陽の当たらない玄関の
下駄箱の上に置かれたガラスの水槽
その中に金魚が一匹 

夏の宵
太鼓の音や提灯に囲まれた広場の
入り口で掬い取られて 
運ばれてきた

  たくさんの兄弟と泳 ...
ずっと前から
大きな壁があって
私は背が小さいから
ジャンプしてもなかなか届かなくて

今はそれをも超えるような
大きな声が欲しくて
気持ちを伝える勇気が欲しくて
どうも上手く ...
こぼれた言葉が夢を覚めさせない 月を指差して とても綺麗な言葉を吐いた少女がいた
それはそれは綺麗なもので
真黒の風呂敷の中心に浮かぶ 銀にも負けぬ輝きだ

あたしは とてもとても聞き取ることに難儀し
とうには諦めてしまっ ...
もうずっと遠い昔に
絶望から一歩を踏み出して
歩いてきた僕だから
これ以上裏切られることもないし
やけのやんぱちにもならない

光りあふれ
花咲く道の途切れる先に
真っ暗な口を開け
...
このまま一日が終わって、その次の一日がはじまって終わって、またその次の一日を過ごすのもいいかなと思う。分厚い鍋あたたかいスープ、開閉を繰り返すカーテン。いいかなと思う、思うけど頷けない。黒い、新し ... 各界で今年大活躍の皆様に
お集まり頂きました
先ずは
世界初全盲の画家
サムラ&ゴウチのお二人!
続きまして
だっはあああああっ
でお馴染み
号泣県議野々村与太郎さん!
そして今年の ...
金属質の
部屋に座って
わたしが数をかぞえている

歯や髪や肌は
ただの歯や髪や肌であるのに
女 がぴたりとはりついている
脚にも喉にも唇にも

これより先は
数えるだけ失う ...
彼女が住む耳をふさぐ パニュヤミンスクの湖には
水上に暮らすサナクマ族がいた
サナクマ族は湖で採れる
キャビアを売った
年800億ドルにも満たない
お金で生計を立てていた
しかしその僅かばかりの
キャビアを狙 ...
もうただの人なんですから
何でもやって
飯食って行かなければならないでしょう
昔みたいに
チンペイにくっついて
朝の番組に出るわけにもいかないし
そこで提案です
すべてをなげうって出直す ...
水平線にハサミをいれる

入道雲との境に沿って丁寧に

ヨットの帆まで巻き込まないように気をつけながら

チョキチョキと切り進めるけど

水平線はどこまでも続いているから

ど ...
恋して
愛して

愛していても
恋もして

哀しみや情けなさや悔しさに
地団駄踏んでいる
過去というのは時々取り出して

いろんな気持ちで見つめるもので

それはけっして変わらない物でもなく

案外に不確かなあやふやな物

省みて幸せな様に

省みて強くな ...
こころには
触れる事は叶わない
ぼんやりと紺碧に浮かぶ
あの星明かりが
じんわりと
白けゆく空へ
輪郭を溶かしていくように
ごく当たり前に
こころはきっと
触れられる事を拒むだろう
...
無数のあなたが大きな壁となり
僕はただその壁にもたれかかり
壁の表面のざらつきに音に似たものを感じるだけ
あなたの形は変幻自在で
僕はいくらでも操作できるはずだったのに
もはや受 ...
深い眠りの中 溶けて消えた御身よ
何処 どこへ行くの
気付き想うた時には 既に寝ていた

あの日 対峙した思い出の
結び別れた芽
遠きひもすがら 距離も
地より離れ 海底へ

迷 ...
カンカラカンカラ
缶が転がる
隙間風が差し込む
心に

吹きっさらしの道で
からから
鳴る、耳ざわり

誰もが目指す高み
手を伸ばしても届かない高み
高みから同類は見下ろす
見 ...
優秀だ
夜は
寒く
冷たい

スタンドは
明るく
稀に
暖かい

それは
文明の力
そう、
燃料に心を使い燃やす灯

夜を照らす
照らすからこそ、照らすからこそだ。
...
喉はがらがら
飽くなき渇望


砂漠の真ん中
見通しのない
手探りの日常


旅をしている
目的のない旅をしている
目標のない旅をしている
目次のない物語の中

悪 ...
今日僕は投票に行かずに、ビデオの編集作業に明け暮れていた。VHSに入っているデータをパソコンに移すための、重要な作業だった。日が暮れていくとき毎朝駅前でチラシを配っていた立候補者のことを、少しだけ ... 選挙に行かずにぼんやりと
家でつけたままのテレビを見ていた僕
チョコレートを かじり そして
時の 流れを 忘れていた

人間はこの街の中から
時の流れがどこへ流れていくのか知っている ...
異国の空を飛翔する一匹の竜の軌道に同調して、その大樹の枝の一本は静かに幹から伸びていった。枝の数は竜の数。竜の数は異国の数。無知な子供が遊びでその大樹の枝の1本を折れば、一匹の竜が、人知れず、異国の荒 ...  
ブルー・ライト・ヨコハマをききながら、飲めないのに酔いつぶれる真似をしてみる

毛布をかけてくれる相方

感謝、かんしゃ、かん。。。Zzz



*YouTube ブルーライト・ ...
君が真っ赤に手を染めていた
僕は君が人殺しには見えなかった
僕は君が太陽を盗んできたのかと思ったよ
だって僕はその時
真っ青にこの両手を染めていたんだもの
夏の太陽は熱くて
何でも溶かすけど

冬の太陽は冷たくて
何でも凍らせるけど

夏の太陽も冬の太陽も
いつもと変わらず眩しい
王は一筋の血の為に
無数の柩を用意した
百舌が早贄の為に選んだ
ネズを切り倒し
おもてに朱を塗った
流れる血を塗り潰すように

見えるか水平の先
東方に輝くあの孤島
時に幽閉され ...
駆け落ちをした女と男は
首飾りを持っていた
その日の米に困る
そんな彼等に残された最後の手段であった
女に恥をかかすまい
男は恥を忍んで個人商店に

つけがきく
でもたまっていた

...
質量のないさかなの群れが
雲の上をすいすいと泳いでゆく風景をわが子と見ている
色彩の細道にちいさく咲いた花々の
枯れゆく姿を眺めては何か言いたげに顔をこちらに向けるね
夜に月が浮か ...
コンビニを出ると
タクシーに ひかれそうになる
青い光だ
熱のない

遠い大地で
祝福されたその光に
私は
音もなく追われてる

ふと
私はあなたを想う
強い光だ
だけど
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
冬の金魚イナエ自由詩16*14/12/15 22:33
いつか瑞海自由詩6*14/12/15 22:06
こぼれた言葉が夢を覚めさせない北大路京介自由詩614/12/15 21:48
月と会話した少女クロヱ自由詩4*14/12/15 21:40
絶望のあとにLucy自由詩19*14/12/15 20:51
、・はるな散文(批評...114/12/15 20:45
紅白の審査員花形新次自由詩014/12/15 20:08
金属質のはるな自由詩214/12/15 19:59
彼女が住む耳をふさぐ北大路京介自由詩314/12/15 19:56
ステッケントルメテスに捧ぐ2花形新次自由詩014/12/15 19:30
海江田バンジー自由詩0*14/12/15 16:06
水平線青井自由詩214/12/15 14:52
馬鹿だなあ中原純乃自由詩2*14/12/15 14:43
症例:回帰の病雨の音自由詩314/12/15 14:17
夜の岸北井戸 あや...自由詩3*14/12/15 6:24
葉leaf自由詩014/12/15 6:17
海底の園黒ヱ自由詩114/12/15 5:40
寛解這 いずる自由詩1*14/12/15 5:37
ガソリンスタンド自由詩1*14/12/15 5:35
生きるkeigo自由詩3*14/12/15 5:27
夕暮れのLEDサイン番田 散文(批評...214/12/15 0:25
ある時代の日曜日自由詩014/12/15 0:24
竹森自由詩214/12/14 23:16
ブルー・ライト・ヨコハマをききながら殿上 童自由詩11*14/12/14 23:08
無題余韻自由詩214/12/14 22:14
たいようリィ自由詩1*14/12/14 22:09
ibis衣 ミコ自由詩114/12/14 22:04
五円玉の首飾りドクダミ五十...自由詩114/12/14 21:51
あさひに問うかんな自由詩3*14/12/14 21:35
青色エレジウムuminek...自由詩15*14/12/14 20:29

Home 戻る 最新へ 次へ
2096 2097 2098 2099 2100 2101 2102 2103 2104 2105 2106 2107 2108 2109 2110 2111 2112 2113 2114 2115 2116 2117 2118 2119 2120 2121 2122 2123 2124 2125 2126 2127 2128 2129 2130 2131 2132 2133 2134 2135 2136 
加筆訂正:
絶望のあとに/Lucy[14/12/15 22:19]
「花に水をあげたり」を「花に水をやり」、「猫に餌をあげる」を、「猫に餌を与える」にそれぞれ訂正しました。イナエさん、ご指摘ありがとうございます。
何故/瑞海[14/12/15 6:15]
設定解除さんからのご指摘で少し訂正しました
9.77sec.