救われぬ魂に向け歌唄う少女の声がときどきズレる 親戚を名乗るヤクザが本当の父だと告げて義父は旅立つ 美味しいと喜ぶ顔があったから料理に燃えることもできたの 馬謖を斬った涙で紅茶を煎れてさしあげよう 赤い糸たぐり寄せて見なかったことにした 考えるカンガルーをハンマーでゴン 【青が崩壊する。】題名は あまさらさんです。


こんこんと 混沌
どくどくと 清濁入り乱れ
大地と空が 激昂する
相容れない物どうしが交信しようとして
雨戸を叩く

夜の闇に
...
奏でることを
忘れているだけのあさの時間に
点滅する信号機のしたで
歩道を飛び越えてゆくの

行き詰まることを
全く知らない幼子のように
楽譜のうえを歩いては
並んだ音符を ...
隅田川より低い千住の街を
駆けていく幼い日のぼくの
こころの隙間に
川風がはいりこむ

湿気を含んだ重い風は
低い街並みをよぎり
川辺から離れた神社に
ぼくを連れていく

友だちは ...
僕の帰りを待つ妻と子のため自転車飛ばす

一人きり歌いながらお腹空いたと呟きながら


街灯で薄明るい公園の脇 自転車飛ばす

何処かから漂ってきた誰かのためのカレーの匂い


片 ...
羊歯の葉を滑り落ちた雨垂れが棄てられたショッピングバッグに落ちる
夜は街の明かりに隠れながらいつの間にか途方も無い闇となり
僕は雑草の生えふさぼったベンチひとつだけの公園の ...
少し離れた椅子に座って
家族の談笑を聞く
妻の伸びた髪 子どもたちの長い脚
ぼくの指先に 笑うニーチェ

汚れた携帯ストラップが揺れて
家族に笑顔がこぼれる
振り向く妻 立ち上がる子ども ...
爪を切るときに
深爪しないようにするのと一緒で
なにか喋るときには
何も考えないようにする
世界の果てで
自分が待ってるんだ
名も無い鳥にも
名前はあるんだよ
自分で名乗ったりはし ...
上京して赤信号で渡ったら 叱られた
コンビニにまで 「並びなさい」の、
足型マークが付けてある

お金を払わなければ 何処にも行けない街が
嫌いになるまで 居たかったのは
この街 ...
うまれてからずっと
うまれあっている

きみはこどもとして
あなたはおかあさんとして
ぼくはおとうさんとして
はんとしまえにここにうまれた

うまれたものがふくらんで
ここにもそこに ...
日々の暮らしの
吹き溜まりから
洒落た記号を
掘り出して
綺麗に並べても
何処にも響かない

吹き溜まりに
手をつっこみ
すくった想いを
雪玉にして
無防備な背中に
ぶつけ ...
{引用=その日ぼくは一人称を失うために身投げした。自我を持たな
い想いだけが純粋であり得るから「得た経験はみな繋がれて
いる、輝けるという常套の科白を盲信し、原石だったぼくは
自らを気前よく ...
一頭のサラブレッドを数百人で所有する
競走馬ファンド
所謂一口馬主というのにヒントを得て
私が新たに開発したのが
この一口夫です
美人でプロポーション抜群だけれど
金が掛かってしょうがない ...
言い知れぬ倦怠や怒りには

チャイコフスキーの5番しかなかった

頭をしびれさせるほどの眠気と強張りには

チャイコフスキーの5番しかなかった

どんよりとした悲しみや震えには

...
僕が目を閉じ後ろ手を組んだところまで

きみに飛んでいってほしい

軽くなったきみに

まちがってるよって言ってほしい

声をなくして歩けない道の終わりに






...
その密告を
取りこむ受容体が

自己のうちに
見あたらなくて

知らぬふりして
やりすごす

  ☆

井の中の
かわずよろしく

生きる
恥じ

意味も抒情も
...
{引用= 「アンダーザブリッジ」

ああ
オールを手離されたボートが
河岸を立ち去る
絶対の掟に従うように
角を子羊の群れのごとくに曲がり
オルガンのその音色は
流浪を奏でる

...
 

{引用=北のはるかに村があり
名前忘れた木が
ぽつんと
あって

海を知らない小鳥が枝に
止まっていました
ひとりっきりで

道を知らない蒼い花が一輪
根元に咲いていまし ...
月を見ていた狼男

なにも悪さをしないのに

石もて追われ町はずれ

川面に浮かぶ月の影

泪落とした橋のうえ
タイスの「瞑想曲」が似合う秋
私から枯葉が
虫食い穴があちこちにある私が
落ちていく秋の夜中

もともと智慧の無い思考の葉脈であっても
いまだけはその働きを止めておきたい
聴こえてく ...
作られたかたちの、匂いがするので
手にすることをやめてしまう

しぜんを求めているわけでもない
人工物をあいしているから。

伝えるものを含まないと、ながれてしまう
ことばは本来 ...
器の底の浅い水
光が光を斬る暮れの揺れ
冷たく置かれた広い空地
誰もいない空と空


手を離し
曇は落ち
再び昇る
撲つ音 撲つ音
光の端の
花ちらす音

...
boku no shyoutai ha
kono
shimittareta kanashimi de
boku ga boku de
aru to
iu koto ha
cafeole
...
雨は何を この街から
押し流さすのだろう
きっと 朝顔の種が
そこには含まれているかもしれない


君は 昔のフランスにいる
ボロ売りのようだった
そして 僕の去った 道ばたで 
...
「今のそれ、つばさ骨だよ」(耳付けてみると微かに空が鳴ってる)





桃の星 えいえんを信じてなくたってすきだとちゃんと言えた頃


(信じても信じなくても)(僕の目はう ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
救われぬ魂に向け歌唄う少女の声がときどきズレる北大路京介短歌214/10/15 10:39
親戚を名乗るヤクザが本当の父だと告げて義父は旅立つ短歌314/10/15 10:39
美味しいと喜ぶ顔があったから料理に燃えることもできたの短歌214/10/15 10:38
馬謖を斬った涙で紅茶を煎れてさしあげよう自由詩114/10/15 10:37
赤い糸たぐり寄せて見なかったことにした自由詩514/10/15 10:37
考えるカンガルーをハンマーでゴン自由詩214/10/15 10:37
とりつくしまという名前の島での物語 オムニバス三篇るるりら自由詩8*14/10/15 10:33
聴こえるまでの音かんな自由詩10*14/10/15 7:49
風の問いかけ  殿岡秀秋自由詩714/10/15 5:26
寒い夜道を自転車飛ばす中村 くらげ自由詩6*14/10/15 2:32
真夜中にあれこれのかたちをどうのこうのホロウ・シカ...自由詩2*14/10/15 1:20
少し離れた椅子に座ってオイタル自由詩5*14/10/14 23:55
オイルと竜門勇気自由詩114/10/14 23:13
ネズミ為平 澪自由詩13*14/10/14 22:07
ハーフバースデイ中村 くらげ自由詩3*14/10/14 21:51
おもいのおとnonya自由詩21*14/10/14 21:45
七年目のグノシエンヌもっぷ自由詩414/10/14 21:42
一口夫花形新次自由詩014/10/14 21:29
屹立せよ吉岡ペペロ自由詩214/10/14 21:17
無題nemaru自由詩1*14/10/14 20:20
密告シホ.N自由詩2*14/10/14 17:17
すみれの色の手帳からもっぷ自由詩314/10/14 15:40
意味は静かに自由詩314/10/14 14:49
月を見ていた花咲風太郎自由詩214/10/14 14:08
瞑想曲乱太郎自由詩19*14/10/14 13:45
きみへの伝言かんな自由詩7*14/10/14 10:31
ひかり 遠景木立 悟自由詩2+14/10/14 10:18
cafeoleめー自由詩114/10/14 2:01
今日の公園番田 自由詩214/10/14 1:24
秋の星初谷むい短歌2*14/10/14 0:00

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