薄刃の{ルビ夜=よ}に藤は散る。
狂える鳥居の向こうに{ルビ永久=とこしへ}が眠りゆく。
「糸切り鋏が紡ぐよう、傀儡が回るよう、
うなされる夜の夢は誰にも分かれしまへんよってに」
お歯黒の笑み ...
安らぐ心、
力に充ちて
ゆったりゆたり
途 たどれば
同じ強度の音保つ
正方形みたく均衡に
立ち昇るこの静かさ
この内に生き開放する
オノレというこの奴が
いつもの原初の光景携え
...
 子どもが さけぶ 肺をからにして
 名前を奪われた 動物を確かめ
 さけぶ こめかみをふるわせ
 おなじ靴、おなじ服
 好きになれない 名前 みなひとまとめに
 ぬぎ捨て駆ける

 さ ...
「殉教者の髑髏に唾を吐き」
「遍く救済をドス黒く塗れ」

尾を嚙む蛇の口に擬態する赫色が血を零すスティグマ
喇叭の音に破れた鼓膜への雷鳴の轟が聖痕を灼き
白亜の病棟、陰鬱なベッドで瞬く真空管 ...
  熱砂 と
  真空

  ごう音と
  死の静寂

  閃光 と
  奈落


 重々しい
 数十万の足音が
 はてもなく続いて行く

 銃をかつぎ
 一すじの乱 ...
○「今あるもの」
今ある健康
今ある幸せ
今ある平和
今あるものを
大事にしていかなければいけない
ないものねだりではいけない
人間ドックを受けて
改めてそう思った

○「昭和の台 ...
{引用={ルビ水=water}

射掛ける

{ルビ藁=straw}色の光/が}


姉妹たちは

patchouli の馨りを辿って

護謨林の{ルビ陰翳=迷路}へ

(拍 ...
夜闇 もんわり熱し、

緑の葉影は揺れ動かず
走り去る車の間を置き

街灯照らす領域 開けて、

佇む人影の異様
過ぎ去る時の
血流し泣く子に
ただ沈黙の目視、

夜闇に街道  ...
海の彼方で揺らめいていた狐火がいつの間にか消えていたので、千枚通しで手のひらの真ん中を思い切り貫いた、その刹那、激しい火柱が世界を二つに分け、それからそれまでと同じ暗闇と静寂が訪れた、そう、狐火は ... 響き光放ち
聴き入る
私は螺旋
 
眠りこけている意志を叩き起こし
肉体の損傷の辛いという感情を生き

私は螺旋
乱打のリズム
刻まれ刻みながら
うねりしずかさ台風の眼
ふりしき ...
 水が 欲しい
 もう 雨が聞こえる

 水を思うと
 ことばの膜は かわきはじめて

 そのまま 波の奥
 さみしさが鰓をおさえつけ
 こころ、と消えて
 択ぶように石をつかんだ
...
 冬の日の山 
 真白な雪の その彼方に
 孤り高く貴女がいる

 あの山の
 雪を被った樹々の間に立ちあらわれる
 男の前に
 肉を欲しがり
 血を欲しがり
 体温を欲しがって
...
集中し深まりながら
浮上した霊性の感触
その瞬間に身を委ね
持続の宇宙に祈った

 時間という残酷の白手伸び
 持続の宇宙抹消されていき 

呆然として別れ、虚脱し転がる骸

 空 ...
寝息をたてて
未来は進む

すやすや育つ
期待と
希望と
願いごと

すこやかな暮らしにだけ
降りてくる夢があるから

ささっと
おやすみなさい
疲れているうちに
...
だいたい
車の中で泣いている
その時間が欲しいので
行き帰りは渋滞の道を通る
きちんと車を降りるため
きちんと地球を歩くため
イセイジンノワタシハ
だいたい車中で済ませてしまう
草原の中に羊さんが住んでいました。お日様はぽかぽかして、お空はどこまでも透きとおり、風は羊さんの羊毛をなびかせて、彼はからだじゅうで微笑していました。歌を歌いながら、「今日も世界は美しいなあ」と羊さん ...  仮名の桜は星害によわい。もう少し適した土地に植われば善かったのだろうが、残念ながらこちらの星には、系の恒星となる日廻りによる明白とだんだら闇が存在する。明白のあいだには仮名桜は水を吸うことしかできず ...  小学二年生ぐらいかな?
 道幅いっぱい 横並ぶ
 かしましい女の子らの
 背後にピッタリくっ付き
 駅へ向かう

 なんだろう?
 ラップかな? 
 彼女達の口から繰り返し
 飛び ...
暑さ過ぎ雹も溶け出し豹模様  らどみ (白堊の額が丸い卵殻のようだ、ありふれた惨劇の前に滴る)
仮初の脳髄を秘匿して埀れる緞帳のような濡鴉の髪が
(眸を刻め)
(密儀による覚醒)
鬼神の靣を被り純白の外套へ荒縄を隠し
眼窩より溢 ...
あたらしい靴
返り血で濡れ

匣庭のなか
漂白された
夢の生地へと
滲みゆく黒

少女は踊る
子宮が疼くのは
パパのせいだと

殺したばかりの
天使を埋めた
墓標の上で
...
唸りを上げる鉄塊よ
轟音を上げて泣け

窓にびっしりと憑依した
発話する羽蟲と
奴らを随え歩む詐欺師達の
ただ
憩いの熾火のために
燃やされた男の
一握の遺灰を
精密に組み上げた先 ...
こうして一日 走り去る

 丘を越えて行く白馬の群れ、

どこまでいくの?と尋ねたら
どこまでも何処までもと

 漲る力、表出され形を成し
 限りを迎え、
 委ね集中し集中し委ね一日 ...
生きているからこそ喉が渇く

生きているからこそ腹が減る

生きているからこそ寂しい

生きているからこそ腹が立つ

すべては生きているからこそ

死ねば

火葬場のけむりとな ...
どこに行こうが
私自身が闇なら
そこが闇だ
光あれ
光あれ
夏よ
灼熱の太陽を
我が胸に宿せ
否応なく
夏ははじまり
否応なく
夏は終わる
万物共生の大地よ
太陽よ
今年最後の
光を与えてくれ
雪原に野兎の跳躍
雪崩れの巨大な響
白峰の遥か聳えて

 奥まる意識に生まれ続ける円が呟きかける
 私に刻まれた瞬間の光景、鮮明に反復させながら
 時の震動に円、延々と大小無数無限に湧出し ...
食べ放題焼肉店は大盛況大食い自慢集まり話題

オランダは犬より猫が多く飼われ住環境も猫に優しい

フランスのあまり知られていない街あまり知られていない食べ物

地元には次々カフェが誕生し「 ...
天候を気にする

自分が住んでいるところ
だけでなく
誰かが住んでいるところ

暑くなりそう
とか
今日もくもりか
とか
傘は何色だろう
なんて

けれど
何も言わない
...
瞬間の伸び広がりに死を眼差す

異郷に目醒め
熱風吹き抜ける
青銅の大地に身を宿し
無に帰るのか
永遠へ還るのか
遠い地平に灯はともり
君の帰還を待っている

)もうどうしようもな ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
春霞松嶋豊弐自由詩123/8/9 18:31
詩想1ひだかたけし自由詩3*23/8/9 17:18
こどものせかいsoft_m...自由詩9*23/8/9 15:18
uroboros医ヰ嶋蠱毒自由詩223/8/9 12:37
野ばらの記憶リリー自由詩8*23/8/9 12:07
独り言8月9日zenyam...自由詩3*23/8/9 7:07
reisuï / cylot o' culo墨晶自由詩2*23/8/9 5:07
街道ひだかたけし自由詩323/8/8 22:41
ああ、次の波がもしも爪先にやって来たらホロウ・シカ...自由詩1*23/8/8 21:44
the construKction of light ひだかたけし自由詩323/8/8 18:32
水をおもうsoft_m...自由詩3*23/8/8 17:10
雪女2リリー自由詩5*23/8/8 16:52
一瞬の光ひだかたけし自由詩323/8/8 16:24
寝息をたてて千波 一也自由詩123/8/8 13:19
車中泣くやまうちあつ...自由詩023/8/8 12:06
羊の話1由比良 倖散文(批評...023/8/8 10:34
仮名桜待ち惚け万願寺自由詩3*23/8/8 2:56
偶感[まち角21]リリー自由詩3+*23/8/7 22:55
暑さ過ぎ雹も溶け出し豹模様足立らどみ俳句2*23/8/7 22:23
殺戮人形医ヰ嶋蠱毒自由詩123/8/7 19:24
匣庭自由詩123/8/7 19:19
自由詩323/8/7 19:17
夜想71ひだかたけし自由詩2*23/8/7 19:17
生きているからこそzenyam...自由詩4*23/8/7 18:31
灼熱渡辺亘自由詩223/8/7 16:35
自由詩123/8/7 16:33
THRAK 4ひだかたけし自由詩3*23/8/7 16:15
食べ物夏川ゆう短歌123/8/7 15:05
天候やまうちあつ...自由詩123/8/7 12:52
Light Of Home(新訂)ひだかたけし自由詩423/8/7 11:31

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加筆訂正:
ビックリモーターカー/イオン[23/8/9 15:07]
2023/8/9日改訂
3.36sec.