「今年の鮎う ちっこおてえ、」
小さい頃から毎年聞かされてきた
親父の秋を告げる声
魚屋の親父だけは
てやんでえ、と言いながら
いまでも娘の帰りを待っている
...
そんなものは信じていないからっぽの樽の影が
言葉のなかに黒々と鎮座して深淵をかかえこんでいる
わたしたちが腰痛を少しでも自由のほうに傾けると
いつのまにか言葉は樽に廃液をつめて腰かけている
...
倒したかったんじゃない 触れたかっただけ
侵したかったんじゃない 去りたかっただけ
避けたかったんじゃない通したかった
透けたかったのでもない助けたかった
思ったと思っても
ことばになる ...
優しい
闇に
月一輪
聴こえて
魂はふるえる
・
自分
勝手
な
自分
月一輪めぐる
・
月一輪は
地上を
見ている
にこにこほほ笑み
私もにこにこ
あちら向き
こちら向き
淡いピンクのささめきは あなたと私の様
うす曇りな心に 寄せて消えゆく
秋桜のうた
...
ゆうがた、もうそれ以降は日曜日とともつねにある、まだけっして訪れてはいない月曜日、そのすこしばかり先の未来。その未来からの兵士がつねに鋭い監視の目を徐々に光らせてゆく、鉛のように憂鬱な時間帯はもうすで ...
無知な
私を
ゆるしてくれた
あの人の
こころ
・
自分に
つごうのいいこと
ばかりでは
ありません
空の機嫌も
・
認めないか
認めるか。
認めれば
楽 ...
僕らの夜をめぐる熟れた遊星
僕らの夜に降りそそぐ甘やかな流星
僕らはいつか来る終わりを
待ち望む気持ちを
ひそかに淡く抱きながら
今ひとときを寄りそう
銀の小さなフレームの中の
...
○「秋晴れ」
観光は光を観るとかく
観光は天気を楽しむものかもしれない
名所も
悪天候なら
つまらないものになる
天気が良ければ
散歩さえも
すばらしいものになる
このところすばらし ...
笑顔でおはようと言われたら
それだけで好きになってしまうかも
いつも笑顔の人
それだけでみんなのビタミン
あなたの笑顔を消さないように
いつでも笑い声を届 ...
猫は一見すると
おとなしそうに見える
私は猫を被る
おとなのしぐさで魅せる
本性なんて
おとなはお互い見せない
被れないほど暴れる猫が
猫を被るとミステリアス
おとなのずる ...
評価されるということ、
己が承認欲望超え
表現それ自体あり と、
他者に詩想され受け容れられ初めて在らしめられること、
ソレ このサイトにおけるポイントだから重要なんだ。
開いたままのネバーエンディングストーリーを閉じた日
新卒面談のための歩き方から座る仕草、
表情から目の輝きまで
徹底的に叩き込まれて
やってきたというのに
残念ながら俳優には勝てなかった ...
生きるたびに怖いところがふえていくねって
きみがうつむいて
コーヒーカップをなぞりながら、
震える指で、
伏せたまつげを揺らしながら、
他人の「すみません」に肩を震わせる
「音楽をきいてな ...
しずまりすきとほる
時空の畔に佇み
流れゆく無常
観て居ると
行方知らずのあの方
秋の透明な風に
吹きさらしのまま
駆けて来る 薄明の途を
長く華麗な影を引き連れ
しずまりす ...
それから
ごめんなさい
ありがとう
行方不明の
愛のともしびよ
・
味わう
という
生き方を
しないと
もったいないかな
・
冴えかえる
闇の
静かさに
...
何でもないやうな
大したこともないやうな
永遠なるものが流れてゐた。
そこらの小川のやうにゆつたりと流れてゐた。
しめつた、つめたい風が吹き
茜の雲の、{ルビ一群=ひとむれ} ...
思う 思う思う
思いが
連鎖していく
ひとりの
永遠
・
永遠を
生んだのは
何か
何かか 何かを生んだのは
何か 愛か
長期間痛めすぎたね
ごめんなさい
きょうはお粥であしたもお粥で
山の錦を見上げれば
まなこに落ちる
雪虫は
苦い文字のように
熱く 湧きあがることもなく
違和だけを残し
すすぐ目薬の
青い器に 光が泳ぐ
空の肺を満たす羽虫
大量発生
いのちの数 ...
「今日」
足許が 冷たい
濡れた路面に浸む夜の訪れ
こんな日も
あるのか
早く帰って お風呂にでも入ろう。
...
生きることを
生活を
一生を
大事にしていきたい
母に抱かれ
あやされた
その日の私は
何を思ったか・・・
父の背に
孤独が
見えた日
私は何を感じたか・・・
...
望んでも
望み切れない
欲望が
私の心の底で
マグマみたいに
ぐつぐつ
音をたてている
そのくらいで
いいじゃん
少しは
ガマンしなよ
そんな声が
あちこちから ...
○「寂しさ」
秋の夕暮れはやっぱり寂しいね
みんな寂しいんだろうね
寂しさは誰にでもあるものなんだろうね
子や孫に囲まれていたら寂しくないとか
金持ちは寂しくないとか
皇帝は寂しくないとか ...
真面目度と正気度の高い高い高い話
園庭のブランコか滑り台かで落ちた
前歯が欠ける
紅茶に落ちた月も欠ける
今日を明日を明後日の時間の縁を
つないでいくのが本当に
自分の体なのかと
欠けた ...
東京スカイツリーから
自称詩人を突き落としたい
自称詩人のことだから
地面に激突するまでに
自称詩の一つでも朗読してるだろう
いや、ひょっとしたら
落ちずにそのまま飛んで
カラスみた ...
いろんな色んな流れ
あらゆる方向から
押し寄せ押し返され
凝集し鬱積し
今という接点に
現れる常世からの無常、
カタチ在るもの感覚され或るもの
楽しみ狂い慈しみ投げ捨て
...
歩くのが遅くいつも誰かに抜かされ
人の後を追いかけてる
私の後ろには何も無い
どんなに歩いても
どんなに走っても
誰かの先には行けない
はるか先に見えるものは
もう私は見る必要がない
...
日陰の子雀が舞い上がるまでのあいま、口噤む
能面はこんなふうにして翌日の時期を衝動的に開け閉て、
また俯向いた庇を置き、南の空へ。
複数の胸の、ギヤマンのことに死ぬほどの霹靂をほ ...
ころぽっくるころぽっくる
ころんでばかりのころぽっくる
闇の明るみ明るみの
しだいしだいどよめいて
なんだかなにか
浮き出す感触
どんどんどんどん、
感じる先に行ってみよう
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
okaeri.com 11-20
AB(なかほ...
自由詩
2
23/10/29 15:08
言葉がてらす魔女の落胤
菊西 夕座
自由詩
3*
23/10/29 14:40
liquid crystal
soft_m...
自由詩
2
23/10/29 14:22
※五行歌 三首「優しい 闇に 月一輪」
こしごえ
自由詩
3*
23/10/29 13:53
五行歌 (一首)「散歩」
リリー
自由詩
5*
23/10/29 13:45
進化
本田憲嵩
自由詩
4
23/10/29 12:16
※五行歌 三首「無知な私を」
こしごえ
自由詩
4*
23/10/29 9:15
僕らの夜
塔野夏子
自由詩
5*
23/10/29 8:57
独り言10.29
zenyam...
自由詩
2*
23/10/29 8:04
笑顔の力
佐白光
自由詩
1*
23/10/29 1:13
被れない猫
イオン
自由詩
2*
23/10/28 22:22
五行歌、現フォにおける評価としてのポイント
ひだかたけし
自由詩
6
23/10/28 21:41
開いたままの/お題はwill氏即興ゴル開催中
足立らどみ
自由詩
5+*
23/10/28 20:16
じゃあね、またね
這 いずる
自由詩
5
23/10/28 19:46
BEFORE AND AFTER SCIENCE
ひだかたけし
自由詩
3
23/10/28 16:33
※五行歌 三首「行方不明の 愛のともしびよ」
こしごえ
自由詩
4*
23/10/28 15:29
初冬の風景 (旧作)
石村
自由詩
3*
23/10/28 13:58
※五行歌 二首 「ひとりの永遠」
こしごえ
自由詩
3*
23/10/28 13:48
#豊かさとは何なのだ
足立らどみ
短歌
4*
23/10/28 12:10
余韻
ただのみきや
自由詩
2*
23/10/28 11:06
初めての五行詩 (二作)
リリー
自由詩
9*
23/10/28 9:06
Life
ルルカ ne...
自由詩
7*
23/10/28 7:51
desire
〃
自由詩
2*
23/10/28 7:13
独り言10.28
zenyam...
自由詩
4*
23/10/28 6:22
蒼い話
這 いずる
自由詩
1
23/10/28 4:48
落とす
花形新次
自由詩
2
23/10/27 20:13
詩想28〇西門にて(改訂)
ひだかたけし
自由詩
4
23/10/27 19:36
無題
リィ
自由詩
1*
23/10/27 18:57
少焉
あらい
自由詩
2
23/10/27 17:01
ころぽっくるのうた
ひだかたけし
自由詩
3
23/10/27 16:16
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287
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290
291
292
293
294
295
加筆訂正:
余韻
/
ただのみきや
[23/10/29 9:09]
修正
3.35sec.