都会に降る雨は
ビルをぬらし
車の音をくぐもらせる
ビルに囲まれた後楽園を洗う
こぬか雨の中
大島紬に蛇の目の女がひとり
水田のほとりにたたずんで
周りのビルは雨に流れ
...
結晶化されたシュプレヒコールが鈍色に光る
この世界の不平等さを、そろそろ受け入れるべきだ僕ら
正しさを履き違えたレンズが、景色をきらきらさせて
僕の眼鏡は湯気に曇ったまま、啜り上げたものはひ ...
秋の香りが残り僅かなあなたを
連れていきました
どこか 遠くの あなたを
待つ女にはなれません
と
言い切る前に
お行儀の悪い左手が
わたしの頬をぶちます
秋はふざけた科白 ...
ちっぽけな石ころ
川底に沈んで
誰かを傷付ける
尖った部分を失くし
長い時間に失くし
自分を確かめる
でこぼこを失くし
ずっと底に
ずっと沈んでいる
誰か見つけてください
此処にい ...
わたしはうばわれない
わたしの肉は獲物ではない
おとこの不満の
不安の
うらみのために
たちこめる灰けむりのなか
凍えた血が沈んでいく
打ち捨てられた ...
.
閉め切られた扉が白く光る
神は要らないと古い書物はおしえる
きみたちの歩行 悪寒 口笛
そしてひとつの鼓動と
またひとつ滲み出す苦い汗と
きみたちサットヴァのカルマンが
もうひとつ ...
繋がる糸にたぐられながら
「この人に、会うためだよ。」と教えられながら
小学六年生の女の子は
一冊の漫画本を買った。
彼は、27歳。
彼女は、12歳。
どこで出会い ...
私を他の誰よりも強く愛してくれる人を
私が誰よりも激しく憎まなければならないこと
気付かなかった だから
傷つかなかった ぼくは
気付かなかった きみが
苦しんで 苦しんで 苦しんで
もがいて もがいて もがいていたこと
愉しんで 楽しくて 笑い続けていた ...
お気に入りのあの歌手の
お気に入りのあの曲を
アラーム音にしたときから
お気に入りを嫌悪する
つまらない学校の
つまらない教科書を
指を指して読まされてから
文字を見ると欠伸 ...
左手の薬指に
有効期限が迫っていても焦らず生きよう
Sweetheart?
So what?
今年のイヴこそ渡す
クリスマスプレ、、、
前途は無い!
遺言残して誰が見るんだ? ...
このかりそめのせかいで
にくのかたまりがどうなろうが
あとにもさきにもまったくどうでもいい
うまれてないからしぬわけないよ
あああーもうもうもう
わけわからん
ぜんぶおわっ ...
代官山のおしゃれなハウスに
凶悪殺人犯の男女を集め
日々の生活を
監視カメラで追い続けるという
所謂リアリティTV
あれっあの娘いなくなっちゃったな
とか
画面の隅に人間の頭部らしき ...
わたしの知らない
誰かの食事
わたしの知らない
誰かの寝息
そんなこと
知らないなら知らないで
なにひとつ困らない
そもそも
知らないことのほうが
はるかに多い
...
ぼくらはだらしなくそこに立っている
空調の効いた戦線にピカピカの武器を携えて
心はいつも迷彩で、読めない彼女はステルス機
粒の揃った爆撃音がそれぞれの肩を通り過ぎて
モデルハウスの本部にたどり ...
仕事しているときに
ふと思いつくんだけど
すぐに忘れちゃうのよね
何だっけ
桃色発情ダイオード?
違うよな
怒りの三軒茶屋?
うーん、まあいっか
「桃色発情ダイオード」
...
真夜中に口笛吹くと出る蛇に毒はあるのか喰えば美味いか
太陽を吐き出す海に浮いてると前世エチゼンクラゲの記憶
亡き母が大好きだったカツカレー御飯少なめラッキョは多め
ウサ耳つけてトトロにしか見えない
銀木犀の香りが金木犀に邪魔されている
値札剥がそうとしてやぶれた
わたしのカレは
私が淹れるドリップコーヒー(甘い香りの)
を、のみ残す カップの下らへん いつもそう
私が作った豚肉のしょうが焼きを食べて
汁に溶けそうな玉ねぎのいくらか
も、食べのこす ...
完全自主制作の
ある映画は
睡眠導入剤と
同じ航路を想像させた
終着の気配を嗅ぎ取り
ふかい ふかい 安堵が
僕から粗方奪ってゆく
仮に
...
またゆうぐれがきて
ぼくらはてんざいする
そしてへんざいする
そこここにともる
いえいえの まどのあかりも
よるになればきえる
ひとびとはねむる
こいびとたちもねむる
と
...
怪しい光を放つ満月の夜
踊る道化の子守唄
眠りなさい
眠りなさい
夢さえ見ずに
深い眠りの奥深く
真実の姿さらけ出し
噛み殺したような笑顔浮かべ
そろり
...
上座のない、円卓で話したいね
ぶっきらぼうや
口さがないのに頂いてしまっても
下座もない、円卓で話したいね
ひとつ意見をしただけで
100の説教を喰らわされたのだとしても
おどおどしながら ...
澄んだ青空
新しい指令は
私たちを排除しろと言っている
騎兵隊でも呼ぶのだろうか
派手にジャンジャンやるつもりなのか
ここで草を刈っているだけ
なんの為にもならない草刈り
ただ自 ...
頭蓋骨にぽっかりと穴の空いた人は
心にもぽっかりと穴が空いたようで
表情は少ない。
手の震えは、脳味噌の痙攣で
その人の手の震えは、僕の心を痙攣させる
その人の無表情の時間は次第に長くな ...
銀色の飛沫をあげて僕の頭がスパークする。
それは一線を超えた幸福。
手の平から放たれた感情。
自分自身を取り戻す熱情。
七色の太陽。
夜空に煌くダイアモンド。
黄色い鳥達の声。
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
雨の小石川後楽園
イナエ
自由詩
11*
14/10/10 11:16
プリズムプリズン
楽歌
自由詩
3+*
14/10/10 8:52
秋深まる前に
いるみ
自由詩
4
14/10/10 8:41
石ころの夢
花咲風太郎
自由詩
7
14/10/10 8:22
あなたがたのものではないのだから
凍湖
自由詩
1*
14/10/10 4:12
カルマン(ごう)
Giton
自由詩
1*
14/10/10 3:19
赤い糸。
梓ゆい
自由詩
2*
14/10/10 1:30
「悲劇」という言葉
文字綴り屋 ...
自由詩
1*
14/10/10 0:57
過去の栄光
藤鈴呼
自由詩
1*
14/10/10 0:39
「好き」の期限ときっかけと
佐藤承夕
自由詩
1
14/10/10 0:35
歴史を阻む者
ボロレシート
自由詩
1*
14/10/10 0:28
1995年?否2015年
2012
自由詩
1
14/10/9 23:04
コロスハウス
花形新次
自由詩
0
14/10/9 21:50
祈りに似ている
千波 一也
自由詩
3
14/10/9 21:49
その趣味すぐに飽きるって知ってるよ
カマキリ
自由詩
2
14/10/9 21:09
教授、止めてください!
花形新次
自由詩
0
14/10/9 21:07
真夜中に口笛吹くと出る蛇に毒はあるのか喰えば美味いか
北大路京介
短歌
5
14/10/9 21:04
太陽を吐き出す海に浮いてると前世エチゼンクラゲの記憶
〃
短歌
3
14/10/9 21:04
亡き母が大好きだったカツカレー御飯少なめラッキョは多め
〃
短歌
3
14/10/9 21:03
ウサ耳つけてトトロにしか見えない
〃
自由詩
3
14/10/9 21:02
銀木犀の香りが金木犀に邪魔されている
〃
自由詩
1
14/10/9 21:02
値札剥がそうとしてやぶれた
〃
自由詩
4
14/10/9 21:02
残り物
佐和
自由詩
5
14/10/9 20:18
悲劇
ボロレシート
自由詩
1*
14/10/9 20:09
またゆうぐれがきて
浩一
自由詩
2*
14/10/9 18:59
「 満月の夜は 」
椎名
自由詩
1
14/10/9 18:52
円卓
鵜飼千代子
携帯写真+...
8*
14/10/9 18:45
新しい指令に
たからじま
自由詩
0
14/10/9 15:57
その人の笑顔
……とある蛙
自由詩
18*
14/10/9 15:30
絆
ヒヤシンス
自由詩
8*
14/10/9 14:41
2101
2102
2103
2104
2105
2106
2107
2108
2109
2110
2111
2112
2113
2114
2115
2116
2117
2118
2119
2120
2121
2122
2123
2124
2125
2126
2127
2128
2129
2130
2131
2132
2133
2134
2135
2136
2137
2138
2139
2140
2141
加筆訂正:
月蝕から遠くない日に
/
りゅうのあくび
[14/10/9 21:49]
遅筆により推敲
洗濯物と秋の風
/
まーつん
[14/10/9 19:46]
若干変更しました。
人間の完成
/
まーつん
[14/10/9 19:36]
後半やや削りました
月蝕から遠くない日に
/
りゅうのあくび
[14/10/9 15:09]
遅筆により推敲
月蝕から遠くない日に
/
りゅうのあくび
[14/10/9 15:06]
遅筆により推敲
3.88sec.