なめらかな時間のなかを
女がひとり
黙っている
場ちがいな寒さをたえながら
来るはずのない返事を望んでいる
皮のない果物のように
傷みやすい夢であった
遠くで雷がしている
光は見えない
雨も降らない
ただ暑いだけだ
おっさんの端くれとして
バスに乗っては降ろされ
名所を歩いてはまたバスを待つ
バスの車窓から街を見つめる
このひとたち ...
金山の名残を観光地にしたきゅうふん
千と千尋の神隠しの舞台はここをイメージしたとかなんとか
狭くて急な階段を上がるひと下りるひと
スマホで写真を撮るひとたちのせいで
階段のながれがものすごく悪 ...
底をみせていない
心底笑い 笑わせる
底知れない エネルギー
底なし沼か ブラックホールか
底には 真理の川が流れている
人間の底を見た時の 忘却の念
忘れている ...
呼吸する街
道があったはずの場所に
旅人は立ち尽くして途方に暮れた
向こう側にあるはずの未来を
真っ黒な瞳は必死に探す
シャベルが土を掘る音
ヘドロが放つ臭い
崩れ落ちた土嚢
誰も ...
台湾あるある
意外と身長高いひとが多い
台湾あるある
お茶と漢方薬でからだ整えてるひとが多い
台湾あるある
かわいいひとが多い
台湾あるある
にこやかなひとが ...
僕たちは暗い湖の中で生まれた。
そこはいつでもあたたかい水がこんこんと湧き出ていて、
お腹も減らないし苦しいことなんかなんにもない。
天井からは極上の歌声が響き、
その時、 ...
ふらふらする人に
イライラするの
なよなよする人に
イライラするの
過去のキスで出来た傷
今になったら
それはただの傷じゃないかな
あなたの服の匂い
あの時世界で一 ...
錆びているカッターナイフを眠ってるあなたに嗅がせてみる。おきてよお
安全であってもなくてもいいんだよ のろいのように接触、あつい
「神官と抱き合うように震えつつトマトの湯剥きをして ...
どれだけ
アスピリンを
ヴァイコディンを
メタドンを
ヒドロコドンを
中毒になる程止められなくなって
直視出来ない様な
注射痕を遺して
全てが滅茶苦茶になりながら
摂取し続け ...
破水した光の{ルビ枝垂=しなだ}れ
終わらない夏の囚われ
わたしは煮え立つ釜のよう
せめぎ合いの果てに溢れ出す
しろくのけぞる
朝顔のうなじ
...
ざらついた恋の途中や氷水
世の中の暗部も愛せ氷水
錠剤の足りない朝の氷水
詐欺師に投げつけた石も偽物
夕陽に吸い込まれるカモメ見ている
夕陽が帰るのを見て仕事の続き
めーるが
きて
めしに
いく
めーるが
きて
めしに
いく
かも
しれない
「月は太陽の恋人なの」
彼女はそう言ってまっさらな掌を翳した
毎日の家事仕事で荒れた肌は
赤くささくれて皮が剥けている
パパはいないから
ママはお仕事だから
あたしがおうちで働くの、と
真っ黒に ...
誰も知らない何かが
このなかに住んでいて
すやすやとチューブから
トマトを吸い込んでいる。
無性 ...
北方の風で洗面台の雌蜘蛛が咳をして死んだ頃、
南方で濡れた子を抱いて女は震えていた。
ただ、たどりついた波が水平線の先に
戻る子の影を見つめてた。
雨が止む頃、
親と同じ ...
何処に 隠れてしまったのか 探す
この 窪みか
この 暗闇か
真っ暗だと思えた町並みに
灯りが見える度
ちょっとだけ 救われた 気になって
目を凝らして 前を 見つめるけれど
...
その一滴を
くちびるに運んだならば
あなたもわたしも
同じ生きもの
潤いの程度に差はあれど
却ってそれが
証になる
あなたとわたしを
等しく結びつけられることの ...
140827
その筋のものですと
あいまいに返事したら
無視された
厳格な言葉以外は通用しない
某ですと名刺を通じたら
通用門が開いた
監視カメラは厳格なのだ ...
満月が丸々と輝く
深い夜
涼しい風の吹く
草原の中
ヒソヒソ声が
鳴りを潜める
今夜しかないんだ
どうしてもか
どうしてもだ
ヒュー
鳥の甲高い鳴き声が
木霊する
狼ど ...
汗でもなく
涙でもなく
果物から
液体が染み出てきて
それは
どれも芳しく
汗でも
涙でも
薬でも
ましてや毒でもないから
(万が一毒だとしても)
私はありたけを込めて
愛して ...
おまえの、
痛みを思おう
肉体的なものにしろ
精神的なものにしろ
母とは、
思いやることしかできない
ここで、
同じように痛みを思おう
魚のような君に会う
街はまだひびわれている
昔の靴を引っ張り出してきた
新しい靴のようにいい音をさせていた
もう
幸せにならなくていいかも
泣きながら笑っている
☆
堕 ...
矛は真理を貫き、楯は真理を守る
真理は沈黙にのみ宿り、文字は幻想をさまよう
我々は真実(言葉)を置いてはいけない
真実(言葉)が我々を書かせるのだ 。
...
砂漠でプールのチケットを買うような日々
ラクダにのったダフ屋が 指を三本立てる
市営プールじゃあるまいし
いまどきたったの三百円だなんて
ダフ屋は首をふって
金ならいらない これが欲しいんだ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
夢
はるな
自由詩
6
14/8/28 1:43
幸福
吉岡ペペロ
携帯写真+...
3
14/8/28 1:01
きゅうふんにて
〃
携帯写真+...
1
14/8/28 0:38
底(そこ)
佐白光
自由詩
3*
14/8/28 0:35
呼吸する街
itukam...
自由詩
0
14/8/28 0:17
台湾あるある
吉岡ペペロ
自由詩
1
14/8/28 0:07
僕たちは確かに幸せになるためにここに来た。
時子
自由詩
3
14/8/27 23:52
ふりかえり
瑞海
自由詩
4*
14/8/27 23:52
絶対安全剃刀
初谷むい
短歌
3*
14/8/27 23:34
鎮痛剤じゃ治らない
凍月
自由詩
3*
14/8/27 23:33
沸騰点
ただのみきや
自由詩
23*
14/8/27 23:25
ざらついた恋の途中や氷水
北大路京介
俳句
3
14/8/27 22:52
世の中の暗部も愛せ氷水
〃
俳句
2
14/8/27 22:52
錠剤の足りない朝の氷水
〃
俳句
2
14/8/27 22:52
詐欺師に投げつけた石も偽物
〃
自由詩
7
14/8/27 22:52
夕陽に吸い込まれるカモメ見ている
〃
自由詩
5
14/8/27 22:51
夕陽が帰るのを見て仕事の続き
〃
自由詩
2
14/8/27 22:51
モリンガ
6
自由詩
0
14/8/27 22:31
月下美人
愛心
携帯写真+...
3
14/8/27 22:27
吐瀉物
あおい満月
自由詩
5
14/8/27 21:13
「堕る子」
宇野康平
自由詩
1
14/8/27 20:58
栄光
藤鈴呼
自由詩
1*
14/8/27 20:33
一蓮托生
千波 一也
自由詩
4
14/8/27 20:12
筋違い
あおば
自由詩
7*
14/8/27 17:41
狼
opus
自由詩
1
14/8/27 15:55
のどごし
そらの珊瑚
自由詩
14*
14/8/27 11:16
見守る
中原純乃
自由詩
4*
14/8/27 10:37
地元の恋人
やまうちあつ...
自由詩
2
14/8/27 10:36
詩の言葉
アラガイs
自由詩
18*
14/8/27 6:50
プールのルール
りす
自由詩
6*
14/8/27 3:16
2108
2109
2110
2111
2112
2113
2114
2115
2116
2117
2118
2119
2120
2121
2122
2123
2124
2125
2126
2127
2128
2129
2130
2131
2132
2133
2134
2135
2136
2137
2138
2139
2140
2141
2142
2143
2144
2145
2146
2147
2148
5.12sec.