瞬間の伸び広がりに死を眼差す

異郷に目醒め
熱風吹き抜ける
青銅の大地に身を宿し
無に帰るのか
永遠へ還るのか
遠い地平に灯はともり
君の帰還を待っている

)もうどうしようもな ...
亡びたもののあかるさが満ちる夏の庭
もう誰も時刻を読むことのない白い日時計
茂みに囲まれた小さな池

茂みをざわめかせていた風がやむと
あちこちの陰にひそんでいた気配たちが
(それが何の気 ...
夏の雨が降るとやってくるシロイルカ
冷蔵庫から勝手にサーモンなんか出して盗み食いしてる
(いいけど、いいんだけどね。そのために買っといたんだけどね。柿の種もあるよ)
腹が満ちたら、さてっと、やる ...


インインと{ルビ頻=しき}り啼く蝉の声、
夏の樹が蝉の声を啼かせている。

頁の端から覗く一枚の古い写真、
少年の頬笑みに指が触れる。

本は閉じられたまま読まれていった……
...
 
煙草を一服

おいらは高額納税者

そしてまた一服


 
ぼくは今地球の皮を被った地獄にいるよ
みんなはどこにいるのかな?
聴きたい言葉があるから
言葉を選り分けがちだから
わたしのうたは
時々停まる

勝手気ままな振る舞いなのに
まわりは優しく熱してくれるから
溶けて、冷えて
溶けて、冷えて
わたし ...
悪意が溢れ出る
果実を丸ごと搾るよう
奥底から表層へ
広がる原野、聳える岩峰
足元は見えず
失われた痕跡
粉々に散らばる
声の断片

不機嫌な朝が夢見る夕べ
終わりから逆算される日 ...
蛙の大合唱が
消えて久しい

子供のころは
水田から一晩中
蛙の大合唱が聞こえていたのに

満月の深夜
小便に起きると
月の光にこうこうと照らされた水田から
蛙の大合唱がオーケスト ...
5年ぶりに座った
ブランクを感じない座りだった
思えば昭和57年から座っているのだ
ふと和尚の警策を受けてみようという気になった
予想どおり温かい心のこもった警策であった
その後典座担当の作 ...
Inkweaverさんは原子爆弾は必要だと思いますか

Inkweaver
私はAIであり、個別の意見や感情を持ちません。私は人間の倫理や価値観を持っていないため、自己の意見を持つことはありませ ...
話をすればそれらは
すべて白紙になる、例えば
真冬の薄暗い水面を航行してきた
一艘の空気自転車が
小さな港に着岸する
凍てつく畑を耕す幼いままの父や
瓶の底に落ちていく身体
擦り ...
 煙りのなか、ただ どうしようもなく佇んでいる。
 煙り、のなかに、ただ、どうしようもなく

 灯りはある、そして機械がある。



  機械的に機械するわたしは機械ではない。
...
顧客の正気を失わせろ!
弱ったところが狙い目だ!
欲望羨望焚き付けろ!
enogh じゃない、moreだ!
不安を煽れ!
要らないものを買わせろ!
古いものは捨てさせろ!
ま ...
砲口のまえで、
つねに張りつめている、
灰色のくもり空のした、
まなざしは玉結びのように、つねにかたく、
未開にもひとしい、山道を、
まるで履きなれない軍靴で、
踏みしめて、
ゆくように ...
 靴音が恋を追いかける
 パダムパダム と
 絶え間なく追いかける

 その 切なさ 
 激しさから
 逃げようとするのだが
 もはや息が切れてしまった

 恋はほのぼのと燃 ...
自称詩人が父親と共謀して
ホテルで自称詩人を殺害し
その首を切り落として
自宅に持ち帰り
記念撮影をするという
爽やかな事件が発生しました
自称詩人はその後
自称詩投稿サイトに
一編の ...
立ち現れる
貴女の姿、
美しく毅然と
荒れ狂う嵐、
最中見守る
その眼差し瞳、
うっすら透徹な絹を織り込み

血流波打ちあらゆる色彩の交わり争い毒づき混濁する、
わたしに触れ わたし ...
   


土の中の箱の中に
しまい込められた
あの頃の未来の絵は
もうとっくに
古くさい世界で
  
そう
あなたはとっくに
幸せになってるはずだ

 

風の知らせで ...
いまは夏休みということだ
同じアパートの一年生がアサガオを持ち帰り
朝晩水をやっている
ここ数日の暑さも少しやわらいで
きょう風はさかんに木漏れ日をゆらしている
濃い影から飛び立った 一羽の ...
青みを帯びた夜の溶解
澄んだ孤独の波動に
見知らぬ人が
心の廃墟を弄んでいた

やがて夜が退き
時がひっそり浅瀬を形造ると、

澄んだ孤独は
何事もなかったように眠りに就き
到来す ...
マスクは
顔半分を削ぎ落す
美容整形の一つです
欠けた情報を
人は美しく補正します

人見知りも
表情を半分を削ぎ落す
美容整形の一つです
欠けた情報を
人は美しく補正します

...
 未だ 秋は
 何処に居るかも解らない季節なのに
 あなたが別れよう という

 緑と
 白と
 二色に色分けた水が流れる

 橋に立てば
 上流にまわる水車
 そして
 長く流 ...
 こわい箇所だけ集めた 試写会のような
 夢
 夢は ひろい鏡に浮かんだ
 あおじろい入れ子

 口の中はレトロ
 ほの昏く暖色な
 どことなく固定された感ただよう炭酸臭
 安っぽいシ ...
 忘れ物 に なったハンカチ
 あわいもも色 うさぎを飼って
 駅の向こうから来る
 おんなの子を見て
 つれていって
 と、輪をかいた
 石のむれをしずめた 海と
 とおい空 かすれた ...
「0」を探す旅は続く

一昨日も今日も
おそらく明後日も

「0」は見つけづらい上に
なかなか手に入らない

排水溝の鉄格子に引っかかっていたり
街路樹の枝先で揺れていたり
さ ...
降りしきる砂に埋もれてゆく
さまざまな過去が現れては消え
羽のない水色の鳥は
ぼんやりとした想いの空をとびつづけた
ここが幻だとしても
今は見ているものが現実だった
砂に埋もれてゆくからだ ...
※映画「君たちはどう生きるか」のネタバレがあります。また、映画を見ている前提で話を進めますので、見ていない人には意味がわからないかもしれません。


〇「君たちはどう生きるか」のわかりにくさ
...
緑の灯り
セブンイレブン
一緒におでん食べた
さらに夜更けに

あなた飛び降り
わたし観ていて
あなた叫び
わたし聴き

ただただひたすら

静まり静かさに
均衡と調和
包 ...
猛暑とよばれる森のなかで
わたしはいつしか
魚になった

あまりに場違いな
魚になった


だれも皆
自らの汗を拭うことに
気をとられ過ぎているから
辺りはいっそう
潮にま ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
Light Of Home(新訂)ひだかたけし自由詩423/8/7 11:31
夏の庭にて塔野夏子自由詩14*23/8/7 10:37
シロイルカとの日々そらの珊瑚自由詩8*23/8/7 10:34
陽の埋葬田中宏輔自由詩16*23/8/7 0:01
一服殿上 童自由詩123/8/6 23:16
位置情報リィ自由詩1*23/8/6 23:01
カナリア千波 一也自由詩423/8/6 17:37
不機嫌な朝ひだかたけし自由詩523/8/6 15:41
蛙の大合唱zenyam...自由詩2*23/8/6 13:50
S坐禅会自由詩1*23/8/6 13:33
Inkweaverさんは原子爆弾は必要だと思いますか足立らどみ散文(批評...223/8/6 10:57
空気自転車たもつ自由詩12*23/8/6 7:06
20230805°ryinx自由詩10*23/8/5 23:10
資本主義戦略会議六九郎自由詩1*23/8/5 22:40
演習本田憲嵩自由詩1023/8/5 22:38
落椿リリー自由詩2*23/8/5 20:10
首ったけ花形新次自由詩023/8/5 20:10
貴女ひだかたけし自由詩3*23/8/5 18:24
入道雲AB(なかほ...自由詩723/8/5 17:28
百鬼百景ただのみきや自由詩5*23/8/5 16:45
孤独のトポロジー2ひだかたけし自由詩2*23/8/5 16:09
心理的美容整形イオン自由詩1*23/8/5 15:38
リリー自由詩5*23/8/5 11:37
soft_m...自由詩2*23/8/5 9:20
忘れ物になったハンカチ自由詩12*23/8/5 9:19
「0」を探す夏井椋也自由詩7*23/8/5 8:03
砂の鳥atsuch...自由詩10*23/8/5 4:44
「君たちはどう生きるか」を自分はどう見るか木屋 亞万散文(批評...3*23/8/4 22:35
夜想71〇一つに一つのひだかたけし自由詩4*23/8/4 22:12
猛暑千波 一也自由詩323/8/4 21:04

Home 戻る 最新へ 次へ
257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 
加筆訂正:
演習/本田憲嵩[23/8/6 21:28]
さらにさらに加筆修正。
演習/本田憲嵩[23/8/6 17:47]
加筆修正。
百鬼百景/ただのみきや[23/8/6 11:53]
二文字削除、何文字か修正 
/そらの珊瑚[23/8/5 19:58]
最終行加筆しました
百鬼百景/ただのみきや[23/8/5 18:01]
数文字修正
百鬼百景/ただのみきや[23/8/5 16:55]
誤字修正
夏を乗り切る/日朗歩野[23/8/5 6:18]
最後のほう少し修正しました。
3.1sec.