「くさがまえ」そのような文字ある国を幻視しようか 春の気配に 巨大な風車の影が
枯れた笹原と採石場と
牛舎の上を繰り返し通り過ぎて行く
くねくねと形を歪めながら

くねくねと
大地の歪みをなぞり
絶え間なく地を這う影は
まるでコトバ
人の心 ...
天使になりたての君の動物がライラックの花に食べられている
柘榴が鮮明な産気をたたえて
アドバルーンな果汁を滴らせている
甘やかしの子守唄に占拠された銀色の市街

古い有線電話がサイの ...
俺が
俺が
というのが
ないでしょ、彼
あんな天才なのに
自分を殺すところは
殺して
チームの勝利第一でさ
さすがだなと思うよ

どうした
そんなサッカー好きでもないのに
ハハ ...
死と向き合う時

見えるものは何かと

振り分けを考える。

『故郷へと向かう高速バスは、静寂のターミナルに停車をして寒い空気の中に降り立つ私の心は、都会の無機質に揉まれて麻痺をしてしまっ ...
ホワイトデーのコーナーに
ふたり背の高い君
丸刈り真っ黒な君らが
微笑みながらえらぶ
リボンのついた箱

また相馬にいってくるよ
あなたは書いてくる

顔をあげて目にした
ギフトコ ...
 
 
眠れない羊が 
僕の数を数えている  
僕が一人、
僕が二人、
僕が三人、 
僕は増え続ける
ため息のように鳴いて
羊は順序良く
僕を整列させる
そのようにして夜は明け
...
俺は
相撲は絶対
八百長だと睨んでるんだ

なんだよ
今頃になって
あれだけ問題になったんだから
さすがにまだやんねえだろ

だってさ
マジでやって
まわし外れないの
あり得な ...
? ? ?


孤独、生の騒ぎと死の無言に君は何を聞きだした?

孤独、握り拳の財宝と結んだ小指の煌めきに、君は何を見た?

孤独、小さな硝子に傾げたポトスと黄ばんだ森の癇癪の中で君 ...
この単純な好意が
長く伸びること
勢いよく飛び出し
曲がり角にくいこみ
歩道橋を渡り
螺旋階段をまわり
川で苔むして
切り立った山を抜け
どこまでも
めいっぱい伸びる

...


今年の春は

なんども匂いがした

なつかしい

さびしい

朴訥な

今年の春は

なんども匂いがした


苦しみに身をおいて

苦しみに身をおかせて

それで納得するならするがいいさ

みん ...
               
季節の足跡が白い凍土となり
剥がれた絵の具のように
海鳴りが景色に仕方なく張り付いている

此処には君はいない
それでも此処は君のいた場所

今日君はい ...
僕の場面早送りされている 呟いてみんなが損をする 魂燃えている焦げている ドーナツ買いすぎ借金地獄ポンデリングで首くくる 明日のぶんもとドーナツ買って今夜のうちに食べ尽くす 回転木馬に娘と座り休園日だから動かない もう電車をおりたら
かたい
泥炭でできた
ランドフィルの上、
巨大なつばめの巣のようなものか

逃れ者ほど、かっこよくはない
ああたしか
すべてどうでもよくなった
わけではないのに
...
 ある、は動詞で
 ない、は形容詞

 おもしろいっすよねおもしろくないっすか
 在ったら動いて
 なかったら形になるなんて

 いっぱしのブンガク青年を気取る
 ぼくの話を聞きな ...
小学生ぐらいの子供に

軽くおっちゃんと呼ばれる

私は年齢的にも充分おっちゃんの部類に入るのだが

おっちゃんは元々から

そうプラモデルのように

細部に至るまで

おっち ...
きのう駅までの坂道をのぼりきったところで倒れた

こんな感覚はじめてだった

喫煙所のスーツたちが対面の病院に連絡してくれた

あまりに近かったものだから乗用車で迎えに来てくれた

そのあいだも馬鹿み ...
乳色のひかり影とかす

歩くひと皆看板のよう

裸木がしんみり見つめている


血圧悲しく乱高下

とどめてるだけで

副交換神経最悪

あっ禁煙そっくり

南風みたいな ...
いく度もあなたを忘れ
出会うたびに恋に落ちる
もう
もうあたらしく
忘れました
はやくわたしに出会ってください
海辺にひらいたからだが潮まみれになって
こまかい
こまかい傷をつくり ...
いつでもそうなんだ



息をするのが苦しくなって
それでも黙っていられなくて
駆け下りてばかりの坂道を
ひたすら駆け上がって
上りきった坂道の頂上で
沈んでいく茜色を偽装した
弱 ...
見つめると

優しい笑顔

ざわめきに

我が心揺れ

恋歌の想い
血色の悪い炎の連れ子に
躄りながら引かれ
生肉のいくつかの部位を教えられて
馬が

かれの針葉樹のような脚は
コンパスと弓のかたちをして
根性焼きの地面をかたどる
猛々 ...
近くなるほど大きくなって
遠くなるほど小さくなって

思い出は等身大で
現実もまた等身大で

思い出の中に、
思い出の自分はピタリはまる一片の欠片

現実の中に、
現実の自分はピタ ...
てぇ小っこいね
てぇ大っきいね
上目遣いのリフレイン
前髪で隠す横顔とか
何やら醜い街並みで
一緒にきずついて
ほんのりあまく
 単純なことほど難しく
 複雑なことは解らない


無器用なことを言い訳にしながら
いま退屈が僕を殺そうとする


出来ることと出来ないことの境目には
いつも壁があるから
仕方なく ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
くさがまえの国吉岡孝次短歌013/3/13 21:18
風車の影Lucy自由詩12*13/3/13 21:15
銀色の市街よしたか自由詩0*13/3/13 20:32
メッシ花形新次自由詩013/3/13 20:15
梓ゆい自由詩113/3/13 20:02
それぞれの三月朧月自由詩213/3/13 19:41
出航する朝たもつ自由詩613/3/13 19:18
大相撲八百長問題花形新次自由詩013/3/13 17:49
転がる花よしたか自由詩1*13/3/13 16:54
単純な好意の顔自由詩2*13/3/13 16:05
吉岡ペペロ携帯写真+...113/3/13 15:14
冬の海乱太郎自由詩23+*13/3/13 14:38
僕の場面早送りされている北大路京介自由詩213/3/13 14:35
呟いてみんなが損をする自由詩213/3/13 14:35
魂燃えている焦げている自由詩113/3/13 14:35
ポンデリング【都々逸】伝統定型各...113/3/13 14:32
ドーナツ【都々逸】伝統定型各...313/3/13 14:32
回転木馬【都々逸】伝統定型各...413/3/13 14:30
逃れるマシュー=ハ...自由詩113/3/13 14:03
動詞と形容詞の問題平瀬たかのり自由詩7*13/3/13 13:15
昭和式おっちゃん灰泥軽茶自由詩7*13/3/13 10:43
路上吉岡ペペロ携帯写真+...413/3/13 10:31
禁煙そっくり自由詩113/3/13 10:12
潮まみれはるな自由詩413/3/13 9:46
また時の流れに打ちのめされる寒雪自由詩113/3/13 6:47
題「見つめると」ジム・プリマ...短歌013/3/13 4:22
馬の着地自由詩113/3/13 3:42
流れ、流れてカルメンオジ...自由詩3*13/3/13 3:03
虹彩さひ自由詩013/3/13 2:27
「退屈が僕を殺す」ベンジャミン自由詩9*13/3/13 1:12

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