電車は独り言のようにガタゴト音を立てながら
ホームでその長い体躯をはっきりと示す
電車は駅における食物連鎖の頂点であり
闇も冷気も人々も
みんな電車に食べられてしまう
電車は一斉 ...
弱い光のひとつひとつが
羽になり また花になり
触れることなく消えてゆくとき
熱を終えた鉄のような
緑の音を降らすとき
歪んだ金に ふちどられた声
ほどけひろが ...
階段の踊り場ほどき火を編む手
季節さえ知らぬ存ぜぬ{ルビ仮=け}の柱
言葉には言葉の垢の漂いて
{ルビ自身=おのれ}には{ルビ自身=おのれ}を呑む ...
ピアノがないと ピアノは弾けない
フルートがないと フルートは吹けない
チェロがないと チェロは弾けない
トランペットがないと トランペットは吹けない
私に何が出来るのか
私は何も出来ない
...
文字には 心が現れると 言うからね
本当は 洗わなければ ならぬ様な
心模様にだけは なりたくなくて
紡ぐ 言の葉 あと幾つ 重ねたら
あなたに 届くのかしら って
小さ ...
眠れない
一日中薄暗い
六畳の部屋で
無理矢理に
寝る
常に起きて
目覚めていたい
なんて
若い頃には
願ったものだ
今では安らぎを求めて
眠るのですが
たいていは
...
〇に産み落とされたきのうが
まだ未熟児のうちに、あ、
(ママがいないママはどこ
届かない「あ」、
あの頃、にはコインロッカーで暮らす
「1」の話が電車の網棚や
あるいは座席、足元
あ ...
焦げ付いたワインレッドの残り火が
目に焼き付いた
角を曲がる時ほんの一瞬見上げた空
次の角まで行った時には
もう消えているのだろう
建物の傍に続く歩道を
急ぐともなく歩いた
けれ ...
みそかそばのテンプラをひっくり返しながら
正月を刑務所でくらす金物屋金蔵を箸で摘まんでいる
名字は金物屋 名前は親の手抜きの金蔵
店の名前 これも手抜きの金ちゃんうどん
夫婦で軽トラのうど ...
愛するあなたの骸を葬る墓を
あなたの好きだった海の前に
魂が抜けていると
どうも軽くなっているようで
身体までも天に昇っていくかと
思い 抱きしめました
せっせと穴を掘りま ...
君の体中の血管にレジンを流し込んで毛細血管までカタドリしたい
でも本当はそんなことしたくないよ
君の周りを絶えず公転している8つの衛星に君は気づいているのかい
僕もその仲間に入れてほしいだけ
...
朝になると
ぼくはすこししぬ
いつだってそう
かならずやってくるから
今夜だってねむれない
ほんとうは
ねむりたくない
夢をみないでいられたら
よかったのに
今夜も
きのう ...
待ち遠しかったことって
あっという間に過ぎる
一秒よりもすばしっこく
粘着テープ先生からなんの哲学も
学ばずにゆるさない、それは
断然ゆるされません、
からの逃げ足早く
(そのコツい ...
ちょうどあそこの
宅地に囲まれた
整地もなされていなくて
誰も見ているけど
誰も知らないような
小さな野っ原
まずあの野っ原がなければ
始められない気がする
姿のない声が
はっき ...
最近新しく開拓した
女性の好きな身体の部位がある
ズバリ、ひざの裏だ
(まだまだあるんだな、奥が深いぜ)
ふっくらとした
肉付きの良い
ひざの裏を見ると
丘を越えてを
口笛で吹 ...
探しても、探しても見つからない、私たちの家。
妻と私は数年前、偶然にもほぼ同じ時期に、生まれ育った家を失った。
それは震災のためでもなく、津波に流されたわけでもなく、人知れず静 ...
死んだ犬の名前を呼んで 秋の夜
泣いているのは 初老の男の独り暮らし
妻が亡くなり 娘は家を出た
錆び付いたぶらんこは 荒れ果てた庭に
2階のヴェランダには 溜まった土埃に
埋 ...
ブランコを こいでごらん
ここに座って ゆっくりと動かしてごらん
ブランコがわたしを喚ぶので
わたしは赤い夕焼けをスカートに隠しながら こいでゆく
赤い空に向かってだんだん 滲んでい ...
誰もいない横断歩道の上
月の方角を目指してセンカイチュウ
どこから星の香りがする
いなくなった君の音がする
フォークで刺した地球を
うっとりと眺めてから
おいしそう ...
貝殻になって
砂浜で美しく暮らそうだなんて
夢を時々みては波に
叱られているよ
こんなあおいなか
住まわせてくれている
地球に返しきれない
恩をいったいどうしたら
じっと海の底 ...
「帰りたいんだけど、
まだ帰りたくない」
「帰りたくないんだけど、
帰りたい」
「もう帰らなきゃ」
…そんなあの日の夜
「戻りたいけれど
まだ戻りたくない」
「 ...
141111
容疑は確信となり
起訴された円形の
古い闘技場の跡
重機が凹凸を均し
鎮魂するかのように
高層ビル群が完成した
この古い街では
町という町が錯綜し ...
左手首に巻き付いた羅針盤が 重い
針が進むたび あなたの温度は青白く
凍える海を目指してゆく
万年筆の先を
指に刺してでも 温もりを
あなたに注いであげたいのに
あなたは ...
窓辺の空へと腕を伸ばす
散る桜振る舞う風の途上
僕にも届いた風景を
そのまんまそっくり
運んで送れよ季の風
着払いでね(〃_ _)σ
...
1日やることがないので
取り敢えず妄想する
妄想に金はかからない
妄想の中で私は二枚目詩人だ
私が言葉を口にすると
それだけで同人誌熟女はメロメロよ
しかし・・・、ふと考える
どうせ ...
わたしたちは
ときおり修復のために
巡礼のような旅に出る
みちみち
ゆるやかに回復するからだ
からだの奥に
水も声もたましいも
灯らない場所がある
樹脂の血
樹脂の精 ...
口からケツの穴まで
「検査」はされた
どこもかしこも正常だ
原因が分からなければ
根治は出来無い
医師には感謝している
同じような症例を探して
どうにかしようとしてくれたり
匙 ...
0からはじまる鼓動
息子の胸に耳を当てて数えてみる
私の音と重なりずれる
心拍のポリリズム
追い掛けっこは続いて
27年の差を埋めようとぐんぐん成長する
とく とく ...
岩戸山古墳に行ってきた。
筑紫君磐井の墓ともいわれる
大きな前方後円墳と石人石馬や埴輪たち
今は木々が生い繁る神霊の森か
主古墳から少し離れたところにある
小さな ...
ある朝、大好き?と聞かれて
大好きだよ、と答えて
お別れしました
ある晩、大嫌いって叫んで
何度も何度も
心で叫んで
忘れられないでいます
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
電車
葉leaf
自由詩
4
14/11/12 4:13
ひとつ あまた
木立 悟
自由詩
1
14/11/12 3:14
梳く手 こがね
〃
川柳
2
14/11/12 3:10
recitative
くろこしょう
自由詩
2
14/11/12 2:36
スライスした 小さな言葉
藤鈴呼
自由詩
3*
14/11/12 1:59
起きていたいと
ドクダミ五十...
自由詩
0
14/11/12 1:33
えいえんはどこに眠る
もっぷ
自由詩
5
14/11/12 1:09
夕焼け
Lucy
自由詩
17*
14/11/12 0:33
カッコーの家
島中 充
自由詩
2
14/11/11 23:52
海の終焉
瑞海
自由詩
3*
14/11/11 23:49
衛星
ボトルシップ
自由詩
0
14/11/11 23:48
あかるくない未来
ゆうと
自由詩
1
14/11/11 23:26
アロハ
もっぷ
自由詩
2
14/11/11 23:00
晩夏だったはず
飯沼ふるい
自由詩
2*
14/11/11 22:26
好きな部位
花形新次
自由詩
0
14/11/11 22:01
Googleマップの中の家
小川 葉
散文(批評...
6*
14/11/11 22:00
寂寥
藤原絵理子
自由詩
5
14/11/11 21:57
ぶらんこ
為平 澪
自由詩
5
14/11/11 21:13
フォークで刺した地球を
ときたまこ
自由詩
6
14/11/11 20:49
存在失格
もっぷ
自由詩
5
14/11/11 20:34
ふたり
chihar...
自由詩
4*
14/11/11 19:50
円形
あおば
自由詩
7*
14/11/11 19:39
青い骨
為平 澪
自由詩
6
14/11/11 19:08
ときの風
㎡
自由詩
3*
14/11/11 17:50
ペンペン草田男「妄想」
花形新次
自由詩
1
14/11/11 17:41
レプリカ
遙洋
自由詩
2*
14/11/11 16:41
上から下まで
ドクダミ五十...
自由詩
0*
14/11/11 14:19
親子の心音
中村 くらげ
自由詩
2*
14/11/11 12:37
眠りの丘
秀の秋
自由詩
1
14/11/11 10:33
別れ方
中原純乃
自由詩
4*
14/11/11 10:09
2126
2127
2128
2129
2130
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2134
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2145
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2148
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2150
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2152
2153
2154
2155
2156
2157
2158
2159
2160
2161
2162
2163
2164
2165
2166
8.77sec.