さみしさはすきま
からのポケット
置きざりにされた影
白く柔らかな波で覆い隠し
なにかもみちみちている
そんな人に見えるように
努力している
けれど一分のすきもない人は
これ以 ...
ほしがることがむずかしい
いろいろほしいものがあるのに
舌が糊で貼りついたように
口蓋にくっついて声にできない
夢を語るだけならお金はかからないけど
断裂があちこちにあり
わたしは押し ...
部屋の中に桜が咲いて
僕ら三人は
お花見をすることにした
見上げるだけでも
綺麗なのだけれど
せっかくだから、と
レジャーシートをひいて
君が作ったお弁当を食べた
それからちょっぴ ...
春風やわーくきやつぷをかぶりおり
ふわりわーくきやつぷ水の上春の上
黒曜の夜は
月灯りに照らされて
舞い落ちる 舞い落ちる
桜の花を待っていた
きみと手をつなぎ
花びらに埋まろう
物語りを聞かせてあげるから
花の{ルビ褥=しとね}に抱かれながら
...
「自分を信じなさい」
そう言った詩人は
認知症になって
譫妄の森の小径の彼方に光を見て
まだあどけなさを顎に残した少女に恋をした
グループホームなどなかった時代
煙突の底か ...
春の光に浸りゆく
唇の震え柔らかに
声の蕩け揺動する
春の光に包まれて
貫く命の力共々に
ぼくはインドの山を登っていた
岩に座る行者がいたので聞いてみた
この岩にどれほど座っているのですか
久遠と言えば久遠から
刹那と言えば刹那から此処に座しておる
久遠と刹那は同じこ ...
手をふるときは
まっすぐになってさよならに添えられ
指切りをするときは
その関節はやわらかく曲がる
一番ちいさな指
小指が
だれかの小指と出会うとき
非力な小指ゆえに抱き合うことがで ...
桜の満開が
いつもよりも早かった
いつもよりも暖かかった
平成最後の春の始まり
暖かくてわくわくする
平成最後の春だからと言って
特にないけれど
雰囲気が違う気がする
とに ...
僕らをつなぐものは
あの哀しみの聖地だけ
もう今はたやすく訪れることもできない
あの場所の記憶だけ
今頃はまた あの場所をふちどるように
菫が咲いているんだろう ちいさな光を纏って
...
筆を
折ることが
責任の取り方ではない。
詩を書き続けることが
責任の取り方です
・
生きる
とただ
思う
ここに詩があるから
詩人の魂(いのち)は筆
・
春の ...
影の遠さの
悲しみに
似た
ほほ笑みも
ありますね
‥ガタンゴトン ガタンゴトン‥
連結された、蛇のようにながったらしいJR貨物列車が一日数本、北から南へ通過する貴重なチャンスを逃すまいと集結した、いい年した鉄チ ...
あめりか
なぜか
雨りか
なぜ
なのか
ようか
ここのか
とーとー
雨ふりか
あめ
りか
あめりか
わからない
りかい ...
盲目の空が割れ裂け
入って来い入って来い!
叫ぶ、叫んでいる
あぁ かなしゅん
痛み抱えながら耐えながら
無限に広がりいき開放され
しずか静かさに昇り沈み
入って行く入って生く ...
道路に落ちて
雨に濡れた紙飛行機は
どうしようもなくみっともなくて
翼に乗せていたはずの夢は
タイヤの模様に変わっている
行き交う車に踏まれて
アルミニウムの円盤になった
一円玉が隣でし ...
流れ星をみている
星空
寒いほど綺麗で
(指で測れる何万光年)
青い夜は月が薄く暖かな金色をして
みれば
影が出来ている
(ピーターパ ...
月へ向かって翔ぶ蝶は
森がしぃんと静まった
眠たい夜にりんぷんを
音なくばら撒き翔ぶのです
湖上に浮かぶ小舟にも
歌を聴きたい詩人にも
ひとしくばら撒き翔ぶのです
...
一本の荒れた道を科学者が歩いている
意識があるうちに離れないように、
その少し後ろを歩いているのだ
二人が進むと左右の景色は前後非対称に動く
歩いている道の途中には幾筋もの横道が逸れてい ...
ネットカジノで六億円損した友達に
今回だけだよと言って
借金の肩代わりをしました
だって資産一兆円の僕からしたら
ワンコインぐらいの感覚だもん
安いランチ奢ったみたいなものさ
それに友達は ...
降りかかる真紅の花群れ
大輪の魂、大股で闊歩し
道ゆく人々を過ぎ越す
朝早き時の裂開し 、
降り頻る花群 躍動する魂
光の春風ひと吹き熱し
永久の切っ先、世界を掲ぐ
...
数日来 ガアッ! ガアッ!
と、鴨が静寂を引き裂いている
街灯の他に窓も見えない深更
珍しいこともあって
あれか はぐれたか喪われたかした連合いを探す雄の声だろうか
なんて メロドラマ風 ...
あなたが手紙をくれたから
日々が春へと向かっていることに
気がつきました
いつの間にか
硬く
冷たく
難しくなっていたわたしを
あなたはどこで笑ってくれますか
わたしの返信を
...
みんなが
助けてくれている
私を
大事にしなければ
バチが当たるね
・
朝の
光に
満ちる
自室で
がじゅまるの葉透ける
・
朝の光へ
手を
あわせて
さ ...
魂という命は
原初から欠けているから
何かを求めて
さびしさを繰り返す
永遠の不思議にほほ笑む
・
さびしい私の
このこころに
人や物事の
愛が
灯り満ちる
うらうらと 霞む里和に 薄墨の 花にまつわる 鳥のさえずり
うららかに 山は霞みて 山桜 花散る里の 麦まだ青し
ある日 机の上にぽつんと
見上げる空に 小さくぽつんと
夕食のときに突然、妻がぽつんと
揺れる吊り下げ広告にも なぜかぽつんと
──見知らぬ──
「新しいことば」が
そ ...
看板は全て黄色でうれしいよ
かぎ編みの嫉妬はしばし愛しくて
お出口はままどおるがわになります
葬儀社と契約を交わす
男は自分で決めたいタイプ
男は担当者に小さな包みを渡す
これは俺の葬儀で使うために手に入れた貴重なお香である
焼香に使ってくれ
担当者は恭しく包みを受け取り、何かをやり ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
さみしさはすきま
凍湖
自由詩
6
24/3/30 2:35
ほしがること
〃
自由詩
7
24/3/30 0:46
お花見
たもつ
自由詩
4
24/3/30 0:45
わーくきやつぷ
湯 煙
俳句
3*
24/3/29 22:56
花埋み
レタス
自由詩
5*
24/3/29 21:54
文豪の面影
藤原絵理子
自由詩
3
24/3/29 21:25
五行歌、幼なじみ
ひだかたけし
自由詩
2
24/3/29 19:09
午睡
レタス
自由詩
3*
24/3/29 14:28
指切り
そらの珊瑚
自由詩
11*
24/3/29 13:08
平成最後の春
夏川ゆう
自由詩
2
24/3/29 12:08
哀しみの聖地
塔野夏子
自由詩
5*
24/3/29 10:30
※五行歌 三首「筆を 折ることが 責任の取り方ではない。」
こしごえ
自由詩
5*
24/3/29 10:28
※五行歌「悲しみに 似た ほほ笑みも」
〃
自由詩
6*
24/3/29 10:27
鉄橋
湯 煙
自由詩
2*
24/3/29 9:15
あめりか
〃
自由詩
1*
24/3/29 9:03
かなしゅん
ひだかたけし
自由詩
4*
24/3/28 21:12
戦い
藤原絵理子
自由詩
8
24/3/28 20:45
めっも
うし
自由詩
1*
24/3/28 20:13
春の蝶
秋葉竹
自由詩
3
24/3/28 19:15
遊歩道(trap.street)
アラガイs
自由詩
8*
24/3/28 19:12
友達
花形新次
自由詩
1
24/3/28 19:07
春の瞬き
ひだかたけし
自由詩
3
24/3/28 18:03
なんて
soft_m...
自由詩
4*
24/3/28 16:00
冬の終わり
千波 一也
自由詩
6
24/3/28 15:11
※五行歌 五首「春の光」
こしごえ
自由詩
5*
24/3/28 9:28
※五行歌 二首「さびしさを繰り返す」
〃
自由詩
2*
24/3/28 9:24
一本桜
星野つばき
短歌
2
24/3/28 9:23
新しいことば
atsuch...
自由詩
8*
24/3/28 7:15
停車中
南波うづき
川柳
0
24/3/28 2:05
ganja波羅蜜多
六九郎
自由詩
3
24/3/28 0:21
252
253
254
255
256
257
258
259
260
261
262
263
264
265
266
267
268
269
270
271
272
273
274
275
276
277
278
279
280
281
282
283
284
285
286
287
288
289
290
291
292
加筆訂正:
指切り
/
そらの珊瑚
[24/3/29 15:40]
一部修正しました
遊歩道(trap.street)
/
アラガイs
[24/3/28 23:45]
ちょっと付け足しました
遊歩道(trap.street)
/
アラガイs
[24/3/28 21:54]
ちょっと付け足しました
※五行歌 二首「さびしさを繰り返す」
/
こしごえ
[24/3/28 10:25]
「永遠の不思議がこの手にある」を「永遠の不思議にほほ笑む」に変更しました。拝礼
3.22sec.