死んでいる系のぼくらは
テレビを見ない
酒を飲まない
声を出さない
夏なのに
長袖のジャンパーを着ている
手にはいつも、
iPhoneを持って。
スライドする指だけ ...
道ならぬ対象の あなたが

クリーニングされた ワイシャツを

パリッと 着ている姿が 好きだった

いつからか 気が付いてしまった

ワイシャツが アイロン掛けになっている

ど ...
読みかけの本を開くと
こぬか雨の匂いが
した

ひさかたぶりの文字たちは
指さきにそっと、重たい


夏の終わりはいつも、そう

ひっそりと濡れて
いる


空高く ...
 彼は詩人を
 気取る者

 内なる黄金を仄めかす
 持たざる者の、負け惜しみ

 だが
 言葉の剣が錆びついて
 振り回す手つきも憶つかず
 悪戯に、心の生傷を
 増やすだけ
...
ホップ、ステップ、ハンドジャンプ! 君がそう言ったからぼくは逆立ちしてやってみた、ところが君はハンドジャンプじゃなくて、アンドジャンプと言ったのだった。それだけだ。本当はそうなる予定だったんだ。ところ ... 無傷で帰ってきやがって、と
言われるのだろうな、あの世で。
いや、神様は上品だから
無傷で帰っていらっしゃるなんて、と
やんわりと非難されるかもしれない
かすり傷ひとつあれば
神様は黙って ...
切ると血が出た

それよりも柔らかさに驚いた

それは頭のなかの出来事のようだった

でもリアルじゃないのがリアルだった

引き返せない

引き返せないから突き進んだ

首を切 ...
オレンジ色の空へ シャボン玉を子供達が吹かす
揺れるたびに 風の気配を確かに感じる
割れそうになれば心の中の不安と童心も同時に揺れる
ああ!愛してる!
いつまでも愛してる!
宇宙一愛してる!
永遠に愛してる!
思いっきり愛してる!

感動しちゃうほど愛してる!
気が狂うほど愛してる!
苦しくなるほど愛してる!
痙攣 ...
あなたなら
素通りしてしまうものに
立ち止ってしまう

あなたなら
気がつかないものに
気がついてしまう

あなたなら
視えない傷から
血が流れてしまう

あなたなら
聴こえ ...
夕暮れ時の喫茶店に
here comes the sunが流れた

気が付くと僕は
後期ビートルズの力関係について
とりわけジョージ・ハリスンの台頭について
熱心に解説していた

静か ...
君の体温はあたたかすぎて離れられなくさせる
けれどいつも二人でくるまっていられるわけないから
離れている時がむしろ当たり前で
心がつながっているということを信じている君は
私が居なくても離れて ...
{画像=140907093944.jpg}




近頃、羊歯が気になっている
名も無い羊歯になりたい!?


小さな森に入ると
足元にあって
手を伸ばしている
くるりと丸まっ ...
僕たちは後片付けを始めた
片付けるものはそんなになかった
僕たちは会議机を三人がかりで乾拭きして時間をつぶした
机を運ぶという事まで意識していた僕たちのうちの二人は
拭きながらじょじょに机の両 ...
.
   【4】 白金環と白金黒


   雪 峡{注=下書稿(四)手入れ(2)。ルビはすべて編集者。}

 {ルビ塵=ちり}のごと小鳥なきすぎ
 ほこ杉の{ルビ峡=かひ}の奥より
  ...
遠近法が麻痺した囚われの眼(まなこ)を
墜ちるのを怖れた誤読の盲人たちが崇める
しんなりとした粘性の絨毯は織り上げる程
未来を消し去り 響きを失った時空に
拡がっている 奇妙な、奇妙な諧調
...
砂浜の砂を握りしめ
手を開けば
崩れる砂
崩れた砂を見ると
砂は砂粒と砂粒だった

地球はひとつでも
本当の地球は
個々の人々や生きものたち
一粒一粒の砂粒

この世の中の本当の ...
あなたについて
私が見たもの聞いたもの、感触、熱、味
ぜんぶ
私の中に入れて蓋をする

逃げ出そうとされて嘔吐感がこみ上げるけれど
音を立てて飲み下し腹におさめ
唇を閉じたままニィと微笑 ...
夜半にうっすら目をあける
カーテンの隙間から
仄かに月明かりが差し込む
部屋の中は蒼い海の世界
私は、
月影が揺らぐ波間を静かにたゆとう

どこへ流れていくのかも
どこへたどり着くのか ...
 なぜ、ここで戦う必要がある? 君の、君だけのための戦いは、きっとここではない、どこか、そこで死ぬことに価値があるような場所で、もっと、そのために死ぬことに価値があるようなもののために、行なわれるべき ... 夢に向かって
突っ走るのは
れっきとした賭けごとですが

かけがえのない勝負なのです
一度きりの人生の

大いに得るか、失うか

自分の意志では
選べない結末だとしても
...
   待宵の支度を重ねながら粋に古を覗く上向きに
   女の割合の多い その丸い姿に時に 男にも見える

   只の円

   人々に想いを凭れ拝まれ馳せられ 逃げたまま

...
月夜の帰り道
青白い横断歩道で 拾った
白い帯にぽつんと 真っ黒い穴
無造作に転がっていた 黒い石

指先が ぽっ と暖かくなったような
無機質な石よりも 柔らかい感触
左折してきた ...
脂の乗った腹は 嫌だけれども
油の乗った 人間には なりたい

油ばかり 売っていては
物事から 脱線して しまうけれども
売る油すら 手元に無いようじゃあ
潤いが 無い 気もするの

...
針が刺さったままデカダンスホスピタル 聖書読みながらカルアミルクに桃を絞っている家庭教師と革命に乾杯する間に俺のストラトキャスターは大音量でジェントリー・ウィープス近所迷惑
痴女MakeLove耳から脳みそ垂れてるぜ愚かな青春Dance ...
一瞥して去るシャッター商店街 飲み干したラムネ瓶から玉とれず入道雲がひたすら白い 雷の落ちたあたりに錆びた塔 すし詰めの電車の中や蝿捕紙
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
『iPhone』あおい満月自由詩914/9/7 15:55
アイロン佐白光自由詩2*14/9/7 15:34
贅沢千波 一也自由詩714/9/7 15:29
立ち止まる子供まーつん自由詩10*14/9/7 14:19
ハンドジャンプkaz.自由詩014/9/7 13:50
神様の言い分りす自由詩4+*14/9/7 13:44
長い夏休み吉岡ペペロ自由詩414/9/7 13:36
風が揺らしているもの陽向自由詩3*14/9/7 13:23
愛してる!!!!!中村 くらげ自由詩4*14/9/7 13:22
あなたへHAL自由詩10*14/9/7 11:25
夕日やまうちあつ...自由詩3*14/9/7 10:56
体温弓夜自由詩3*14/9/7 10:25
羊歯(シダ)になろう / 丸まった指先を宙(ソラ)へ伸ばすん ...beebee自由詩23*14/9/7 9:37
繁栄nemaru自由詩1*14/9/7 6:57
笛吹き少年の行くえ(4)Giton散文(批評...1*14/9/7 6:32
Gの上空ハァモニィベ...自由詩3*14/9/7 3:53
だから僕は時々空を見るichiro...自由詩14*14/9/7 0:47
「蓋をする」桐ヶ谷忍自由詩11*14/9/6 23:27
夜の海猫の耳自由詩214/9/6 23:08
我々の欲望には、素晴らしい音楽が欠けている。岩下こずえ散文(批評...114/9/6 23:04
かけ算千波 一也自由詩314/9/6 22:54
待宵朝焼彩茜色自由詩11*14/9/6 22:45
黒い石に藤原絵理子自由詩5*14/9/6 22:35
アブラカタブラ藤鈴呼自由詩2*14/9/6 22:29
針が刺さったままデカダンスホスピタル北大路京介自由詩114/9/6 22:09
聖書読みながらカルアミルクに桃を絞っている家庭教師と革命に乾 ...自由詩214/9/6 22:09
一瞥して去るシャッター商店街自由詩214/9/6 22:09
飲み干したラムネ瓶から玉とれず入道雲がひたすら白い短歌1414/9/6 22:08
雷の落ちたあたりに錆びた塔俳句114/9/6 22:08
すし詰めの電車の中や蝿捕紙俳句014/9/6 22:08

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加筆訂正:
笛吹き少年の行くえ(3)/Giton[14/9/7 3:04]
注を加筆し、本文の一部を小字にして読みやすくしました。
4.58sec.