古いアルバムをひろげ
遠い国の人を見つめるように
父や母の写真を
一枚いちまい確かめている妹よ
おまえを世に残して消えてしまった母の
記憶がないからと言って嘆かないでくれ

 ぼくの ...
ぶっちゃけ
トイレットペーパーの
ことなんだけどね
尻拭いって意味では
通じるところもあるかなと

ヤ、メ、ナ、サ、イ
ヤ、メ、ナ、サ、イ
覗けば透明な熱い風を纏う 緑の葉葉
ああ 再び二度とない夏を浴びる ああ。

気休めの音楽を耳でしか響かず 閉ざす葉葉 それでも緑色

生きるくたびれ 黄泉の邦を夢見る

小波の琥珀色の ...
タンスの上置き 小引き出しの奥深く
潜められていた桐の小箱
黒ずんだ表面に彼の名が沈んでいた

初めて見る彼自身の臍の緒(へそのお)
波立つ胸を押さえ 箱を開く

 母はこの管を通して
...
                     
 
ひんやりした部屋の鴨居(かもい)
黒い額縁の若い女に寄り添った老人
の真新しい写真に目をやり
タンスの引き出しを開ける
引き出しいっぱいに満 ...
裸の王様は
自分がすばらしい衣装を着ていると思っている

王様は裸だと言った子どもは
王様は裸だと思っている

主観においては
どちらも正しい

客観においては
王様が正しいかもし ...
溶けそうな横顔
触れたら消えてしまいそうで
伸ばした指先は宙に落ちた
憂いを帯びた隻眼に
僕は映ること無くて
君は何を想っている?
春なんて来なければ、
そう切に願ったけれど
ぼくはぼくのからだを

出発点にしてしか考えられなくて

不愉快になっては悲しくてぬれている


ぼくはたぶんきっと絶対馬鹿なんだ

永遠なんてない

答えなんかひとつじゃない

最初っからない

裏 ...
ぼくは最低だ

出さなきゃ普通になれない

ぼくは望まれていない

きっといないほうがましだ

それを謝りながら

おやすみなさいをする


外灯に輝く新緑を

羨ましく見つめていた

季節に輝く香り ...
駅まえのケーキ屋さん

クリームのたくさん入ったスポンジに

黄土いろのそばみたいなのがのっている

セロファンをなめてフォークで食べる

つらい

さびしい

小学生だったこ ...
どこまで脳漿を吸いとられたら気がすむのか
黄ばんだ朧気を引き連れて男は歩いている。

水色のペットボトルと大きな菓子箱を2つ置くと、若者は知らんぷりを装いながら携帯をじっと眺めていた 。 男 ...
我が家には
クイーンサイズのベッドと
アッキーの為のロフトベッドがあります

わたしがずっと寝ていた時には
社会人と起きている時間がずれるので
和室に布団を敷いて寝ていました
...
いつまでも

生身。
の、おんなでいたいと願うなら

恋をするべきなのだろうか

けなげにもまだ疼く
下はらの臓器

ここにあるの
と主張する

と、裏腹に 枯れてゆく ...
ただただ揺蕩う

理性も良し悪しも

すべてない交ぜに

ただただ揺蕩う

視線も定めず

思考も定めず

ただただ揺蕩う

何処へ向かうもなく

水に溶け散る

...
体重計にのれたなら 勝利
のれないなら 敗北
豚の体脂肪率は十四パーセント程度と聞いて 愕然とする
そうすると 私は豚ではなく 
豚よりも ぷるるんとしている 

ひ ...
目の前のビルに
多くの人間がひしめき合い
忙しく動き回っている
皆同じような恰好をして
皆同じように倍速で囀りながら
男も女も激流のよう
そんな中に一人
着こなしの悪いのが右往左往
...
冗談だって微笑んで

ぼくは怒らないから

引っ張りすぎた冗談だったと

ほんの冗談だったと

頼むから言ってくれ


新緑がやわらかな鉱物色に輝いている

灰色のひかりにも

つめたい風にも

藍色 ...
青空の描かれた箱庭の中で
或いは、人と時の消えた大都市で
僕はたったひとり歩いている

終わりのないこの場所で
あの日見た夢の続きを
まだ探している

皮膚は{ルビ嗄=しわが}れて
...
ふっと頭をかすめたのは
神宮前小学校で子供用のブランコに並んで乗ったこととか
砧の遊歩道で散ったばかりの桜をぶわーってぶちまけたこと
  帰らない
  帰らない
  帰らない
右手の角度が ...
 
 
カエルがサーカスをしていた
とても上手にしていたので
拍手をした
カエルは何事もなかったかのように
澄ました顔で水に戻った
その後、近所の銀行に行って
金融商品の説明をしてもら ...
言葉にしなかったのなら
もっと君を楽にできたのだろうか?
君の手を掴まなかったのなら
もっと君を守ることができたのだろうか?

君に出逢わなかったのなら
僕は幸せだったのだろうか?
僕に ...
印刷が止まらない羽根のついた札束に
使い方をどのように学べと

食い繋ぐお金に感謝だけ 返って来いと羽ばたかせ
金色の長財布に小銭がじっとしている

嘆きの最終日を終わらせ 途端に
煌び ...
今日の朝は憂鬱だ

ぱちぱちぱちぱち
ばちばちばちばち

雨の音がだんだん強く地面を叩いている
大きな傘をさして自転車漕いで
つるつる滑るアスファルトに気をつけて
鞄はぐっしょり仕方が ...
成熟めざすやわらかな自由

繰り返すいのちの加速度

緑の効用を想うとき

かならず思い出すのは雅子さまのことだ

東宮御所のあの緑のなかで

それでも御病気がよくならない雅子さま ...
母さんが悲しむようなブルーレイディスクを抱えてはねられました 歌えるのに歌いすぎない歌手がいることを
ぼくは知っている
吹けるのに吹きすぎない奏者がいることを
ぼくは知っている
書けるのに書きすぎない作家がいることを
ぼくは知っている

そしてまた ...
化物を生贄にして惑星を裸に戻す蜉蝣のテロ コラーゲン注射の針や河豚供養 「ドップラー効果」がでなくてピーポーピーポーポーピーポーピー 高嶺の花をヘリから摘む
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
儀式番外 父の忌明けにイナエ自由詩6*13/5/1 13:51
便後紙花形新次自由詩013/5/1 13:16
透明四季感 未完章朝焼彩茜色自由詩4*13/5/1 11:59
儀式4 転生イナエ自由詩7*13/5/1 9:56
儀式3 追葬自由詩6*13/5/1 9:54
羊はみんな白くなくてはならないか?眠り羊自由詩0*13/5/1 9:45
二月末の憂鬱なきり自由詩113/5/1 8:27
普通のこと吉岡ペペロ携帯写真+...113/5/1 8:10
ぼくは最低だ携帯写真+...013/5/1 8:08
大人のモンブラン自由詩113/5/1 8:03
使者 (充電池切れの為に)アラガイs自由詩2*13/5/1 5:20
ベッドルーム鵜飼千代子自由詩12*13/5/1 5:10
生身森の猫自由詩17*13/5/1 2:37
カルメンオジ...自由詩113/5/1 2:21
やわらかい、かわいい、きれいるるりら自由詩15*13/5/1 1:11
午前3時のあなたただのみきや自由詩14*13/4/30 23:15
帰らぬ時吉岡ペペロ携帯写真+...013/4/30 22:55
現実莉音自由詩4*13/4/30 22:20
Eccentric Person Come Back To ...伊織自由詩4*13/4/30 21:50
終わりの春たもつ自由詩513/4/30 21:29
君への告白文字綴り屋 ...自由詩1*13/4/30 21:26
宇宙銀行2朝焼彩茜色自由詩5*13/4/30 21:04
雨上がりの空にかしわでひとつ灰泥軽茶自由詩9*13/4/30 20:58
緑の効用吉岡ペペロ自由詩513/4/30 17:47
母さんが悲しむようなブルーレイディスクを抱えてはねられました北大路京介短歌313/4/30 16:03
ぼくが知っていることHAL自由詩8*13/4/30 16:03
化物を生贄にして惑星を裸に戻す蜉蝣のテロ北大路京介短歌113/4/30 15:59
コラーゲン注射の針や河豚供養俳句013/4/30 15:55
「ドップラー効果」がでなくてピーポーピーポーポーピーポーピ ...自由詩213/4/30 15:54
高嶺の花をヘリから摘む自由詩413/4/30 15:54

Home 戻る 最新へ 次へ
2688 2689 2690 2691 2692 2693 2694 2695 2696 2697 2698 2699 2700 2701 2702 2703 2704 2705 2706 2707 2708 2709 2710 2711 2712 2713 2714 2715 2716 2717 2718 2719 2720 2721 2722 2723 2724 2725 2726 2727 2728 
加筆訂正:
風読み/Lucy[13/4/30 20:49]
5連目一行を削除しました。
3.8sec.