「離してなるものか。」とは言わないで
父の顔に触れている。

「別れ際に泣くのは、銀幕の中だけだ。」と考えた。

これからは
ケーキを切るときも
饅頭を分けるときも
きっちり測らなくて ...
手を振る父が見えたような
雲ひとつ無い冬の空。

最後の呼吸にも似た突風が
火葬場の玄関を通り抜ける。

(足音だけが響く廊下。)

両腕に抱えた骨壷が
最後に抱き上げた身体よりも重 ...
愛妻が愛人に出す葱鮪汁 葱鮪鍋血液型の話題から マネキンと違う体型秋刀魚焼く 今はもうすっかり観客の心も冷えちまって木枯らしの世だ







俺たちはカノン




お前らはヒュプノス













...
揺るぎない態度が歩むアスファルトの硬さで
両腕を失ったのは誰か
絶えず歩み続けることで
身体の抱擁を犯されたのは誰か

足跡は連なり
その道は物語を一つ語りだす
独りの表現を誇張し
劇 ...
向こうの林の梢の上に
三角からすを止まらせて

昨日のぼくの ろくでなし
あしたに恃む すべもなし

雲にまかれた梢の陰に
三角からすを潜ませて

(三角からすっていうのがいるんです ...
正確には
キンタマ王子連続保険金誘拐強姦殺人人肉食死体遺棄脅迫事件です
頭のキンタマ王子は、彼の周辺人物が被害者になっていること
キンタマ王子に事件発生時のアリバイがないことなどから
名付けら ...
目が口ほどにモノを言う人たちに囲まれて
君の視線のフィラメントが闇のように漂う
人見知りがひとり 見知らぬ人たちと
待合室でチェスの駒みたいに包囲され
遠くから黙々と頭を打つ冷たい秒針は亡霊だ ...
妻を走らせおでんを購う 爛熟の
果実を味わう
喜びは
禁じられた
アポロンの歌

パンの笛
半獣神の
豊穣は
草原駆けて
青空をゆく

アルテミス
輝く月は
冴え冴えと
歎き悲しむ
歌を映して ...
あなたの影を追うように
あなたがかいた詩をよんでいる

詩は日記ではない
だれかが
だれもが
そう言うけれど

そこには確かにあなたがいる
いとおしく撫でるように
目で追い続ける
...
一基二基















十基





...
甘やかな
旋律のピアニストは
何時までも恋という幻想に抱かれていた

その指先の爪は何処までもピンクに輝き
甘い囁きは
彼女を魅了した

そして
彼は応えた
ぼくは孤独を埋めること ...
生まれた哀しみを与えてくれた
おかあさん

ぼくはいずれ死の苦しみを味わなければならない
なぜ、生まれたことを祝うのだろう
生まれたことは死に繋がるのだから

できることなら
意識のな ...
中国から紛れて移入された
希少な巨大魚が江戸川で釣れると読んだのは
遥か昔の中学生のころ

再発した想いが頭をよぎった
体長170㎝
重量50㎏の大魚が東京の街中を泳ぎまわる
ぼくとほぼ ...
何処か遠く彼方から
子供たちの声響く琥珀色の夕暮れに
缶カラ からから転がっていく
風もない 人もいない のに
からからからから転がって
グシャリひしゃげる
銀の乱反射に 
無数の記憶像 ...
今だけ抱きしめてあげる 
うなだれて地面ばかりをぼんやりと見つめてる君が 
消えてしまいそうだから 
そう母親のように抱きしめてあげる 
肩を震わせて泣いても 
声を絞り出すように嗚咽しても ...
 二十年来使ってきたざるを買い換えた。そのざるには欠点があり(それは使い始めてすぐにわかったことだが)持ち手になる場所にほんの少し金属が出ているらしく、私はなんどもそれによって手を傷つけてきた。傷とい ... 神様は意地悪だ
一年に一度の逢瀬を邪魔して
昨夜はあんなに雨を降らして
一夜明けると晴天

あなたは全知全能で
何も失うものもなく
満ち満ち足りた方なのに…

どうしていつも
情け ...
何げない
メールの言葉に
心躍らす
まるで
少女のように
生きて行くことが苦しいなんて

愛することが苦しいなんて

許すことが苦しいなんて

許されることも苦しいんだね

受け入れる苦しさの先に

苦しさを凌駕する心の成長に 出会える
...
自然の香り100パーセント
癒やしだけではなく
様々な効能がある

香りを嗅いでも
嫌な気分にならない

たくさんの種類の中から
今必要なアロマオイルを選ぶ
身体に癒やしをもたらす
...
 野薔薇の咲き乱れる公園で私は待っていた。
 ベンチに腰掛けている私の面前を物言わぬ者達が通り過ぎてゆく。
 遠い記憶を辿ると確かに私はここで待っていた。
 緑に塗られたベンチの端の方、そこ ...
王将で天津飯を食べて
鳥取砂丘へ出かける
砂丘に着くのは午前1時前後
運が良ければ白い砂山に月が妖艶な光を落とし
これもランボーの永遠のよう
月と砂丘とぼくらと空気だけ
砂山の頂で寝っ転が ...
デッドストックの退色したナイキの加水分解
にきびのない男子高生の性欲
女子高生の白い鎖骨を隠すダッフルコート
狡猾なメタルフレームの背広の恒常的なしわ
様々な意志と形態の配合
薄汚れたスタジ ...
おかあさん

と無邪気にゆってみたかったよ
あなたの愛がほしかったよ
あなたをみあげる背丈の頃に
泣いてごらん

言われなくても泣いている

目薬みたいにだらだらだらと

泣き止むことも忘れてもう

鎮まれ鎮まる


ビフォーアフターの音楽ながれる

ぼくはいまから死刑に ...
ササユリの花を 知っているだろうか
市町村の花にしているところも 多いと言う

花言葉は 清浄、上品、珍しい
そう 貴女の 人生みたいだ

浄化されるべき 道を求めて
転がり込ん ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
最後の朝。梓ゆい自由詩515/11/29 0:43
お父さんのお葬式。自由詩515/11/29 0:06
愛妻が愛人に出す葱鮪汁北大路京介俳句215/11/28 23:03
葱鮪鍋血液型の話題から俳句215/11/28 23:02
マネキンと違う体型秋刀魚焼く俳句215/11/28 23:01
ザ・ブルー・ジャケット・オブ・ザ・ルパン・ザ・サードTAT自由詩1*15/11/28 22:39
歩み鷲田自由詩615/11/28 22:30
三角からすオイタル自由詩9*15/11/28 22:23
キンタマ王子、連続強姦殺人人肉食事件花形新次自由詩115/11/28 22:07
ひとしれずゆくえしれずただのみきや自由詩17*15/11/28 21:40
コンビニレタス俳句015/11/28 21:38
神話短歌0*15/11/28 21:16
だいやりい朧月自由詩215/11/28 21:05
無題TAT短歌015/11/28 20:49
或る亡命者レタス自由詩6*15/11/28 20:11
自由詩515/11/28 19:54
アオウオ釣り自由詩515/11/28 19:11
境界(『過ぎ越し』改詩)たけし自由詩5*15/11/28 15:19
さよならの前に文字綴り屋 ...自由詩115/11/28 15:00
夜更けの紙相撲「記憶にさえ残らないものたちへ」そらの珊瑚散文(批評...10*15/11/28 14:44
どうして?薫子散文(批評...015/11/28 13:52
メール自由詩015/11/28 13:49
許されることを受け入れよう佐白光自由詩1*15/11/28 9:03
アロマオイル夏川ゆう自由詩115/11/28 5:44
ヴァイオリン・ソナタヒヤシンス自由詩9*15/11/28 4:10
深夜、砂丘へ向かうじぇいぞろ自由詩115/11/28 2:05
電車自由詩115/11/28 2:03
みあげてもっぷ自由詩4*15/11/28 0:50
目薬みたいに吉岡ペペロ自由詩515/11/28 0:37
さく果藤鈴呼自由詩4*15/11/28 0:12

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加筆訂正:
ひとしれずゆくえしれず/ただのみきや[15/11/28 22:00]
誤字、脱字、ルビなど少し変えました。
3.95sec.