久しぶりに
馴染みの店に
掃き寄せられた
落ち葉の面々

互いの無事を
半ば涙目で喜びつつ
とりあえずハイボールで
万感をこめて乾杯する

真っ赤に出来上がるヤツ
いつまでも ....
我と我と我あり
他者らを抑えて
生き抜くさまは
さつばつ かぁ

 
: 我と我あり。他の屈服まで終らない。良いものみたよ。ありがとうさま。
コーヒーをやめて{ルビ白湯=さゆ}にす冬の朝

小春日の電車園児に満たされて

ふくよかな大根足の{ルビ娘=こ}もいいね

その音のパリッと淋し踏み落葉

シュッとして冬のゴキブリ安楽 ....
色が褪せてしまった花びらが強く冷たい風に煽られてあっけなく散ってゆく、それはそんなに大きな花じゃなかった、それはそんなに美しい花ではなかった、それはそんなに心を掴むような花でもなかった、ただ俺の座 .... ほんのり白い{ルビ繭=まゆ}のなか

疲れた夜に横たわり

ゆっくり静かに沈みます

外界のざわめきが届かぬように

繭を編んで眠ります
ゆっくり流れ動く蒼天の冷気の
響き輝雲の純白に染め抜かれながら
この地球大地との正しき協和音を形造り
寝そべる牛の駆け抜ける獅子の飛翔する鷲の
人と共に進化する途の高ぶりを鎮め掃き清める

 ....
大根断ち白き純情現はるる

鯛焼の尾までうっすら{ルビ餡子=あんこ}かな

鯛焼屋客の多さに目が泳ぐ

鴨のんき見るぼくも又のんきかな

くるりんと体丸めて鴨潜る

{ルビ灯火=と ....
二両編成の電車を降りて
乾いた白い路を真っ直ぐに進む
いったい何処へ行くのだろう
てくてく歩いてゆくと
荒波寄せる岸壁に{ルビ聳=そび}える
古い灯台が観えてきた
ぼくは左腕に巻かれた包帯 ....
 
 十六の胸で炸裂せし「檸檬」褪せぬ果汁よ残りし種よ

 図書室で恋うちあけし{ルビ汝=な}の弾いた合唱祭のピアノ忘れじ

 「もうひとつ恋終わったの」と告げられし十七の残酷はいま ....
今宵の月光の柔らかな白銀の拡がり 、

 周辺に無数の星を散りばめ輝かせ
  不協和音の地上の呻き聴き取り
 協和音の天上へ誘う契機与え

られながらも
同仕様もないこの苦痛、
 この ....
って
どうよ!
下痢をしているわたしの部屋に
ジミーちゃんがたずねてきて
唐突に言ったの
最近
猫を尊敬するの
だって
猫って
あんなに小さくて命が短いのに
気にもとめない様子で
 ....
 白い闇が襲う
 これまで生きてきた想いが募る
 私に prestoをかけようとする
 崩れかけた斜面の沿線
 時には避けて
 時には埋めて生きてきた
 はじめて神様に祈りを捧げたの
 ....
横になればすぐにわかる
どうして今まで立っていたのだ
眠るために必要なものは、
とりあえず枕と寝床があればよい

悔しかったことや腹が立つこと
悲しいことや傷ついたこと
虫歯の痛みや腹ぺ ....
発 寒雀遊び見守る鬼瓦        拓也

 付 と、建てた大工 絵葉書もらう  らどみ
 三 絵葉書を読みつつ大工夕餉して  拓也

 四 渡る世間に良き人も知る     拓也
 五  ....
だいたいにおいて

名前はアルファベットばかり
全体的に表現すると絵文字で
笑っていたり 怒っていたり
右翼か左翼か可愛くウインク
口元から見える歯には
漢字とか
ひらがなと
 ....
秋空に 

流れる雲を

眺めては

ひとり路ゆき

涙ひまなし
自らの
肉の終わり
見切った上で
歌い書き表さぬば、

それ、タマシイの詩書き人に在らずと。
もみじ、
肩まで浸かった露天風呂からのぞむ、
さりゆく、秋の赤い夕ひが、
ひとすじの、きまぐれな寒風とともに落としていった、
いちまいの、
星のカケラ、
休憩室の掲示板に、ずらりと並んで立 ....
正しいのかもしれないけど世界が詩で構成されているとするとあまりにも不安定なので、かりそめに民主主義や資本主義があるのかもしれないと考えると安心できるし。という考え方はあなたはいかに思いますか。

 ....
街角でティッシュ渡され冬の空

この冬は{ルビ暦=こよみ}通りの寒さかな

からころと下駄を鳴らして湯ざめかな

掃く人の去りて落葉がまたひとつ

野良猫も老いの歩みや落葉道

「 ....
ぼくは斬首刑を執行された
{ルビ亡骸=なきがら}の臓物は白日のもとに晒され
医師はぼくの秘密を探ろうとした
だが 魂の在りかだけは解らなかった
真実は真実で何処にも逃げはしない
ぼくの悪行を ....
 閉じたビニール傘から飛び散る
 雨滴
 会社の広大な敷地内を車と自転車が往来する
 東の正門で守衛室に社員証を提示しても
 配属先の建屋へは延々と
 アーケードの歩道を歩き続ける
 
 ....
ゆるりと白雲の流れ、

一拍、一呼吸置き

ふと見上げたら
もう消えて

自らの意志を行使した
冬空の青だけ厳めしく

冷える人の肉身を見下ろして居る 

 仕方なく手打ちを二 ....
考えるな 感じろ
と誰かが言ったが
背中で感じても指が動かない私は
ひたすら考える

詩人のような暮らしや
詩人のような風貌を
持ち合わせていない私は
ひたすら考える

語彙の ....
 緑道の奥にある図書館に向かう

 調べものがあるわけではない

 感想文を書くわけでもない

 興味があるのは静かな空間と

 そこで本と睨めっこしている人々

 悪趣味の人 ....
白いシーツに午後の陽射しが映る
暖かなベッドに横たわり
刹那に消える夢を観た

アイス珈琲を飲みほして
虚ろな時をやり過ごそうとしても
うつら うつらと首を振る

至福はすぐそばにいっ ....
粉々に砕けた、明るい心、なにかしらのカルト。
統計学の本を読んでる時には人に好かれる。
寂しさから目を背けるための努力。
ニーチェを読む、ヒトラーのことを思いながら。
ソロモンの72柱では僕は ....
ぐりっとぐら作っちぇみせたカステラかぁー

最後まで諦めないでやり通す

絵本から飛び出す見本きほんのキ

性格は狐のごとく狡猾か

大木を心より切る如何にして
 

h ....
木枯らしの渦巻く中庭で本を読んでいた
まだ蒼い銀杏の葉がページに挟まり{ルビ栞=しおり}となって
ぼくはそのまま本を閉じた
階段を昇りきると
磨かれた長い廊下は光り輝き
影を失くした透明な人 ....
あおい青い大空がひろやか広がり
ふとよろりお爺さんが眼前を過る

あんれ、まあ 不思議なこと、
外出したとたん待ち合わせた様に

連日二日見た禿頭痩身の背の高いお爺さんが
眼前を歩むのだ ....
海さんのおすすめリスト(2406)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
落ち葉- 夏井椋也自由詩11*24-11-13
都々逸_ガトーショコラにはエスプレッソを- 足立らど ...伝統定型各 ...3*24-11-13
誰かの冬の物語- 森田拓也俳句13*24-11-13
彩の瘡蓋- ホロウ・ ...自由詩3*24-11-12
五行歌_沈黙の夜- レタス自由詩5*24-11-12
詩想、一つの途- ひだかた ...自由詩6*24-11-12
冬に唄えば- 森田拓也俳句11*24-11-11
- レタス自由詩4*24-11-11
突然短歌- 平瀬たか ...短歌8*24-11-11
詩苦、四苦、、月光。〇。(改訂)- ひだかた ...自由詩524-11-11
存在の下痢。- 田中宏輔自由詩10*24-11-11
breath_~時の鐘- アラガイ ...自由詩9*24-11-11
微睡の草原- atsuchan69自由詩14*24-11-11
「渡る世間に鬼はなし〜feat.(メイク後の)泉ピン子」らど ...- 森田拓也伝統定型各 ...6*24-11-11
クイズ- 足立らど ...散文(批評 ...324-11-10
五行歌__旅路- レタス自由詩6*24-11-10
五行歌、人性の警句- ひだかた ...自由詩4*24-11-10
冬どなり- 本田憲嵩自由詩1424-11-10
世界が詩で構成されていたとしても- 足立らど ...散文(批評 ...4*24-11-9
ノンシャラン冬日記- 森田拓也俳句10*24-11-9
解体新書- レタス自由詩6*24-11-9
赦されて__- リリー自由詩10*24-11-9
イートインでコンタクトを- ひだかた ...自由詩4*24-11-9
考える人- 夏井椋也自由詩8*24-11-9
図書館- 佐白光自由詩6*24-11-9
白日夢- レタス自由詩7*24-11-8
10番目のヤギ- 林 理仁自由詩5*24-11-8
未来から_始まる絵本_008
- 足立らど ...川柳3*24-11-8
病棟- レタス自由詩11*24-11-7
木枯らしの顔- ひだかた ...自由詩5*24-11-7

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