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その木製の寝台はきっと
幾度もさびしい月夜と寒波を迎えつづけて来たがゆえ
あの月の桂と同様のものに変質してしまったに違いありません
その柔かな布団はとうとう彼女の豊かな乳房となって
ぼくという ....
青年もまた樹木です あるいは
月面に向けられたロケットとでもいうのでしょうか
まだ鮭のように勢いよく放つまえのそれを
湿気った寝具のなかで
もうすでに捧げています
その体幹 ....
こたきひろしさんの本田憲嵩さんおすすめリスト
(2)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
垂乳根の月
-
本田憲嵩
自由詩
7
18-11-28
月精
-
本田憲嵩
自由詩
3
18-11-2
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