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{引用=鳶}
暮れかけの空
トンビたちは思い思いの弧を描く
風に乗り
風を切り
風を起こし
また受けて
狩りの照準を
時折水平に起こし
淡くたなびく雲の帯を
くぐるつもりか遠く巡っ ....
{引用=斜陽}
やすらかな捻じれ
霙もなく恥じらう蔓草の
浴びるような空の裂帛
戸惑うことのない白痴的漏出に
{ルビ栗鼠=りす}たちの煽情的リズムと釣り針式休符
聞き耳すら狩り出した
落 ....
{引用=むかしばなし}
幾千幾万の囁きで雨は静かに耳を溺れさせる
まろび出た夢想に白い指 {ルビ解=ほど}く否かためらって
灰にならない螢の恋は錘に捲かれて拷問されて
透かして飲んだ鈴の音も夜 ....
*
終りのないものの終わりを決める
生きることは括り閉じることの繰り返し
言葉に置き換えられた
かたちのないものが夜うっすらと発光する
夏の夢の欠片が螢なら
抗うことを止めた ....
宵に呼ばれて寄れば良い酒 酔ってよろけた夜の路
魚も鍋も奉行がさばく アクをすくって膳こらす
熟した柿はむかずに啜れ 女むかずにゃ啜れない
周回遅れ時代と競う 若さ失くし ....
秋の雨引き戸を開き覗く夢
翻る少女の声も遠く去り
秋よりも秋を装う女たち
水槽に涙をためた金魚姫
翼切り歌を失くして人になる
手折るなら痛みの一つ分か ....
灯りに群れる虫もいれば
闇に灯る虫もいる
子供と大人ははっきり区別され
子供の目的は大人になること
そのためにひたすら食う
大人の目的は子孫を残すこと
ひたすら交尾の相手を求める
あ ....
風のない日も向い風
おでこもあらわペダルをこいで
きみは往くきょうも
仮の目的地へ
本当に往きたい場所には
まだ名前はない
愛せない地図ばかり
もう何枚も手元にあるが
こんなに長い一瞬 ....
君が君とはまるで違う小さな花に水をやる時
じょうろの中に沈んでいる冷たい一個の星が僕だ
ビー玉越しの景色を一通り楽しんだなら
必ずベランダから放ること すべて朝食前に
僕の口笛が余韻を引いても ....
忘れられた歌が戸を叩く
風が酒乱の男みたいに木を嬲っていた
(何も知らない子どもがゲルニカを見ている
あなたは映らない鏡
恋している
空白の輪郭の投影よ
純粋すぎて
愛 ....
こたきひろしさんのただのみきやさんおすすめリスト
(10)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
視破線
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ただのみ ...
自由詩
4*
21-1-23
鏡の仮面劇
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ただのみ ...
自由詩
4*
20-10-31
頭の上にかもめが落ちて来る
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ただのみ ...
自由詩
8*
20-6-27
201912第一週詩編
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ただのみ ...
自由詩
11*
19-12-8
老若男女恋愛事情_【都々逸】
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ただのみ ...
伝統定型各 ...
6*
19-11-2
真似事――文字をほどいて火を点ける
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ただのみ ...
俳句
4*
19-10-5
虫たち
-
ただのみ ...
自由詩
7*
19-8-4
自転車少女
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ただのみ ...
自由詩
15*
19-6-1
題名を付けられたくない二人
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ただのみ ...
自由詩
13*
18-6-30
それ以外に何が
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ただのみ ...
自由詩
13*
18-6-13
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