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秒速2m
まだ来ない夜明け

一日ごとに
増えていく知識

一秒ごとに
尽きていく命

得たものはいつでも
失ったものに釣り合って
途方に暮れる

秒速2m
夜明けが追い越 ....
天使たちが急ピッチでクレーム処理に追われている

みんな気付き始めたのだ
鉄格子の向こう側の魅力に
この
干からびたミミズにさえあった
命が

わたしには
ない
冬休みが終わると
みんなお金持ちになっていた

ぼくは仲間外れ

なんでおじさんもおばさんも
いとこもいないの?

わけを聞いても
よくわからないけど

おじいちゃんおばあちゃん ....
こんな寒い夜だから
いつまでもここにいよう

(非常の際は、ここを破って
 隣戸へ避難してください)

自分の不本意を私にぶつけて
ここに閉じ込めた母

あの時見た一等星は
今日も ....
追い求めた末に手に入れたのは
後悔だけで
似たような形状の夢たちは
いびつに微笑んでいる

見知らぬ道の桜吹雪

励ましのつもりでも
わたしには冷やかしである

咳払い一つで世界が ....
地球とは叡智を究め滅ぶ星
今日も最期の夢を見ている
午前九時
輝度は安定

明るい窓際だから
素直な態度で
見え透いた嘘をつこう

(大丈夫、もう許したから。)

明日は約束の日
恨みを隠して
花はきっと咲かない

雲一つ足り ....
深夜
歯ぎしりの隙間で生まれた妖精が
空気清浄機に吸い込まれた


部屋全域に稀釈されたそれは
朝の炊事により換気される


空気中の排気ガスは
確実に基準値を下回っている
 ....
電飾が外された夜に
一層輝くイルミネーションが
虚実入り混じる世界に
一つの答えを教える

冷えきった世界を精一杯に彩り
幸福を志した夜は過去のこと

暖色の光に温められたつぼみは
 ....
空が握手をした
昼と夜の歴史的和解

世界が呼吸を始めたのは
忘れ物を思い出した君が
今笑ったから

天候曇り
雲量は十

尊重すべき
涙を踏みとどまる自由

もう一人で大丈 ....
野良猫のおもちゃになった死んだ蝉

プライドと右クリックが死んだ夜

謳歌する自殺の道をゆるやかに

生も死も遠ざけていくAとI

今日の夜アゲハになって死ぬ蛹

死んでから蘇りだ ....
神社から秋の音色が聞こえます
夜は長くなりました

あきらめのつかない一匹の蝉が
私に罪をなすりつけてくる

(ちらつく蛍光灯のせいだよ)
(私にはなおせないよ)

私たちは今日から ....
夕焼けの君は泣いていた
何が悲しくて?何に心打たれて?

夕焼けの君は震えていた
何が恐くて?何が悔しくて?

夕焼けの君は涙を浮かべてこう言った
「もう大丈夫」

夕焼けの君を見て ....
何匹や尽きるまで鳴く蝉の声

得意気にスタッカートでカラス鳴く

渓谷や湧水足りず鴨歩く

やさしさは沁みる消毒液の中

おひたしやほうれんそうの思うつぼ

帰り道たまやとぽつり遠 ....
涙もなく泣く人々の群れ

行くあてのない涙は居場所を探して
ことのはに滲んだ

ことのはに滲んだ涙は
猛暑となった
猛暑は炎を伴い
魂は枯れた

ことのはに滲んだ涙は
驟雨となっ ....
あぁ
世界は
なんという粒子の細かさ

無数の感情が
一生をかけて
行く宛てを探している

今日も私に届いた粒子を
醜いと思う私が憎い

悲しみだけの自嘲
恐怖を携えた挨拶
 ....
こたきひろしさんのTwoRiversさんおすすめリスト(17)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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2021年7月の革命- TwoRivers自由詩6*21-7-23
精神的過渡期の備忘録- TwoRivers自由詩6*21-7-11
いとこ- TwoRivers自由詩9*21-6-13
ベランダ- TwoRivers自由詩7*21-4-5
春霞- TwoRivers自由詩8*21-4-4
地球- TwoRivers短歌4*21-3-21
植木鉢- TwoRivers自由詩5*20-4-5
歯ぎしり- TwoRivers自由詩4*20-3-28
三月のイルミネーション- TwoRivers自由詩8*20-2-29
曇天の星- TwoRivers自由詩9*20-1-12
生死- TwoRivers川柳1*19-9-6
気配- TwoRivers自由詩2*19-9-5
夕焼けと僕- TwoRivers自由詩3*19-9-2
短い夏休み- TwoRivers川柳3*19-8-24
ことのは- TwoRivers自由詩4*19-6-19
粒子- TwoRivers自由詩219-6-2

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