落ち着き払い静まり返り浄福に浸り ....
雨打つ夜陰、
ただ寂し
他者を求め
他者現れず、
苦し 、
孤独と云うモンスターと対峙し
絶望の自分に絶望仕切りて
あゝまた自意識目醒め壊れた
あの悪夢の根源悪の
三歳 ....
終わりから眼差し
送り送られ
行き交わす合図
斜光、優しく
この地に散らばる
無数の屍照らし
すべてもう終わったこと
終わりからまた始める
始めからまた生まれ出る迄、
また再び終 ....
痩せ細っていくの
けれどもそんなの
へっちゃらで
三度三食共に納豆を
ねっちゃぐっちゃ掻き混ぜて
クソッタレと云いながら
生きていく 、
知ったことかよ
退化していく奴らのことなんて
....
土佐の海辺の村で
毎日毎夜薄暗い電灯の
野外畳の上にでんと座り
鍋に茹でられた貝という貝
爪楊枝でほじくり出し
それぞれ異なる磯ノ味覚
噛み砕き引き裂き食い喰らい
瞑黙ひたすらに味わい尽 ....
暮れ泥みに目覚めて
初夏の夕暮れ、残光に
湧き立つ薄紅の大雲
放射状に拡がり在る
眼前 、
あっちこっちと
散り散りばらばら
皆んな皆さん、
娘も息子も別れた妻も
それぞれ ....
ざらついた耳触り、
壮大なるもの
壮大と感じ取る
繊細な素直さを
育て立ち上げる
意志の息遣い 、
自分なんて大したことない
単なる思い出の集積
だからこそ
その奥処に眠り在るも ....
憂い寄りの風に誘われ
魂の呪いを麻痺させて
太古の夜の神をたどって
余韻も朝に溶けてストップ
一時永久の遊泳もストップ
資本の蹂躙と混沌の昼間
立ち止まればタチドコロ
悪夢の襲来 ....
ふきぬける
ふわっと
そよぎ
よちよち歩き
赤子のむちっと
短き両の腕に
寄り添いて
たおやか凪いで
さやか夏の朝
へっちゃむくれ
ゆえに愛しきかな
あふれ出す時の
今を追い越 ....
私のものでありながら
私のものではない想いの束
吹き抜ける風紋のカタチ、
薄日射し蟹走る浜辺の磯の香、
いつか忘却され又想起され
透徹と普き哀しみ通り過ぎる
宙宇の燃焼
映し出されな ....
しと しと しと
ざぁざぁざぁ
イッテシマッタネ
イッテシマイマシタ
しん しん しん
ざぁざぁざぁ
アシハミエタヨネ
アシハミエマシタネ
夏空来て
梅雨のお葬式、遠去かり
....
夜毎の夢に開け入る現、
ほら 一昼夜おいて昨夜の更に
鮮明に浮き立ち
私の思考生命の今に響き刻み込まれ
日々この世の側 遠くとほい此の感触、
残響し続ける大宇宙 詩想し続ける小宇 ....
蒔かれるときは朽ちるものでも、朽ちないものに復活し、
蒔かれる時には卑しいものでも、輝かしいものに復活し、
蒔かれる時には弱いものでも、力強いものに復活するのです。
つまり、自然の命の体が蒔かれ ....
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